カノープスのアナログ技術 DVRaptor 2 編 (C 9)

DVRaptor のアナログ出力に不具合

 DVRaptorとはPCに装着するPCIボードで、機能はIEEE1394用インターフェースボードにソフトウェアDVcodecが附属していて、DVビデオ専用です。アナログキャプチャーも可能でIEEE1394端子に接続したDV機器のハードウェアDVcodecを使用する仕組みになっている。

 DVRaptorは2001年7月より運用を始めたのですが、カットの繋ぎ目でTVモニタの表示に不自然さを感じるようになった。そこで注意深く観察するとカットの繋ぎ目で画面がブレているのが不自然さの原因と分かった。

 この現象は絶えず発生するものではなく、映像の内容やTVモニタの種類によって変化する。オシロスコープでビデオ波形を観測したところ、許容できない程の急激なレベルシフト(サグ)と同期信号の振幅が規格値の半分以下になり、バースト信号も変形しているのを確認できた。

 原因はTVモニタの同期外れという事だが、本件に使用しているTVモニタは、本件アナログ出力に対し、他のモニタに比べると同期外れの頻度が多いようだ。しかし、正規の信号が入力しているかぎり安定に表示する。この事を裏返せば、不正な信号を見つけだす信号監視の役目を果たしている優秀なモニタといえる。

 本件トラブルについて詳細にデーダーを集積したのでご覧になって下さい。

詳細は下記リンクにあります(上のフレームに表示されます)

canopus のアナログ技術 「お粗末編」
canopus のアナログ技術 「検 証 編」

症例の一例 (素材はテレビ放送)

正常画面

異常画面

カノープスの対応について

 本件トラブルの原因箇所を特定し、カノープスに改善を求めた。カノープスは検証し、その事実を確認した。

 カノープスは改修(カノープスは改造という?)に応じた。しかし、複数ある原因要件の内、一つの要件しか改修しなかったため、トラブルは完全に解消できなかった。しかもこの中途半端な改修のため、新たなトラブルが発生した。

 この新たなトラブルは、二重の不具合が重なっているなかで、一方の不具合がもう一方の不具合を隠していたもので、一方のみを改修したから露呈したのである。

 カノープスに対し、従来の改善されていないトラブルと、この新たなトラブルの改善を要望した。しかし、それに応じない。

その応じない理由は
通常使用では考えにくい信号レベルの信号が使われいる
他に同様のクレームがない」と言うものであり、更に、
IEEE1394で接続されたDV機器のアナログ出力を使用すれば解消する」とも主張する。

 しかし、不具合の現れる信号は一般のTV放送を録画したものであり、編集を加えていないのであるから信号自体に問題はない。次にクレームの有無に関しても、一つのクレームには潜在的にその数十倍数百倍のユーザーが同様に不具合を感じていると考えるべきで、実際にネット上の掲示板に「アナログ出力を他機器に接続すると動作がおかしい」という訴えが複数存在している。更にカノープスの主張するトラブル解消方法についても、現在のシステムの構成上、DV機器に余ったアナログ出力は無いのである。それを説明しても受け入れない。ユーザーを無視した誠に身勝手な対応である。
システム構成は購入計画を立てた時に決まっており、それが使えないとなればその部分についてタダ金を払ったことになる。

 私はカノープスを素晴らしい企業と思っている。DV関係の製品には光るものがあり、技術的に優れ、国内ではこれに並ぶ企業はない。カノープスにもそれなりの技術的自負は強いはずだ。だからといって完璧を意味するものではない。電子回路の受動素子の定数はその動作の根拠があって決まるもので、チップメーカー推奨の定数で良いとは限らない。何故ならチップメーカーが想定した動作環境と同一とは限らないからだ。今回のトラブルで「チップメーカーの推奨回路にあるから」という意味の回答しているが、その推奨回路の一部を省略して動作条件を変更したにも関わらず、定数はそのまま採用してトラブルを発生させ、なおも、入力保護ダイオードの挿入場所を間違えてトラブルを増幅しているから呆れる。

 今回のクレームに対しての対応は、かつて経験したことがない傲慢さを感じる。こちらから製品を返すと一言も話していないのに「希望すれば購入代金で製品を引き取る」と言う。私はDVRaptorだけを購入した訳でない。DVRaptorに合わせ周辺機器に投資している。製品を返せばそれらが無駄になるかも知れない。何と身勝手な対応だ。

 これが大ざっぱな経緯ですが、結局なにも解決できていない訳で、この様な状態に疑問を感じ、本件を公表しました。

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