方向音痴解消ゲーム
<人 数> 何人でも。
<隊 形>
どのようなかたちでもかわまないが、テーブルを囲んだりして、グループ対抗もしくはグループ内で行うといいだろう。
<準備物>
かご
かごの中に入りそうな物(果物、コップ、ハンカチなど)。
<内 容>
「物」が、どこにどのように置いてあったかを記憶して、一度ばらした後に元通りにもどすゲーム。
<進め方>
- まず、方向音痴度をチェックします。
- 1つ目の方法は、「顔の前30センチくらいのところに人差し指だけをのばして両手を持ってきて、人差し指と人差し指の間も30センチくらいとる。そして、目をつぶり顔の前で手を縦方向に10回くらい回す。回したら、目をつぶったまま、人差し指同士の先があたるように、顔の前あたりで、指の先同士をくっつけてみる。(参考:写真1)」 うまく指の先が当たる人は方向音痴ではなく、指同士が当たらない人は、方向音痴の気がある。
- 2つ目の方法は、右の図1(簡単に作っておくか、ホワイトボードに書く)を見てください。これを頭の中で組み立て、赤丸の裏側にくるアルファベットを当てるというもの(答えはD)。感覚で答えてもらうため、制限時間は2〜4秒。 時間内に正解できれば方向音痴ではない。できなければ方向音痴の気がある。
- 両方とも行わなくてもいいが、これは空間認知能力のチェックで、「空間認知能力とは、人間が持つ6つの能力の一つで、モノの形や大きさ、配置を立体的にイメージする能力」である。
- 調べてみた後に、実際にゲームに入る。ゲーム内容は、かごに物(果物やコップなど)をなんでもいいので、5〜8つくらい入れる。みなさんには入っている物とどこにどのような状態で入っているのかを覚えてもらう(3〜5分くらい)。
- そして、いったんかごから物を出したら、元通りにもどしてもらう。かごから出した後に時間をあけるとなお難しくなるだろう。
- グループ対抗、グループ内で競ってもいいだろう。その時に、かごの中身や配置を相手チームにつくってもらい、後で、入れかえて行うとかごの中の置き方も考えたりして、おもしろさが増すだろう。
- 別の方法として、かごに物を入れる代わりに、物(本や座布団など)を重ねて置き、どの順番で何が置いてあったかを当てるのもおもしろいだろう。
<ポイント>
- 方向感覚(方向音痴)という意外に身近な視点から入ると、単純に記憶するゲームでも深みが増すし、方向音痴を克服するという目標ができるとやる気もあがる。
- 方向音痴と方向感覚のいい人では“視点”が違うという説明を入れる。「方向感覚のいい人は、右脳が働いており、無意識に目を動かして、いろいろと周りを見ている。左脳だけが働いており、じっと前(一点)だけを見ている。」
- 方向音痴にには、右脳が関わっておりこの右脳を鍛えるには、イメージのトレーニングが必要になる。という話をすれば、次回、右脳を使うゲームにも展開しやすくなる。
- 完全にもとの通りにならなくても、得点になるように工夫する。全部あっていたら、10点、1つ違ったら8点・・・というように。
- 方向音痴解消のためのゲームだが、右脳を働かせるためにリハビリにもつながっているということを伝えるといいだろう。