何故だか、あんな大騒ぎになっているファミレスのまん前に車を止めても咎められない純君。すっかり調子にのってましたね。「あの中に、ライダー二人か、面白すぎ」なんて、嬉しそうに目をくりくりさせたりして。
一方、戦い終えて現実世界に戻ってみたら、いきなり修羅場だった真司は、浅倉に捕まってる女の子のために、ぬいぐるみで元気づけたりしてます。あのぬいぐるみは、島田の彼氏(?)のちっちゃい版だ。なんだか洒落で欲しくなってきた。あれ買ってコミケ会場で置いてみたりすると、目印に探しあててもらえたりとか…しませんかね?
まるでデートのような、橋の上の蓮と海之。水辺で二人立つ姿に、某冒険家と刑事さんの姿を思い浮かべてしまったのは、私だけでしょうか? ああ、懐かしい光景だ。なんてことはさておき、海之ってば随分とストレートに私たち(?)の意見を代弁してくれましたね。そうそう、あんな女のことは、とっとと諦めちゃいましょう。ってほら、CMでつゆだくのお姉ちゃんも歌ってることだし。と、そんな軽いノリで振り切れるようなことなら、蓮もここまで暗く悩んだりしないんでしょうけど。それにしても、無言の蓮の態度は少々意外でした。「おまえには、関係ない」くらい言いそうなキャラなんだけど、それだけ深く悩んでいるのか、それとも、それなりに海之を信頼しているがゆえの態度なのか。後者だったら、嬉しいですけど、どうでしょう?
ファミレスに人質とって立て篭もった朝倉は、その人質と交換に弁護士を要求した。弁護士つったって、単なる民間人には違いないのに、あっさりと協力要請を決める警察。そんなんでいいのか? そして、その要請を快諾しちゃう弁護士。どうやら、全国ネットが狙いらしい。好感度アップというよりも、ホントはただ得意な角度でテレビに出たかっただけなのでは? と、私は疑ってみましたが、吾郎ちゃんは心配そうでした。でも、こういうときについていくとは言わないのですね。きっと、先生の好物を揃えておとなしく夕食の支度して待ってるんだろうなぁ。忠犬吾郎ちゃん。
そんな浅倉の要求を知ってますます楽しくなった純は、他の二人も呼び寄せることにする。なにをどう言って優衣を花鶏から追い出したものか、そのあとの優衣があのビルで何してたんだか、別に拘束されてたようでもないのにワケが解らなかったんですが、今日は祭りなので、誰もそんなことは気にしないようです。
真司は令子さんに、携帯のメールで状況報告。それを受けて、オレジャーナルに令子さんが連絡。めずらしく、編集部から出てくる編集長と島田。
そして、編集長は現場で指揮をとってる警察の偉いのを捕まえて「裏情報あるんすけど」と、強気でのりこむ。犯人にまだ見つかっていないファミレスの中の真司の携帯に人質の人数や犯人との位置など正確に報せろ、というメールを送る。島田がモバイル端末を使って送信してるんだけど、名乗りが「大久保だ」ってなってたのがなんだか笑えた。
で、指示に従って写メールで写真を送信する真司。でも、写メールって映す時に「はい、ちーじゅ」って機械音声が喋るんですね。他の設定も可能かどうかまでは知らないんですけど、音を消すと盗撮など悪用されかねないので、何かしらの音は出てしまうのではないかという話です。持ち主だったらそのくらい知っていても良さそうなもんですが、その音のせいで浅倉に見つかってしまいます。けど、感心だと思ったのは、普通のドラマのパターンだと編集長からのメールが返信された音が既に犯人に聴こえてしまって、そこで見つかるって話が圧倒的なのに、そこはしっかり消音にしてあって、もう一段階あってからあの間抜けな「はい、ちーじゅ」の声で見つかるって展開だったこと。緊迫した場面なのに、笑いをとることを忘れない、うまい話のもっていきかただなぁと、嬉しくなりました。なんて、なんか偉そうな感想だ。(いつものことですが^^;)余談ですが、写メールの大ヒットで、JはDを抜いて、シェアトップに立ったそうですね。時代を反映した作品ですわ、龍騎ったら。
花鶏に二人で帰ってくる蓮と海之。この二人、あんな会話の後でも決裂せずに仲良く二人連れ立って戻ってくるなんて、一体あの後何を話し合ったのやら。もっと、橋の上の場面を堪能したかったです。ちょっと残念。
戻ってみたら、そこに待っていたのは純だった。で、蓮を戦いに引き戻そうとする純と、それをさせまいとする海之。けど、優衣がいないことをほのめかされて、二人は結局戦いにおもむくことになる。「戦わなければ俺に存在する意味はない」ちょっと諦めたような表情で「もう、ないかも知れないがな」と、シリアス部門一人で背負って立ってる蓮。こういう場面でこんな恰好つけた台詞で、ホントに恰好いい人はなかなかいない。その後の海之のいたましげな表情もいい感じで、今週何度も見返してしまった場面でした。ああ、目の保養v
