七五三


あんまり小さい時の事って覚えていない私ですけど。

七五三の季節になると思い出す事が。

七五三だから5才の時かな。

私には同じ年のイトコがいます。

生まれた日も1ヶ月も違わない女の子です。

子供の時は良く一緒に遊んでいました。

そんなイトコと一緒に七五三に行く事になりました。

七五三に行くのでちょっとオシャレに着替えを。

イトコの女の子は着物を。

私は洋服。

その着物姿を見て、とっても羨ましく思ってしまいました。

私も着物が着たーい。

だだをこねて着物を着せてもらうことに。

オレンジ色の着物を着て、すごく満足したような気が。

でも肝心の七五三は全然覚えてないなぁ。

着物を着たことも、本当は忘れてもおかしくはないのですけど。

忘れさせてもらえなかったというか。

祖父母の家に行った時に、嫌でも目に入ってしまうものがあったのです。

着物姿で千歳飴を持った少年と少女が写っている写真が。

少年の方はちょっと違和感が。

祖父母が亡くなり、その写真を見る機会もなくなりました。

今でもその写真どこかにあるのかな。

今でも見たらとちょっと恥ずかしいだろうな。


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