ラインの引っ張り強さ測定 ラインの結び方
まず、スイベルにラインを1回通すのと2回でどの程度違うのか?3回通せばどうか? について調べてみた。結び方はクリンチノットタイプでスイベルに通す回数だけ変えて引っ張り強度を測定した。さらに瞬間接着剤の効果についても検討した。
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![]() 通す回数を1,2,3回(図では1,2,3重)と増やすと引張り強さが高くなり3回通しが一番良いとの結果だった。さらに瞬間接着剤もある程度効果があることが判った。 しかし、各測定条件の最大値(赤字)に注目して欲しい。引張り強さが弱い1回通しでも最大値は2.5kgfであり、2、3回通しと遜色ないことが判る。1回通しは絶対強度が弱いのではなく、安定し た強度が得られないだけのようだ。 結び方が悪いのか?それとも解けているのか?のどちらかだろう。尚、通しの回数によってラインが切れる位置も変わった。1、2回通しの場合、ほとんどが下のスイベルの結び目で切れたが、3回通し、接着を使用した2回通しはハリスの中央、あるいは上のスイベルの結び目付近で切れた。 これらの結果より、このラインの引張り強さ2.5−2.6kgfが直線引張り強さ(ライン本来の強度)に近い値となっていると思われる。 |
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測定データの詳細は以下の通り。赤字は各結び方の最大値を示す。 回とあるのは1回目が新品、2,3,4回・・・は切れたラインを結び直して測定したもので、回が進むとライン長さも短くなっている。ラインの劣化を 調べるためにこの方法を取っている。
結論:予想上に明確に差が出た実験だった。 |