◆◆第21話◆◆

 

 とうとう真司にも、蓮が戦う理由が解った。まさか、海之から聴くって展開だとは思わなかったから、ちょっと意外でした。蓮も否定も肯定もせず無視するのかと思ったけど、しっかり説明みたいなこと言ってました。半年か一年というのは、いつ宣告された話だったやら。もう6月だし、龍騎始まった頃には既に、あのリング首にかけてたわけだから、彼女の意識なかったわけです。あの事件の後、医者が、あと1年か1年半の命だと宣告したのでしょうか? なんだか、半端な数字だよね。言われたこととは解ってても、経過した時間の分は差し引きたくない真理が働いていて、結局もしかしたらもう、半年後にはなっていて、明日にも死ぬかもってことだったりして。なら、早く死んでくれ。と、大変正直に思ってしまいました。人非人でしょうか? でも、あんなことになったのって、前に出てきた回想シーンを見た限りでは、蓮にカケラも責任ないと思う。あの研究室に入ったのも、危険を承知で逃げようともしなかったのも、全部彼女本人の責任じゃない。それでも、責任追及したいなら、相手は自分じゃなくて神崎士郎とあのなんとかって教授でしょう。仇ともとれる神崎の言いなりになって戦うよりも、神崎本人を締め上げて、自分以外のライダー倒すとかなんとか言ってないで、さっさと彼女を助けろ! って、行動に出ないのが、不思議です。お友達(?)の真司や、根っからの悪人とも思えない弁護士とか、殺さなきゃならないくらいだったら、優衣を人質にして神崎兄を脅すって手もあるし。まぁ、正義の味方、かどうかは解らないけど、そんな卑怯なのは蓮のキャラじゃないのは解るんだけど。でも、彼女以外は大事じゃないって言うなら、そのくらいやったって、と思ってしまいました。
 蓮の戦いにかけるものが何か解った真司は、シリアスに悩んでました。オレジャーナルでは、それを茶化すかと見せて、編集長が恰好良かったです。(模倣犯見たばっかりだったんで、ギャップ激しくて、笑えましたが)「真実は一つだ、でも正義は一つじゃない」至言ですね。しかし、勧善懲悪、正義が一つだったからこそ、時代劇と特撮ヒーローモノは、何も考えずすかっと爽やか悪を討つ、っていうのがお約束だったはずなんですが。いや、そうして欲しいという話ではなく、今の時代は子供を子供だからと見くびらないってことなんだろうな、と感心してます。ちゃんと、正義が一つじゃなくても、自分の頭で考えて、自分にとっての正義を見つけてねってメッセージを伝えようとしているんだろうな、と。たった一つの正義を視聴者にただ押し付けるのではなくて、色んなことを考える余地を残して作ってる。上に書いたように、蓮の行動はかなり矛盾してるし、蓮本人にこそ、もっと別の方法を探して、よく考えて欲しいと思うけど、真司の立場だったらどうすることがいいのか? って、考えても、何が最善か解りません。でも、受け止めて戦うって言った真司は恰好良かった〜。
 今週は、こんなんで、順番ぐちゃぐちゃの感想でいつもに増して読みにくかったらすみません。
 優衣の現像した家の写真。おばさんは、何か知っているようですね。そして、幾度か出てきた子供二人は、優衣と士郎で、あのお絵かきは、かにとなんかだった。二人が描いた絵が、モンスターになってしまった? なんか、そういう話ウルトラマンだか、Qだかにあったような気がするなぁ。土管に絵を描いたら、本当に怪獣になっちゃった、っていうやつ。モンスターを鏡の中に見たから、見えたものを絵にした、にしては、普通にかにのまんまだったしな。あんな大きな家なのに、子供二人しか登場しないところが、ホラーチック。いや、どっかには大人の存在もあったんでしょうが、優衣の記憶の断片はあれだけだということなのでしょうけど。
 おばさんに写真を見せても、知らないととぼけられた優衣。何故か一人で花鶏に戻ってきた海之がそれを見て、協力を申し出る。てっきり、またコインでも投げて場所を占いで探り当てるのかと思ったら、窓ガラスに写りこんでた丸の内線の車両(ちょっと前までは赤地に白い線、しかもその白い線の中にまた、黒い線のうねうねが2本というちょっと見た人じゃないと想像つかないかも知れないけど、派手な車両だったんですよね)を見つけ出して、場所を特定しようとする。なんだか、探偵っぽい大きな虫眼鏡が可愛かった。そんなことしなくても、ネガ持ってるんだから、最大まで拡大して焼き増ししてもらえばよかったのに。人物のところも、大きめに引き延ばすとか。今なら、23分くらいですぐ焼いてくれる写真屋いくらでもあるのに。
 でも、引き延ばさずとも、件の家を探し当てる二人。中に入ろうとすると、頭を押さえ痛そうな優衣。ここで、海之が「優衣ちゃん」って呼びかけたのが、びっくりだった。なんとなく予想外。まぁ、真司と一緒の行動多かったし、真司の喋りに影響されただけかも知れないけど。それにしては、蓮のことはいつまでも秋山って呼んでるな。なんてことはさておき、優衣は辛そうなので海之だけが中に入る。中は、窓ガラスや鏡に新聞紙貼ってる部屋があったりして、異様な雰囲気。あの部屋は、最初に真司がカードデッキ拾った部屋みたいなやりかたで、鏡類を封印してたけど、やったのが同一人物だったりするのか? だって、鏡恐いなら、捨てるとか、倒しておくとか、他にも方法ありそうだし。
 ところで、今週の令子さんの台詞だと、警察は浅倉が乗った車は海に落ちて、流れが速いから回収出来ないとかって見解らしいんですが、先週の放送、私わざわざ見返すまでもなく、先週のうちに3回は見てるけど、あの車が落ちたのどう見ても海ではなかったんですよね。橋からは飛び出したけど、陸地で爆発炎上してました。だから、死体残ってないし、そんなのすぐにバレるのにって思ったはずなのに、どういうことでしょう? この後どっかで、フォロー入るのか、流されちゃうのかなぁ。色々矛盾はあったり、ご都合主義な展開があったとしても、少しでも想像の余地があれば、勝手に脳内補完出来るんだけど、これはどうにも無理ありすぎる。こんなつまんないとこで、ボロ見せて欲しくないのに、残念。
 そして、小説を書くと(特に長編の場合)すぐに、食事場面を書いてしまう私としては、浅倉や蓮はお腹すかないのかなぁ? なんてことが、素朴な疑問だった。そんな場面はなくとも、どっかで食糧調達してたんだろうけど。でも、浅倉のあの目立つ蛇柄ジャケットと、男前な容姿では、とても普通のコンビニとかでお弁当買ったり出来なさそうでしょう。蓮が、浅倉の分まで買いに行ったのかもって思ったら、なんか笑えるなぁ、と。蓮ったら、そんなとこで浅倉のパシリやってる場合じゃないぞ!って。
 真司が変身しようとしたところで、邪魔した浅倉。でも、後ろに立ったの鏡に映って見えてたよね。真司ったら、警戒心なさすぎ。あそこはやっぱり、恰好良く避けてもらいたかった。けど、多分、浅倉の卑怯さを出すための場面だったんだろうから、避けたらお話にならなかったんでしょうね。蓮の気を変えさせるのも、あのあたりってことなんだろうし。
 純にはトドメ刺せなかった蓮だけど、相手が浅倉なら大丈夫なのか? 浅倉、ガキの頃を思い出して苛々するとか言ってたから、彼の過去もさぞや悲惨なもんだったんだろうな、と想像がつく。もし、そんな過去の話まで出てきちゃったら、浅倉にさえ同情しちゃったりしそう。どうせなら、実は何不自由なく育ち、何でも出来て、両親からも溺愛されて、挫折一つ知らずに幸せに育ったお坊ちゃんで、お坊ちゃんゆえに退屈で、だからあんな性格になった、とかだったら案外今風? でも、それだとガイと被るのか。純は、仲間内ではパシリみたいだったから、不自由が何もなかったってわけでもなさそうだし、どっか屈折したものがあったのかも知れないけど。そうやって考えてみると、同情の余地のない悪人なんてキャラ設定するの、難しいことなんですね。快楽殺人者だって、あれ病気なんだろうし。(病気じゃなくても龍騎に快楽殺人者なんか出せるわけないですが)
 仇討ちにきたはずのゲラスは、あっさり浅倉と契約しちゃったようです。あのカード出してから、契約成立までにそれなりの間があったのに、なんで龍騎とナイトは静観しちゃったんでしょう? 命懸けの戦いっていうなら、卑怯じゃなくてもいいけど、あの態度は甘すぎではないかしら?
 そして、モンスター2体を従えた王蛇に攻撃され、爆発浴びるナイトと龍騎、で以下次週!

