Brian May への道



Red Special 製作記

 Queen との出会い

 俺とQueenの出会いは中学生時代、この頃は洋楽を聴き初め英語の曲を歌いカッコつけだす年頃だ。クラスでは殆どの連中が、ビートルズのファンだった。中にはKISSなんて奴やBCRだなんて奴が多かった。そんな中で俺は少数派のQueenファンを公言し、初めて買ったLPレコードがQueenの「オペラ座の夜」だった。そして中学3年のときQueenのJapanツアーが日本武道館にやって来た。当時、同じQueenファンのヨシ君と二人で武道館にコンサートを「adidasのウインドブレーカー」(当時流行ってた。)を着て見に行ったのだ。

 Queen Brian May そして Red Special

 さて、中学生時代の俺は、Queenのメンバーでは、フレディーのファンであったが、どうにも彼の真似は出来そうに無い。しかしながら、マイク片手に独り鏡の前で物まねはしたことはあるが、さすがに人には見せられない。そこで、思いついたのは、「ギター」これなら堂々と物まねが出来る!そう確信してエレキギターを買うのであった。
Queenのギタリストブライアン・メイが使用してるギターはフェンダーでもギブソンでもない。いったい何んちゅーメーカーのギターなんだ?調べてみると、どうやら彼自身のハンドメイドと判明した。「どうりで、見つからないはずだ。」
 しかしながら、Grecoギターのカタログをよーく見ると「あった!ブライアンメイのギター」当時、日本で唯一のブライアンメイのギター通称「Red Special」のコピーモデルを販売しているメーカーがあったのだ。

 中学生の俺は、ブライアンメイのギターを探しに秋葉原のLAOX楽器館まで、遠征!遂に見つけたゾ!ブライアンメイのギター、しかしながらちょっと本物と違うぞ、ピックガードの色が変!?黒くない。まあ、いいか・・・6つのトグルスイッチがやけに輝いていた。よし、これ買うぞ!しかしながら値段を見てびっくり。9万円近くするのだ。当時俺が、お年玉貯めて持ってた全財産が3万円、俺は夢破れ、傷モノの聞いたことも無いメーカーのレスポールを買い我慢するのであった。
「いつかは、ブライアンメイのギター買ってやる」と、その時誓ったが、それから25年かかり時は来たのである。

 時は来た!

 ギターへの情熱も冷め、サーフィンばかりしてた俺は突然、股関節の病気で2005年8月に長期入院となってしまった。入院中、病床でラジオを聴いていると「Queen20年ぶり来日!」こりゃ、退院したら行くしかない。早速チケットを購入、Queenのライブを25年ぶりに見る事が出来たのでした。
これをきっかけに、俺のQueenへの熱い思いが、時を超え再び、呼び起こされてしまったのだ。

 さあ、どうしよう?

 ライブで25年ぶりに聞いた「TieYourMotherDown」に感動!少年時代に戻ってしまった俺は決めた。「よし、ブライアンメイのギターを買ってTieYourMotherDownのイントロ弾いてやる!」しかしながらもう、あのGrecoブライアンメイのギターは廃盤!また、Grecoより、本物に近いKid’sギターも廃業。色々ネットで調べるも、個人のギター工房が受注生産で販売しているが、25年前と同じ、あまりにも高価で手が出ない。
さあ、どうしよう?唯一量販してるメーカーが有った。StarsのBM-1ちゅうのがあった。受注生産の高級品に比べ、安かったので買ってしまった。がしかし、やっぱり違う!微妙にシルエットが違う、トレモロが違う、ピックUPが違う、ペグが違う、SWが違う。やっぱり5万円じゃ物まねギターでしかない。(でも、良く出来てる。)
「よし、やってやる!」ブライアン・メイが自ら手作りしたように俺も作ったる!

 よく、考えたら!?

 俺って、若い頃やりたかったが、経済的理由で出来なかった事を、今になってやってるだけの「変なオジさん?」
まあ、いいか。夢をなくしちゃ人生終わりだよ。

と言う訳で、前置きが長いが製作記
Brian May への道
を、開始します。

                                                              2007年3月5日
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