from Paper Moon

店主 お客さま 本日の外野
桃山さち子 橘さやか 雨堂倫子 清水美琴  
喫茶店ペーパームーン店主。
睦月のキャラの中で、いちばん古株。
「WW」PC。蛇龍。
睦月のキャラの中で、いちばんえらそう。
ふつうの高校生。
睦月のキャラの中で、いちばん成績優秀。
〈識〉の御堂で巫女。睦月のキャラの中で、いちばん体が柔らかい。  


これは、『 from Paper Moon 』 幻の第0回です(笑)。
当初は、このお話が第1回を飾る予定だったのですが、仕上げてアップしようとしていた当日にリアクションが届いたため、急遽内容を差し替え、お蔵入りになっていました。
状況の説明も入ってるし、さやかの家系の話なんかも出てるので、もったいないから、ここに収録しますね。




倫子:「あの……さち子さん、準備できましたけど……」

さち子さん:「あ、ありがとうな、倫子ちゃん。助かったわ。うーん、そろそろ来る頃かなー? いやぁ、これやるんもひさしぶりやわ〜」

美琴:「あの〜、ところで、お手伝いの倫子ちゃんはともかく、どうしてあたしが呼ばれたんでしょう?」

さち子さん:「まあ、『斬影』つながりてゆうとこかなぁ……。同じAISのゲームやし、あたしらのこと知らん人も、もう多いやろしなー」

美琴:「あはは……(苦笑)」

さち子さん:「はじめての人とかもおるし」

美琴:「そういえばさち子さん、開店記念とかやらないんですか?」

さち子さん:「へ……?」

美琴:「ほら、Web上で公開するのは、初めてなわけだし……」

さち子さん:「…………はっ! いや、そこはほら、ネットから入れるよーになったってゆーだけで、お店自体はずっと開いてたわけやし、今さら開店記念ゆーんも、なんか変やなぁと……」(実は忘れてた)

倫子:「…………」(なんとなく気づいたけど、だまってる)

さち子さん:「あっ! 来た来た。お客さん、来たでー」

さやか:「ここか」

さち子さん:「いらっしゃいませー」

さやか:「橘さやかだ。よろしく頼む」

さち子さん:「こちらこそよろしく、店主の桃山さち子ていーます。まずはお茶でも飲んで、ゆっくりしてもらおか」

*     *     *

さやか:「それで、わたしは何を話せばいいんだ?」

さち子さん:「うーん、そやなぁ……基本的にはリアクションの行動報告とか、ひまな時何してたかなんかを話してもらうことになると思うわ。あと、できれば、次のアクションのおおまかな方針とかも。まぁ、リアクションの方は、また届いてからやね」

さやか:「なるほど。でも、それだと、今日はどうするんだ?」

さち子さん:「そやなー、やっぱ最初やし、自己紹介してもらうんがええかな」

さやか:「わかった。わたしは……」

さち子さん:「あ、ちょっと待って。よそのページ見たらわかることを、またここで聞いてもしゃあないやろ? せっかくの対談形式なんやし、もっと突っ込んだ話とか聞いてみたいと思てるんやけど……」

さやか:「それもそうだな」

さち子さん:「そういう、リアクションに出てこぉへんような情報を出していくのも、このページの目的やねん。けど、あんたはラッキーやでー。今日いる子らは、おとなしい子ばっかりやから、するどいツッコミも入らへんし」

さやか:「わたしは別にかまわないぞ。隠しだてすることなど何もない」

さち子さん:「まあ、ゲーム期間も残り少ないけど、できるだけ多くの機会を設けていきたいなぁて思てるから、よろしくね」

さやか:「うん、世話になる」

美琴:「あたしの時は、結局一回もやってもらえなかった……」

さち子さん:「下書きまでは出来てたんやけどねぇ(苦笑)」

*     *     *

さち子さん:「ほな、今回は家系の話。実はさやかさんの家は、睦月の歴代PCのうちで、いちばんお金持ちです」

さやか:「そうなのか? まあ、かなり裕福な方だな。上を見ればきりがないが」

さち子さん:「会社経営者の親族なんやって?」

さやか:「うん、海運業を営んでいる。現当主は、わたしの祖父だ」

さち子さん:「正真正銘のお嬢様やなぁ……」

さやか:「わが一族は代々、海で生きてきたんだ。歴史をさかのぼれば、もとは水軍だった」

さち子さん:「水軍……?」

倫子:「あの……、水上で戦う武士団のことです。平和な時には海上輸送に従事したり、その警護にあたったり……」

さやか:「よく知っているな、その通りだ。わが橘家は、承平天慶の乱において、藤原純友と共に戦ったこともある、由緒ある家系なんだぞ」

さち子さん:「確か、海賊の反乱やって習ったような……」

さやか:「うん、海賊もやっていたからな」

さち子さん:「…………」

さやか:「水軍というのはそうしたものだ。いちおう言っておくが、今はやってないぞ」

さち子さん:「お姫様っちゅーても、雅やかな公家の姫さんゆーよりは、勇ましい武家の姫さんの方やってんなー……」

さやか:「それでも、礼儀作法の稽古はちゃんと受けてるぞ。ダンスも特訓した。広東語は間に合わなかったけど……」

さち子さん:「なんで広東語?」

さやか:「陸景殿を驚かせるためだ。次に会う時までにぺらぺらになって、広東語で日本を案内してやろうと思っていたのに、インドから帰ってみたら、もう日本に来てたんだ。あいつめ」

さち子さん:「わざわざ、そんだけのことのために〜?」

さやか:「驚かされっぱなしというのでは、癪だからな」

さち子さん:「なんでそこまで、その人にこだわるん?」

さやか:「別に、こだわってるわけじゃないぞ。借りを返したかっただけだ」

さち子さん:「ふうん……」

さやか:「……いや、少しこだわってるのかも知れないな、わたしは」

さち子さん:「なんで?」

さやか:「初めて会ったときに思ったんだけど、陸景殿は、少しわたしの父に似ているんだ」

さち子さん:「似てる……て、容姿とか?」

倫子:「誇り高いところですか?」

さやか:「性格の悪いところがだっ!」

倫子:「…………」

さやか:「あんな性格の悪い人間が、他にもいるとは思わなかった」

さち子さん:「あはは……。そのうち、その性格の悪いお父さんの話でもしたいなぁ」


〜 つづく 〜



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