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2018.08.31(金) スポーツの秋が来るのに

赤い月-ルナロッサ  8/29日

8月も終わり。「暑い夏でしたネー」と過去形で言いたいところですが、昨日も30℃、暑さの衰えは見えません。
明日は月替わり、9月の声を聞けば「秋」の気配・・・と言いたいが、真夏を引きづったまま9月へ。

晩夏という言いかたがありますが、広辞苑では「夏の末、陰暦6月の異称」と載っていました。今を晩夏と呼んでいいのかな~。
晩夏と同音で「挽歌」ということばもあります。こちらは「死者をいたむ詩歌で、中国では葬送の際,棺を載せた車を引 () く者が歌った」歌ということです・・・関係ない話ですみません。

◆秋=スボーツのイメージが泣いています。今度は女子体操のバワハラ問題。スポーツがワイドショーの格好の餌食になっている感あり。一般社会とは隔絶した別世界なんでしようか。


2018.08.30
(木) 日本の滝百選

知床-カムイワッカ湯滝

「日本の滝百選」・・・あることは知っていたものの、具体的に調べてみる気になったのは初めて。
webで検索していると「龍頭ヶ滝」がありました。てっきり「日光龍頭の滝」と思いきや何と島根県に同名の名瀑があり、それが日本百滝でした。ちなみに日光は日本百滝には入っていませんでした。日光の滝と言えば華厳の滝があり、それに比べると飛沫をあげて落下する迫力には欠けますね。

さて日本の百滝、見たことのある滝がいくつあるか、あいまいな記憶を頼りに数えて見るとたった19だけ。もっとたんさん見たような気がしていましたが意外に少ない。ほとんどが登山の折に見た滝です。滝と言えば「紅葉」とのセット、今年の秋は、紅葉も同時に楽しめる山へ出かけてみようかな。
見たことのある百滝は以下のとおりです。

北海道 賀老の滝・流星銀河の滝・オシンコシンの滝・・・
宮城県  秋保大滝 新潟県  三条の滝 茨城県  袋田の滝 群馬県  吹割の滝
栃木県  華厳滝 霧降の滝 東京県  払沢の滝 山梨県  七ツ釜五段の滝 新潟県  苗名滝
長野県  米子大瀑布 富山県  称名滝 長野県  田立の滝  岐阜県  養老の滝
静岡県  白糸の滝 三重県  赤目四十八滝 大坂県  箕面滝 和歌山県 那智滝

●百滝には選ばれていないが、印象の強い滝の一つ知床のカムイワッカの滝があります。知床半島の一等三角点「硫黄山」を下山したあと、渓流をジャブジュブと遡上してといくと滝づとなる。落下する滝は温泉、大きな滝つぼにどっぷりと浸かり、汗を流した快感が海女でもよみがえります。

硫黄山カムイワッカの湯滝   http://www.joy.hi-ho.ne.jp/h-nebashi/sub1315.htm

2018.08.29
(水) 「おわれた」

ウォーキング中の習慣で、聞くともなくラジオを聞いていると三陸のサンマ漁の話。昨年の凶漁から資源が戻り、近年になく期待が高いとか。マグロなどの高級魚よりサンマ、イワシ、アジなどの大衆魚が好きな平爺には結構な話。あんなに美味い魚はないとさえ思うほど、鯛や鮪など目じゃない。サンマは漢字で書けば「秋刀魚」、今年の秋は食べるゾ~。サンマはコンロの炭火で、ジュージューと、脂の焦げる匂いがまた良い。これに限りますが、残念ながら今は煙も匂いもなくグリル任せ。情緒無いな~。

◆ところで、サンマの季節か~と何となくラジオを聞いていると大漁でどうのこうの・・・。そしてよく聞きとれないが「・・・おわれた」ということば。話がつながらない。何を“おわれた”のだろう?「おわれた」は「終われた」、それも「追われた」・・・。気になって話の内容を振り返り、謎を解きあかそうと考えながらウォーキングの足を運ぶ。

◇想定外に良好な水揚げで終われた ◇豊漁で水揚作業に追われた

結局どんな意味かは明らかにならず。たかがサンマの話だから良いようなものの、もっと大事なことで大変な結果になることだって・・・ないよな~(笑)

