ラインの太さ・・・メーカーの動向

 自分の手持ちのライン、及び知り合いに提供してもらった各種ラインの直径とそのバラツキについて測定してみました。すると、メーカー、ラインの種類にある程度の傾向が見えてきました。最終的な目標はラインの引っ張り強度の測定なのですが、これは何時になるやら・・・。

 尚、実名の公表は控えましたので悪しからず。

1.きっかけ
 
今年の春、某メーカーのハリスを使用していたのですが、ガン玉の位置を移動させる際、抵抗なく移動できるところと抵抗を感じるところが約20cm毎に現れました。ラインの太さにムラがあるようです。そこで、どの程度のムラがあるのか? と疑問を持ちました。

2.測定方法
 
マイクロメータにて直径を38種類のラインの直径を測定した。基本的には5cm毎に13点測定した。
 

3.実験で判ったラインの傾向
(1)ハリスは太い!
 同じ号数で比較すると、ハリスは道糸よりやや太い傾向にある。強度が優れることをアピールしたいがため、過斤 したのでしょう。どのメーカーも同じような傾向なので、1社がやった過斤を他社が追従した?
 特に、2号ハリスは太めの傾向にある。2号ハリスは強度をアピールする標準号数的な存在と思われる。

 

実測データはこちら
ハリス編
 道糸編
 

(2)直径のバラツキ
 メーカーによりバラツキに差があった。B社が最もバラツキが少なく品質が安定しているようだ。
 この実験を行うきっかけとなったC社のハリスaはやはりバラツキが最も大きかった。ただし、同じC社のラインでも道糸はバラツキが小さかったので、この会社自体のラインの質が悪いわけではなかった。

*ちなみにこのムラがあったC社の1.2号ハリスaで52cmのクロダイを釣り上げていますので、私はこのハリス、嫌いじゃないです。

   バラツキ(%):直径の標準偏差/直径の平均値×100

 

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