カウンセリングの方法(面接の種類・心理検査)

初回面接(インテーク面接・受理面接)

来談者(カウンセリングを受ける人をクライエントといいます)と相談機関が最初に行う面接をいいます。受理する人(インテーカー)は、クライエントの訴えを聴き、意図をくみとり、問題点を把握して援助へつないだり、他機関へ紹介したりする役割を担います。
初回面接は通常の面接より多くの時間(1時間半位)を必要とします。

個人面接・技法

●個人面接
カウンセラーとクライエントが1対1で行う面接のことです。
方法としては、対話・傾聴を中心としたカウンセリングや催眠療法、エクササイズや課題を行う行動療法(認知行動療法)、自律訓練法、リラクセーションなどがあります。

●催眠とは
催眠は、それが引き起こされるまでの誘導過程、到達した催眠状態、暗示によって実現された催眠現象、それが行われている間の特殊な人間関係などすべてを包括して催眠と言います。催眠は治療者によって一方的にかけられるものではなく、治療者とクライエントとの二者関係性によって、クライアント自ら罹っていくものなのです。
催眠によって、リラクセーション・不安の軽減・トラウマの治療などの効果が得られます。

●自律訓練法とは
自律訓練法とは、シュルツが催眠性リラクセーション法からヒントを得て考案した手法です。深くリラックスした状態で温かい感じや重い感じを身体で感じていただいて、筋肉を弛めていく方法です。

母子(親子)並行面接

子どもの面接と並行して親の面接も行っていく方法です。
親面接は子どもの成長に必要な生活環境を整えると共に、親自身の心理的安定を図るために行われます。母親自身が安定していくと、子どもへの接し方が変わり、子どもも驚くほど変わっていくことがよくあります。子どもだけのカウンセリングよりも、より大きな相乗効果が期待でき安定した回復をもたらすことが出来ます。

アートセラピー(箱庭療法・絵画療法 等)

主に言葉を使わないアプローチです。感情・考え方を言葉だけでは十分に表現するのが苦手な方やお子さんを対象に、言葉では言い表せないものをじっくりと味わいながら表出することで、自然とこころがほぐれ自然治癒力が働いていくとされています。絵の上手下手などはまったく関係がありません。
安全で自由な雰囲気の中でゆっくりと自己表現を重ねていきます。

プレイセラピー

遊びを通した精神療法です。通常の遊びとは違いカウンセラーが専門的な観点からクライエントの表現を治療的に生かしていきます。遊びを通してクライエントの人格の成長・発達を促し、現実生活での適応・改善を目指します。幼児・小学生が対象です。


必要に応じて行います。
質問紙法(YG・TEG・CMI・MMPI 等)
投影法(HTPP・ロールシャッハ・バウムテスト 等)