エリトリア? いいえ、エトルリアです
エトルリアをめぐるありがちな疑問
エトルリア?ああ、旧ソ連の共和国ですね?(どこか他の国と間違えてませんか?)
バルト3国?(エストニアとラトヴィアとリトアニアの他に何が?似てるけどよく見て。)
そういえば、アフリカの国ですね?(またまた、どこか他の国と間違えてませんか?エリトリアとか・・・)
まとめると・・・
エリトリア、エストニア、(かなりいいせん)
エチオピア、ブルガリア、(くるしい)
ルーマニア、(アだけ)
エトルリア語をめぐるありがちな疑問
エトルリア語ってどこのことばです?
エトルリア語っていつ頃のはなし?
エトルリア語って今もしゃべっている人いるの?
エトルリア語(etruscan)は、イタリア半島の現在トスカーナ地方と呼ばれる地域で、紀元前8世紀から紀元前1世紀に、エトルリア人よって話され、書かれていた言語です。
というわけで、現在は死語です。紀元前のイタリア半島というと、ラテン語がよく知られていますが、エトルリア語はそのラテン語よりもちょっと前にイタリア半島で栄えた文明のことばです。
現存するエトルリア語の資料は限られており、その大半は、墓碑銘がほとんど。そのため、エトルリア語の語彙も、ごく一部しか知ることができないのです。また、このエトルリア語はどの語族に属すかもはっきりしておらず、どこからやってきたのかも分からない、なぞめいた言語なのです。元々、イタリア半島にいたという説、いやいや、小アジアからやって来たんだという説など、わからないことばかり。これじゃ、なにもわからない言語じゃないか、と思うかもしれないけど、エトルリア語で使用された文字は、アルファベットなので読むことは簡単なのです。たとえばこんな感じです。
で、エトルリア語はふつう右から左に向かって読むので、この場合も←こっちから読む。実際、1997年の5月にイタリアの地を訪れ、エトルリア時代からの都市だといわれているところに行って、遺跡等をみてみると、なるほど本当にこんなんだった。
要するに、エトルリア語は読むことは簡単だけど、その他のことはあんまりわからないということばなのです。
でも、エトルリアの文明については、エトルリアの壺とか、よく知られているようです。1996年には、TBS系列土曜夜9:00〜の世界不思議発見でも、とりあげられたくらいですから・・・
さて、それではまず、エトルリア語で使用されていた文字について。先に簡単な説明で述べたように、エトルリア語はアルファベットで書かれています。だから簡単に読むことはできるのです。
では、上記のエトルリア語は、なんて書いてあるでしょうか?答えは、右からジュンに、MINEMULUVECEAVILEVIPIIENNASとなります。でもこれじゃぁ何がなんだか・・・てなわけで、こんなふうになる。
MINE MULUVECE AVILE VIPIIENNAS 私を 与えた (人名)なんて簡単なのでしょう。
[つづく・・・]