2018.08.28
(火) 障がい者雇の水増し

 
 平爺の「身体障碍者手帳」

数日前、国や地方行政機関で「障がい者の雇用人数水増し」の実態が報じられ、とりわけ正面から叩かれたのは厚労省。それは障がい者雇用を推進する立場の国家機関です。
平爺が首を傾げるのは「水増し」をしなくてはならない理由がわからないこと。数値目標を達成するためだけ?お役人とは形式が重視されるところ、この件も数字だけを繕うための偽装なのでしょう。

◆調べて見ると、障害者雇用率制度は障害者への差別を禁じ、就労機会を広げるのが目的で、法定雇用率を設けて国や自治体が率先推進、民間より高い2.5%の雇用率が設定されている。公表雇用率は2.49%だが、実態は1%に満たない省庁が多いとか、これが親方日の丸の変わらぬ姿と言われても仕方あるまい。

◆詳しくは知りませんが、民間企業が障がい者を雇用すると一人につき30万円の報償金が国から下りると聞いた記憶があります(不確かな記憶です)。官庁・地方行政機関の場合はメンツだけの問題なんでしょう。
森友・加計疑惑にかかる文書改ざんや隠蔽、文科省の医大汚職事件etc.耳を疑うような不祥事があばかれ、官僚のモラルも色メガネで見られても仕方ないご時世、襟をただしてほしいものです。

◆平爺は47才の時、直腸がんで人工肛門となり、身体障がい者手帳(※)を交付されていることから、身障問題には関心があります。
(※)社会生活制限の直腸機能障害-2種4級 公付日1986年10月

法定雇用率未達成の場合、常用労働者100人超の企業は障害者雇用納付金が徴収されます。この納付金を元に、法定雇用率を達成している企業に対して、調整金、報奨金を支給するとのことです。

2018.08.27
(月) 戦争責任

太平洋戦争降伏から73年目の夏、この日記にも「無謀な戦争の責任は誰がとったのか・・・」について何回か平爺の思いを書かせていただきましたが、去る8月18日の「NHK NEWS WEB-信州」で以下のようなニュースがありました。その内容は以下。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180818/1010005069.html

◆戦時中に教え子を特攻隊員として戦地に向かわせた責任を取り、終戦直後に家族とともに自ら命を絶った教官の慰霊式が上田市で開かれました。

東京都出身の遊佐准尉は、戦時中、上田市にあった飛行場で航空隊の指導にあたっていましたが、教え子を特攻隊員として戦地に送ったことを悔やみ、終戦直後の8月18日に22歳の妻と生まれたばかりの娘とともに30歳で自らの命を絶ちました。18日は、遊佐准尉の73回目の命日となり、上田市にある慰霊碑には遺族や地元の人などおよそ40人が集まって花を手向け、静かに手を合わせていました。そして、遊佐准尉が自らの無念をうたった辞世の句を地元の団体が詩吟にしてうたいあげました。 

 辞世の歌-
 『特攻の 花と散る日を まちしかど ときの至らで 死する悲しさ』

 

◆遊佐准尉は、軍の命令によって特攻隊員の教育・訓練に当たっていたもの。命令に逆らうことなど許されない時代だったのです。名前は書きませんが、戦争犯罪極東裁判を、ずるさと要領で逃げ切り、ふたたび政界にのし上がり、何ごともなかったように総理大臣にまで上り詰めた人もいました。自決を褒め讃えるわけではありませんが、何と言う違いでしようか。
なお、遊佐准尉は軍国主義の時代でも決して部下に暴力を振るわない人だったそうです。

昨年12月、山友Мさんと二人で、遊佐さんの慰霊碑に手を合わせて来ました。

2018.08.26
(日) 日本一の答え

 

海からいちばん遠いところ

 ① 日本一広い盆地 ・・・秋田県横手盆地
 ② 日本一広いカルスト台地・・・山口県秋吉台地
 ③ 日本一高いビル・・・あべのハルカス(大阪)300m
 ④ 興行収入日本一の劇場映画は・・・『千と千尋の神隠し』304億円
 ⑤ 北海道以外で日本一広い県は・・・岩手、福島、長野県の順
 ⑥ 日本一多い苗字(名字)は・・・- 佐藤さん
 ⑦ 県名と同じ都市名だが、県都ではない都市は・・・
   •岩手県:岩手町(盛岡市が県庁所在地)
    •茨城県:茨城町(水戸市が県庁所在地)
    •栃木県:栃木市(宇都宮市が県庁所在地)
    •山梨県:山梨市(甲府市が県庁所在地)
    •沖縄県:沖縄市(那覇市が県庁所在地
    平爺ができたのは山梨・沖縄だけでした・・・
 ⑧ 日本一高所の郵便局- 富士山頂郵便局(期間限定)
 ⑨ 日本一長い商店街 -大阪天神橋筋商店街2.6km
 ⑩ 日本一長い川-信濃川367km
 ⑪ 海から日本一遠い場所は--長野県佐久市・群馬県南牧村の境界付近
   平爺はわざわざ訪れたことあり。


