グーパー
<人 数> 何人でも。
<隊 形> どのような形でもいいが、円形が望ましい(みんなの姿が見えるので)。
<準備物> なし。
<内 容>
右手と左手を交互に前に突き出すのと同時に、手をグーとパーで入れ変える。
<進め方>
- はじめに、しっかりと手を握る動作(グー)と開く動作(パー)を指先まで力を入れて行う。「グー、パー、グー、パー」と声をかけながら行う(できに合わせて早くしていくといいだろう)。
※片麻痺の方などにはできる範囲でおこなってもらう。
- 片手はパー、もう一方の手をグーにして、交互にグーとパーを行う。
- 次は「せーの」という掛け声に合わせて行う。
- 片方の腕を伸ばしパーを作り、もう一方の手は胸の前でグーを作り、同じく「せーの」で、右手と左手を入れかえる。入れかえるときに支援者の「せーの」の後に利用者にも「よいしょ」という声を出してもらう。
- なれてきたらスピードを早くしていく。できるようになった人には声をしっかり出してもらうように声をかける。
- 次に、前に突き出した手をグーにして、胸の前の手をパーにして「せーの」で入れかえる。
- この動作になると難しさが増し、失敗する人が増えるので、ゆっくりみんながそろうように行う。
- なれてきたら、同様にスピードアップする。
<ポイント>
- はじめはゆっくり動作を行い、みんなが同一動作を行っている一体感を味わえるようにすると良いだろう。
- 手を自分の思ったように動かせることが、痴呆の予防につながるということを話すと良いだろう。
- 支援者の盛り上がり以上に、利用者は盛り上がらないので、支援者は、できるだけ動作と声をはっきり大きく行うことが必要。
- 失敗している人にしっかりフォローする(「見える方の手(伸ばしている方の手)だけでも間違えないようにしてくださいねー。」「あれーどうしたんでしょうか?」など、ちょっとした声かけで良いので、声をかけると、利用者は私のことを見てくれているという思いがでることもあるので、声かけはしっかり行おう)。
- 左右で違う動作を行う難しさを行うと難しいのはなぜか?人間の身体は、右脳と左脳がそれぞれ支配している体が逆(右脳は左半身、左脳は右半身)であることを説明する。
- 前に手を突き出すと人間は習性でパーを出す(例:倒れるときに手は開く)。グーが前になると難しくなる(「利用者のみなさんは温厚な方ばかりですので、グーで腕を前に伸ばす。ような行動はしませんよね」などと声をかけるといいかも)。これは、習性でない動きは難しい。しかしこれは、頭に新たな刺激が伝達ことを話すといいだろう。