インターネットキャラバン隊
1997年度活動概要に戻る
●背景
- 街の風景として「インターネット・カフェ」が定着したが・・
- 障害よってはインターネットカフェに行くことができず、行くことができても・・
- パソコン利用そのものに障害があれば、インターネットを楽しむことは難しい。
●インターネットキャラバン隊は
- バリアフリーなインターネットカフェの出前である
- 重度の障害者、及び、障害者が利用する施設を対象とする
●1997年度活動の記録 …2施設に対しキャラバン隊としてアプローチ/結果は不調
○施設A(身体障害者療護施設)/所在地:愛知県内
- 97年10月 入所者Xさんより、パソコンやインターネットを使いたいとの相談
- 展示品によるパソコン体験。
- 同行の施設職員に、「インターネットキャラバン隊」を説明。
- 97年12月、訪問支援。パソコン操作の評価。改造キーボードが必要と判断。
- 98年1月、改造キーボードとパソコンを設置し、1ヶ月程度貸し出す。
- A施設は「身体障害だけでなく知的障害を重複して持つ人の入所が多いため、インターネットのニーズはXさん以外にはない」との事で、「キャラバン隊」のターゲットを断念。
- 改造キーボード試用の結果、キーボードタイプの入力方法は不向きと判断し、パソコン利用よりもまずはコミュニケーション手段の確保に目標を変え、支援を継続中。
○施設B(身体障害者療護施設)/所在地:愛知県内
- 97年12月 入所者Yさんより、障害によりパソコンの電源ON/OFFができないとの相談
- 98年1月 訪問支援。
- ワープロ、FAX、ゲームなどにパソコンを利用。インターネットに興味。未経験。
- 職員より、「施設内ではコミュニケーション手段としてパソコンを利用している人が何人もいる」という話を聞き、「キャラバン隊」について説明。
- 職員に、「TIC会報1997」を送付したが、その後連絡なし。
- Yさんについては後日再訪問にて、電源ON/OFFの問題は解決した。
●考察
- 施設により入所者の障害の種類、程度に差があり、ニーズに合わなかった。
→対策:事前に、ニーズと実態を把握する。例)障害者関連施設に案内配布。
- 施設側への説明が口頭のみで、不明確な部分が多かった。
→対策:キャラバン隊活動の説明資料を用意する。
- 現状では、きっかけ作りと割り切った「キャラバン隊」までしかできない。
→対策:事後の支援体制の整備が求められる。
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