赤外線が住宅の断熱を変えます!!
高気密の課題・・・揮発性物質と換気量
住宅建築における「断熱の技術」はようやく曲がり角に差し掛かってきた。
最近までは高気密高断熱が究極の技術のようにもてはやされてきたが、建築基準法の改正と共に、高気密の問題点が大きくクローズアップされ出して、一転して数倍もの換気が義務付けられ、更に換気を止めぬように「スイッチを操作できないところに設けては」などと、妖しい話まで飛び出してきている。
気密を高める事によるVOC等の揮発性物質の問題が大きな矛盾とされだしたからである。
そもそも断熱も気密も、目指すところは省エネであり、暖房負荷や冷房負荷の軽減が目的である。
大変に手間のかかる作業と、決して安くない施工費を費やして気密を高めておいて、そのうえで換気を大幅に増やすという矛盾を「おかしい」と思わなければ、まず感覚がおかしいと言わざるを得ない。
そもそも熱交換型の換気扇というものは、まだ熱の交換率が低く、対流式の暖房の熱などはかなり逃がしてしまうため、経済的とは言えず、またそれ自体が24時間回り続ける事自体、大いに無駄であり、換気箇所が大幅に増えている現状では、良い方法とは言えないのである。
しかしながら換気を回し続けなければ室内の空気は汚染されたままで健康に障害をもたらしてしまう。
省エネを目指すはずの高気密高断熱という住宅は、このような問題を孕みながらも現在も建築され続けている。
熱の三原則・・・「伝導・対流・放射」
ここで改めて「断熱技術」というものを考え直すべきときにきていると、考えるべきではなかろうか。
科学の基本である「熱の移動」つまり「熱の伝わり方」を思い出して頂きたい。熱の伝わり方には、「伝導」・「対流」・「放射」の3種類があることはほとんどの人が知っているのだろうか。
実は驚く事に、この基本中の基本である3種類のうち、実際に活用されている技術は2種類しかないのである。つまり、放射、あるいは反射という概念がそっくり抜け落ちているのである。
現在市販されている断熱材の中で、十分な放射熱に対する対策がとられているものは、皆無に等しいのである。
「放射熱」というまでもなく「赤外線」対策がここまで置き去りにされていたのか、不思議なくらいである。ところがこの放射による熱損失が意外なほど大きいのである。
壁体内の熱損失・・・空間を持つ場合
右の図は「伝導」対流」「放射」の熱損失量を表している。
赤外線がいかに重要か
忘れてはならない
壁体での構造で、例えば数ミリの空間でもある構造だと、熱損失のうちに占める放射による熱損失は全体の60%にも及ぶ事が米国の実験で報告されており、決して見逃してはならない大切なポイントなのである。
この赤外線の熱損失を防ぐための《赤外線バリア》として、
雪国科学のAIRINシステムが用意されています。
【絶縁されていない壁スペースの熱損失の数字】
伝 導 21BTU
対 流 92BTU
放 射 206BTU 合計 319BTU
BTU(British Thermal Unit-熱単位)