WSHから呼び出せるオブジェクト

 WSHでは、CreateObjectメソッドなどを使ってActiveXコントロールを呼び出し、その機能を利用することができます。ここでは、標準的な(Microsoft製の)コントロールのオブジェクト・コレクションごとの紹介をしたいと思います。
 各オブジェクトを簡単に紹介した上で、VBSからの呼び出し方と、一部では、プロパティ・メソッドの解説をしています。

 かっこ内は、ProgIDです。CreateObjectメソッドなどの引数に指定する文字列です。ProgIDが記されていないものは、オートメーションオブジェクトでない、非公開のオブジェクトです。


●VBScript

 VBS固有のオブジェクト(組み込みオブジェクト)です。JScriptからは直接参照することはできません。詳細については、「VBSランゲージリファレンス」をご覧ください。

●JScript

 JS固有のオブジェクト(組み込みオブジェクト)です。VBScriptからは直接参照することはできません。詳細については、「JSランゲージリファレンス」をご覧ください。

※いっぱいあるので略(^^;VBSにある関数の機能は、JSではオブジェクトのメソッドで提供されている場合が多いみたいです。

●Windowsスクリプティングホスト

 WSHのオブジェクトです。WScriptオブジェクトとWshArgumentsオブジェクトは、WSH以外から参照することはできません。詳細は、MSのサイトにある「WSH2.0ドキュメント」も併せてご覧ください。

●スクリプティングランタイム

 ファイル操作を司るオブジェクトです。詳細については、「VBSランゲージリファレンス」、「JSランゲージリファレンス」をご覧ください。

●Internet Explorer4.0/Shell32

  Internet Explore4.0と、ブラウザと統合化されたシェル(エクスプローラ)を操作するオブジェクトです。IE5を単独でインストールした場合、シェルのオブジェクトは使用できません。IE4を統合していることが必要です(Win98ではデフォルトで統合されています)。IEのオブジェクトに関しては、MSのサイトにリファレンスがあります。シェルのオブジェクトに関しては、やはりMSのサイトにリファレンスがあります。

●Visual Basic

 Visual Basic4.0以上(ものによっては5.0/6.0のみのものもあると思う)に付属するActiveXコントロールです。Professional版以上でないと付属していない可能性があります。詳しい仕様については、VBのヘルプをご覧ください。ここでは実行中にコントロールが表示されない、または表示しなくても動作するものをピックアップしています。

(注:Visual Basicに付属しているActiveXコントロールは、ランタイムのインストールだけでは使用できません。使用するには、Visual Basic製品群に付属の開発時ライセンスが必要です。)

【お詫び】以前、この項目に、Visual Basicに付属しているActiveXコントロールであるcomdlg32.ocxのライセンスキーを記述していましたが、これはVisual Basicのライセンス違反行為でした。この行為によって、Visual Basicユーザーの利益を著しく損なっていたことをお詫び申し上げます。今後、このようなことがないよう注意していきたいと思います。

●Microsoft Office

 MS Officeの各アプリケーションを制御するコントロールです。私はOfficeを持っていないので詳細はわかりません。付属のVBAのヘルプを参照してください。
 WordはWord97以上で、ExcelはExcel95以上で使用できるようです。


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