 

◆第22話◆◆

 海之が戦う理由判明。そして、彼の親友って……回想場面でも、出てくるんでしょうか? だったら、美形希望vv(←しょうもない)
 そして、吾郎ちゃん誘拐? そんなに、サービスしていいのか? 美味しすぎるぞその展開。弁護士ばかりか、他のライダーまで連れて来いという浅倉の要求に対して、弁護士はどう動くのか?

 

第20話第22話



↓今日のBGMはCDブック。まだ聴いてない方のためのあぶりだし感想。


 

松田君の歌声、いいですね〜。うっとりです。曲調も、歌詞もいいです。なんだか、ちょっと一昔前って感じで、歳がバレバレだけどオメガ●ライブみたいな曲調だと思いました。もっと聴きたいなぁ、松田君の歌。アルバムとか出してくれないかな。コンサートあったら行きたいです。そして、弁護士の歌は、評判先に聴いてたんで心配というか、期待してなかったせいか、それほどでも、って思いました。可愛い声で、実年齢を思うとびっくりです。松田君より高い声なんですね、ってそれは、喋り聴いてれば解ることだけど、改めて思いました。こっちの、曲調はデビュー当時のt●fっぽいです。ダンスミュージックという感じでしょうか。バックで吾郎ちゃんに踊ってもらいたいです。これ書いてる間中、全曲をエンドレスで繰り返し聴いてます。全体的にアップテンポで歌詞の切なさとは裏腹な軽快感が素敵です。絵本付きとはいえ、全然子供向けじゃないなぁ。でも、小学生の頃から暗かった私は、当時流行ってた研●オコの歌(っつーことは、書いたのはみゆき姉さんだったり)を、しみじみ「いい歌だ」なんて思ってたくらいだから、これ聴いて喜ぶ子供だって、いるかも知れない。歌詞が理解出来なくても、この曲調の恰好良さは伝わるかも知れないし。これでたったの1,575円はお買い得っす。別にえいべっくすの回し者でもなんでもないけど。コピーコントロールだそうですが、普通のCDラジカセで聴いてる私には無関係な話でした。この後真司とかの歌も出るのかな。だったら、是非蓮とデュエットでよろしく。口笛音痴(じゃなくて、音が出ないだけ?)の吾郎ちゃん、歌うとどうなのかも、知りたいところ。追悼特集ってことで、かに刑事と純と海之ちゃんのCDも出したら、案外売れそうだと思うのは、私だけでしょうか? かに刑事の人、バンドの人だったよね?