IShellDispatch2

IShellDispatch2オブジェクト (Shell.Application)

[概要]

　Windows2000(Shell32.dll ver 5.00以上)で、Shellオブジェクトに新たに追加されたプロパティ・メソッドが定義されています。

[機能を提供するファイル]

SHELL32.dll
Microsoft Shell Controls And Automation

[呼び出し方]

Set Shell=Wscript.CreateObject("Shell.Application")

[主なメソッド]

CanStartStopService(sServiceName)
　sServiceNameに指定されたサービスが、開始/停止が可能かどうかを示す、ブール値を返す。
　(例) :
FindPrinter [sName] [,sLocation] [,sModel]
　プリンタの検索ダイアログを出す。
ディレクトリサービスが有効な環境でのみ動作する。GetSystemInformationメソッドでディレクトリサービスが利用可能か調べることができる。

GetSystemInformation(sName)
　sNameに指定された、システムの情報を返す。

sName	返り値
"DirectoryServiceAvailable"	ディレクトリサービスが利用可能かどうかを示すブール値。
"DoubleClickTime"	ダブルクリックを認識する時間(ミリ秒)
"ProcessorLevel"	CPUの種類を表す数値(3=x386,4=x486,5=Pentium以上)
"ProcessorSpeed"	CPUのクロック(MHz) (私の環境ではエラーが出て取得できない…)
"ProcessorArchitecture"	CPUのアーキテクチャを示す数値(SYSTEM INFO構造体のメンバ定数参照)
"PhysicalMemoryInstalled"	物理メモリの量(バイト)

IsServiceRunning(sServiceName)
　sServiceNameに指定されたサービスが実行中かどうかを示すブール値を返す。
ServiceStart(sServiceName, vPersistent)
　sServiceNameに指定されたサービスを実行する。
　vPersistentにTrueを指定すると、サービスコントロールマネージャによって、システム起動時に自動実行されるようになるらしい。Falseだと、設定は変更されない。
　成功するとTrue,失敗するとFalseが返される。
ServiceStop(sServiceName, vPersistent)
　sServiceNameに指定されたサービスを終了する。　vPersistentにTrueを指定すると、ServiceStartメソッドが呼び出されると、サービスコントロールマネージャによってサービスが実行されるらしい。Falseだと、設定は変更されない。

ShellExecute sFile [,vArguments] [,vDirectory] [,vOperation] [,vShow]
　sFileに指定されたパスを、実行する。実行ファイル以外を指定すると関連付けに従ってファイルが開かれる。フォルダも開ける。
　vArgumentsには、コマンドラインオプションを指定する。
　vDirectoryには、作業フォルダを指定する。
　vOperationには、アクション名を指定する。アクションとは、ファイルをエクスプローラで右クリックしたときの各メニューの項目である。たとえば、「編集(E)」を実行するなら、"edit"を指定する。省略時はデフォルトアクション(通常は「開く(O)」が実行される。アクション名を確認するには、「フォルダオプション」が便利。)
　vShowには、ウィンドウのスタイルを表す数値を指定する。

vShow	ウィンドウの状態
0	非表示
1	通常
2	最小化
3	最大化
4	現状維持・非フォーカス?
5	現状維持?
7	最小化・非フォーカス?
10	デフォルト?

ShowBrowserBar (sCLSID, vShow)
　エクスプローラバーを表示する?(エラーが出て動かない…。そもそも「どこに」表示させるものなんだろうか?)
　sCLSIDには、エクスプローラバーのクラスIDを指定。
　vShowにTrueを指定すると表示、Falseだと隠す。
　成功すると、Trueを返す。

[主なプロパティ]

なし

[定数]

●

定数名と値	意味
Const =

[関連オブジェクト]

Shellオブジェクト

[UP]