事件現場では、北岡到着。人質は女の子を除いて解放すると宣言した浅倉だったが、真司は子供の代わりに自分が残ると主張する。が、あっさり却下。保険に残しておくなら、片手で持ち運び可能だけどしっかり人権は認められてる子供が最適というのは、当然誰でもしうる判断かと。でも、真司はさらに食い下がる。「この子が残るなら、俺も残る」さすが、ヒーローの鑑! それに対して、いちいち相手をするのが面倒になったのか「めずらしい馬鹿がいるもんだな。勝手にしろ」と浅倉は、真司がいてもいなくてもどうでもよさげな態度。
弁護士登場で、他の人質は子供の母親も含め、解放される。女の子を片手で持ってる浅倉は、真司は無視したまま弁護士にカードデッキを見せる。こいつもライダーだと知って、自分にはまるで注意を払っていない浅倉に飛び掛る真司。この前の生身キックといい、真司はこの頃、生身で恰好いい場面が増えて素敵です。
けど、女の子を奪取したものの、浅倉に殴られ倒れこむ真司。倒れても女の子の手を握ったままなのが、執念か。なんだか、二人で担架で運ばれる場面はやけに、可愛らしかった。
浅倉と弁護士は変身してミラーワールドへ。王蛇の初変身。恰好良かったです。13パターンも考えるの大変そうですが、そもそも今のところ役者さんたちが全員標準以上に見場のいい方たちなので、変身場面も決まってます。予告のアレみたいに6人連続変身じゃなかったのは、とっても残念でした。
純を追ってきた蓮も、二人で戦うために変身する。なんでか海之に優衣のことを任せて。で、海之は優衣を見つけて、くどいようですが、別に拘束されてるわけでもなんでもない優衣を助けたということもなく、ただ状況を話して蓮を助けるために変身する。
今回は変身後の見所も満載。ガイにやられそうになってるナイトをぎりぎりのところでガードする龍騎。この、龍騎の変身場面だけがなかったんですね。嘘予告だった。まあ、予告にはクウガの頃からさんざん騙されてきたんですけど、こういう燃える場面が端折られてるのは、残念でなりません。と、この話もくどくてすみません。
けど、海之が占いで見た場面は、龍騎によって覆された。これによって、海之は龍騎(というか真司かな?)になら、あるいは運命を変えられるのではないか、という希望を見いだす。
何故か、唐突に優衣の前に(でも、鏡の中からだけど)現れる神崎兄。「ライダーは、自分たちの意志で戦っている。おまえは関係ない」とか言ってますが、彼らの意志というよりは、兄ちゃんの意志なのでは? 随分と仲良さげな兄妹に見えたわりに、優衣の疑問には、全然答えない兄ちゃん。だいたい、なんでいつも鏡の中にいるのでしょう? 生身で鏡の中にとらわれているのかと最初は思ったわけですが、そうなると、カードデッキを渡すために、浅倉の前に出てきたことが説明つかないんですよね。謎だ。
しかし、王蛇は戦うのが楽しいらしいです。苛々が消えたとか言ってます。羨ましいなぁ。もう、苛々することばっかりで。いやいや、だからってライダーになりたいわけじゃないっすけど。
でもって、変身後の王蛇の立ち姿がまた恰好良かったです。アギトまでは変身しちゃうととたんに、その後の展開はどうでもよくなっちゃってたんですが、龍騎はそれぞれの言動がもとの彼らを彷彿とさせる演出がきいているのか、変身後も本当に目が離せないし、見ていてとても楽しいです。とか言ってるけど、やっぱり変身前のがもっと楽しいのは確かなんですが。
結局、ぞろぞろいて白兵戦になるのが嫌だったらしいゾルダが、EOWで一気にケリをつけようとする。王蛇に盾にされたガイは、それでもEOWに直撃されただけでは死なず、王蛇にトドメをさされる。王蛇は、ナイトのように迷ったり、全然しないキャラなんですね。爆発してしまったガイ。生身はもう出てこないのかしら? 鼻持ちなら無いお子様ぶりを遺憾なく発揮してくれてたのに、最期は呆気ないです。もう少し引っ張ってくれても良かったんじゃないかと思いました。けど、まだ来週あるのかな?
戦いを止めきれず、目の前でむざむざガイを殺させてしまった龍騎は、その怒りを王蛇に向ける。というところで、以下次週!
◆第20話◆◆
蓮が、浅倉を助けるらしいですね。二人で車に乗ってる予告が、また妄想を…じゃなくて、期待をかきたてます。そして、とうえい公式によると、監督さんは確かアギトで28話(涼君回想話。何故かサイズが普通のテレビサイズだった回)唯一の小林脚本回を担当した佐藤氏なんですね。日頃、それほど監督さんまで意識して見ないんですが、来週はそこいらもちょっと楽しみです。
↓おバカさん丸出しなあぶりだし。
神崎兄、好みの男をセレクトしてカードデッキを渡しているのかと思ったけど、こんな風に戦わせて殺させたら、せっかくの好みの男が減っちゃうじゃん、と今更ながら疑問に思うのだった。けど、もしかして「見場が良くて、強い人が好きv」なのか?