Brian May への道

その3

 ネック作り

騒音との戦い

 指板一号は失敗に終わる。原因は、得意のせっかち病が出て慌てて作りすぎた。 気分転換に指板作りは止めて、ネック本体の作成に取り掛かる。ネック本体には、トラスロッドなる反りを調整する棒が芯に埋め込まれている。今日は、埋め込み用の溝を掘るのだ。この溝堀にはトリマーなる専用工具が必要、有名メーカーの商品は高価で手に出ない、一番安い聞いた事も無いメーカーの商品を購入した。自宅にて作業に入る。12ミリの溝を掘るのだが、物凄い騒音!そして埃。こりゃ、下手すると近所から苦情が来るかな?ビビリながらも、苦情が来る前に作業終了。(逃げ切った。)自宅は、一戸建てで、50年以上前からこの土地に住んでる。だから近所の住人は苦情を言えなかったのかな?

(アドバイス)
ギター自作を計画している方へ
集合住宅に住んでる方は、トリマーの使用はやめた方がイイよ。(絶対に苦情がでる。)


 レスペっぽいネックヘッド

 溝を掘ったら今度は、ネックの加工。大まかなネックの形状に仕上げる。外は雪なのに部屋の窓を開け家の中でノコギリを曳く。
ネックヘッドは傾斜4度、ギブソンのレスポール14度に比べかなり緩い。この4度の角度に仕上げるのが苦難の技!とりあえず出来たが、いつもの事ながらガタガタ、後でサンディングで直す予定。

【ネックヘッドの傾斜】
製作時、ネックヘッドの傾斜なんか特に気にもしていなかったが、これが後々重要になって来る。本物レスペは、ディテールによると限りなくストレートに近い4度。たまたま、購入したネック用材の厚みが25ミリしかなく、ヘッドを継ぎ足し無しで作るには、殆ど傾斜が付けられず、本物と同じ傾斜にて製作した。
(アドバイス)
ヘッドに傾斜が無いと、ナットとペグの調整が難しく、弦が上手く張れないのだ。          2006,01.21

 ネックヘッドだゾ

 油性マジックで引いたラインを鋸でカット、切り口をサンドペーパーで磨き、一応完成。
これぞ、レスペのネックヘッドだ。傾斜(4度)を付けた為、ヘッドの厚みを、均等にするのに苦労する。
                            2006,01.29

【俺のファクトリー】
かつて俺が、木工屋でバイトしていた時のメイン作業内容は、「掃除」だ。とにかく木工は埃が出る。俺に、ギターを作る為の作業場所など無い、従って自分の部屋がファクトリーとなるのだ。ネック作りをしていた時期は、真冬。本来外でやりたい作業も、自室でやっていた。鋸ひいたり、サンディングしたりと埃が出る作業ばかり。部屋には換気扇が無いので、雪の降る天候でも窓を全開で作業した。(外でやるよりましだ。)おかげで、部屋は埃だらけとなってしまった。(自分の鼻の穴も)マホガニーは赤みがかかった木材、埃は赤く目立ってしまう。埃で鼻水まで、赤くなった。(マスクぐらい付けろよ!)

   ボディー材が届く

 ボディー材についても、悩みは多かった。ギター作り愛好家のサイトを見ると、ボディー材は2ピースで作成してる方が殆ど。(板の真ん中で、2枚の木材を繋げて一枚板にしている。)2ピース材の方が、価格が安上がりだ。でもやめた。塗装しても木目が見えるように仕上げたかったので、変な継ぎ目が見えちゃうのはイヤ!というわけで、40ミリの1ピース材と5ミリの薄板を2万円も出して都内の銘木店で購入してしまった。 

早速、届いたボディー材に正月に作ったアクリルテンプレートでボディー材に得意の線引きをした。ネットで調べた資料によると、レスペは完全なソリッド(固体)ではない。左右に空洞があるとの事。そこまでやる?右側のスペースは、電装パーツが入るから必要だが、左側の空洞は要らないかな?メリット、デメリットを考え、やっぱり左も空洞にする事に決めた。理由は、少しでも軽いギターにしたかったからだ。(たいしたメリットじゃ無いな。)
                            2006,02.04
 

                                                                        
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