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製作の一例

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コピー防止信号挿入器とは・・・

 いわゆるビデオテープソフトの違法コピーを行なえないように、妨害信号を付加したテープを作製する装置です。

 原理は簡単で、古くから民生用ビデオ装置で採用されているビデオオートゲインコントロールのAGCパルスと同等のパルスを垂直ブランキング期間に多数挿入し、誤動作させるものです。

 本来のAGCパルスはビデオデッキに入力された記録信号の本線(記録する信号)とは分岐した信号にAGCパルスを付加し、それを基準にして本線のゲインをコントロールします。従って記録信号にはAGCパルスは含まれません。
ところがAGCパルスの含まれた記録信号でテープを起こし、その再生信号を再度、記録信号(ダビング)に使用すると、元からあるAGCパルスの上に、さらにAGCパルスが生成され、そのレベルは基準とするレベルからかけ離れた数値になり、本線の信号は正常なレベルを保持できなくなります。これが基本原理で、マクロビジョン方式(松竹方式も同じ)と云われるものです。

 実はこの装置、マクロビジョンとケンカになりました(特許侵害)。一時は裁判も覚悟しましたが、特許の範囲を広く解釈させようとする曖昧な内容に突っ込みを入れ、それに対し、相手方は明確に回答できませんでした。こちらは製造・販売を自主的に中止し、その後うやむやになりました・・・。曰く付きの本装置でした。

 販売はできませんが、個人レベルで使用する分には問題ないでしょう。興味のある方がいらっしゃれば「AV大改造テクニック」に回路図を公開しています。マクロビジョンより高性能です。おわり・・・。

 AGC誤動作を目的とする水平同期信号と映像白信号を対とするうんぬんのマクロビジョン特許は有効期限を終了しています(2007.10 追記)。

参考:
審 判 平2-15574
特 願 昭61-87236
出 願 1986年 4月17日 
公 開 昭61-288582 1986年12月18日
公 告 平5-44235 1993年 7月 5日
特許第1925090号




外観と内部(試作品)


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