◆◆第48話◆◆

 

 のっけから、ぎるす弱い。一ヶ月ぶりにあんのうん見かけて、倒したわけでもないのに放置というのはどうなんですかね? 津上に知らせて一緒に倒そうとか考えて欲しかったよ。一人じゃ歯がたたなかったんだしさ。
 会議室って、会議するところだと思ってたけど、あぎとの世界だとちょっと違うみたいです。いつもたいていは、上層部のもんらしい三人のおっさんが出てきて、一方的に小沢さんや北條の意見を聴いておしまい。ほとんど建設的な意見も出ないし、議論もない。報告を受けて、一言か二言喋るだけ。それでも、いつもなら会議室の場面は皆が着席したまま場面転換するんで、その後で多少の議論なり討論なりがあったのかと想像してたんですけど、今日なんか北條ってば言うだけ言って勝手に席を立ってました。なんだ、やっぱりこんなもんだったのか、と思ってしまった瞬間。で、北條としては、G3チームは存続すべきだし増強もすべきだけど、それは対あんのうんではなく、対あぎと、なんだそうな。あぎとが風谷氏を殺したという確たる証拠を得たという描写もないままに、彼はまた思い込みで暴走しようということなんでしょうか。
 尾室に会いに行く小沢さん。なんか、姐さんだよねこの人はやっぱり。単純な尾室は、またみんなで一緒にとか言われて、すっかり感激して泣いている。というか、小沢さんの肩に甘えている。なんか、びっくりな図だった。
 バイク屋で働く涼のところには、またあの棒読み女。白バイ尾室に追われて逃げ込んだところを、かくまってやってる涼。警察に捕まるにはガキだからとか言ってるけど、たいていバイクの無謀運転で捕まるようなのはみんなガキなんですが。というか、ガキでそれが無謀だと解らないようなのを放置したらヤバイから取り締まってるわけで、そんなことが庇う理由というのは、いまいち納得がいかないところ。
 そしてこの女の身の上話がまた、わざとらしく涼の過去と似ているわけですね。なんだかうざい展開。将来を嘱望されたスポーツ選手が怪我や伸び悩みで挫折するなんて、掃いて捨てるほど転がってるエピソードなので、たまたまそういう人と出会うこと自体はめずらしくもないかも知れませんが、そういう状況で他人を拒絶してきた人間が、ちょっと警察から庇ってもらって、ちょっとばっかり自分より速く走れる相手だってだけで、そこまで身の上を語るほど簡単に他人に気を許すってところが、嘘くさい。だいたい、走らなきゃならないの、とか言って、高速じゃなくてそこいらの町内の道をたらたら走ってるところがしょぼくて恥ずかしい。
 で、恥ずかしいの上塗りに、夜待ち合わせて大人の走りを教えてあげるそうです。なんだよ、大人の走りって!←段々、私の言葉遣いがガラ悪くなってる。ごめんなさい。ちょっと、棒読み過ぎなのにいっぱい台詞あって、むかついたんです。いくらなんでも、下手すぎ。
 一方、津上のほうは、同僚の女に色々話しかけてうるさがられる。けど、同僚女はまた失敗してオーナーに怒鳴られ、あっさり馘首。最初に紹介したときには、根性があるとか誉めてたくせに、随分と冷たい仕打ち。見習いのうちから完璧に仕事こなせないのなんか当然なのに、どうしてあんなに激しい叱責をするんだか、意味不明。で、津上にはやたらと愛想がいいのねこのおじさん。もしかして、津上が入ったから、前からいた女がいらなくなったのか? というか・・・いや、この後の呟きはあぶりだしにしとくか。
 とにかくなんか知らないけど、あっという間にクビって話になったらしい女を追いかけて、まだ諦めちゃダメだとか励ましてます。で、あれだけつんけんしてた女も、辞めるとなったらライバル意識がなくなったとでもいうのか、父親のことなどぺらぺら喋ってます。で、夜迎えに行くから、もう一度作ってみようとかなんとか。津上もまた夜に約束してるんですね。
 氷川は、相変わらず刑事さんしてました。自分から壁に激突したらしい女性。ドッペルゲンガーに会ったら死ぬとかって話があるけど、そういうこと? 全然、どうでもいい話ですがあのアングルで撮影してるってことは、今回はホンモノの双子じゃなくて、一人二役かな?
 で、想像ついたけど、やっぱり会いに行こうとするとあんのうんに出くわしてしまう涼。約束よりも、こっちが優先でほっとしました。でも、やっぱり弱い。つーか、こいつが強いってことか、風のえる。
 そしてまた、やたらと愛想のいいオーナーに見送られて店を出てくる津上。住み込みなんじゃなかったか? 住み込みって、借り上げ社宅が別にあるってだけの意味だったのか? よく解らないけど、やっぱりバイクで走ってる途中であんのうんを察知して、変身。戦闘に入る。けど、涼はどこにいったのか? と、思ったら車の下に倒れてました。うわー、もうこれで二人とも約束すっぽかし決定かな。所詮、あぎとにおけるレギュラー外の女性キャラなんかみんな死にに出てくるだけってことか。さそり座ばかり死んでるって話で、棒読み女のタンクにもさそりが書いてあるのも、さそり座だからってことで、津上の同僚のほうはどうだか知らないけど、多分以下同文で二人とも涼と津上が間に合わないうちに自分と同じ顔の奴に会うのかも知れないっすね。となると、バイクに乗れて双子の若い女ってのが、棒読みちゃんしか見つからなかったということなのかしら。
 夜空にはさそり座が不気味な動きを――ってなところで、以下次週!
 あと三話しか残ってないってのに、こんなつまんないドラマ見せられて、怒った人いっぱいいそうだと思いました。特に、涼と棒読みの場面はあの半分でもうざいくらいだった。台詞を大幅に減らして、涼の「俺と同じだ」くらいから見せたって、なるほど似たような境遇だったわけだね、とみんな理解出来ただろうし、それで充分だったのに。
 このままもう氷川と津上のかけあい漫才を見られないまま終わってしまうのかなぁ。もう一回くらいやってもらいたいなぁ。

 

 

◆◆第49話◆◆

 どうやら、広瀬氏が登場されるらしいです。出るという噂は聞いてたのに、とうとう出てこなかったじゃん。と、思ってたんですけど、やっと出てくるんですね。警察官の役なのか? ちょっと、意外でした。
 公式サイトにある北條暗躍にも期待大です。やっぱり、最終回までただのいい人で終わってしまっては、北條透の名がすたるってもんです!

 

第47話第49話


 今回のあぶり出しは、感想の途中で書こうとしてやめたこと。同じような事を考えた人、他にもいらっしゃいませんか?

 オーナーてば、絶対津上に気があるようにしか見えません。だから、あの同僚女を邪険にして馘にしたのも、きっと厨房で津上と二人きりになりたかったからなんでしょう。あーあ、オーナーがもっと美形の素敵なおじさまだったら、それはそれで嬉しかったんだけどなー。