2018.08.25
(土) クイズ  日本一

今日の日記は手抜きしてクイズを一つ、ヒマを持て余している方だけやってみてください。 

 月と火星 8/23pm8時

  ① 日本一広い盆地は
  ② 日本一広いカルスト台地は

   ③ 日本一高いビルは
  ④ 興行収入日本一の劇場映画は
  ⑤ 北海道以外で日本一広い県は
  ⑥ 日本一多い名字は
  ⑦ 県名と同じ都市名だが、県都ではない都市は-5市町
  ⑧ 日本一高い所にある郵便局 (期間限定)
  ⑨ 日本一長い商店街は

  ⑩ 日本一長い川は

   ⑪ 日本一海から遠い地点は

当地の台風は、少し強い風が吹いただけで降水もゼロ。あっけなく通り過ぎてくれましたが、置き土産は35℃超えの蒸し暑さ・・・不快不快実に不快・・・

◆7月末、大接近した赤い火星(スターマース)。昨夕は東南の低い位置に月と縦に並んでいました。まだ当分は赤い火星が楽しめそうです。

2018.08.24
(金) 撫子

◆昨日(8月23日)の誕生日の花はナデシコ=撫子。そして花言葉は

  •なでしこ全般-「純愛」「大胆」「貞節」
   •ピンク―純粋な愛
  •赤―――純粋で燃えるような愛
  •白―――器用、才能

ナデシコは秋の七草のひとつでもあります。語感がいいですね。女子サッカーのなでしこジャパンがありますし、やまとナデシコというのもありますね。平爺の好きな秋の花というと、昔からナデシコとコスモス。これという理由はなくただ好きなだけ。住宅の庭先にも見かけます。(影の声ー好きでも花言葉は平爺と無関係、トホホホホ・・・)

住宅の庭先にもよく見かけますが、やはり野に紛れて咲いているのがいい。
 

◆数日前、ウォーキングの支度は半パンから長いトレパンへ、そしてシャツは半そでから長袖へと衣替え、待望の秋・・・と思ったのは甘かった。過去の記録に迫る熱波の襲来。いったいどうなってんのよ・・・。

【直近の長野市気温】

 

8/17

8/18

8/19

8/20

8/21

8/22

8/23

最高

23.8

27.2

29.0

32.9

37.7

38.5

 36.0

最低

17.3

13.4

15.4

18.3

21.9

24.6

 25.7

長野市の最高記録は24年前の38.7℃。一昨日の38.5℃はそれに肉薄する記録。 それにしても暑いよネ~何とかならない・・・・

台風の被害が小さいことを祈ります。

2018.08.23(木) 原爆に関わる歌二曲

世界で唯一の核被爆国は日本ということは誰しも知っていること。その被爆地が広島・長崎ということも・・・・。実はもう一つあるのです。それは南洋ビキニ環礁で行われた水爆実験の被爆です。ビキニ環礁付近で漁をしていた日本の漁船「第五福竜丸」が、死の灰を浴びて一人が亡くなった事件です。だから日本は3回も被爆を経験していると言えます。さらに加えれば東電福島原発事故を加えてもいいかもしれません。『核』の脅威を世界で一番よく知っているのは日本人だということを言いたいのです。

核被爆国の日本ならではの歌謡曲二つ。「祈り舟」という歌は、つい先日知りました。

★「祈り舟」--第十二回広島平和音楽祭(昭和六十年八月)
  二葉あき子 作詞・石本美由起 作曲・吉田正 

一、夏の川面に岸辺から 流す供養の送り火よ
   いくら待っても願っても あの日から帰らんままの父母がいる

   広島ゆらゆら太田川 供養灯籠祈り舟

朝日を背に平爺の影-25頭身?

二、一つ二つともつれ合い 水を彩どる 華になる
   若い面影そのままに あの日から 帰らんままの友がいる
   広島八月六日夜  涙灯籠祈り舟

三、眠る御霊(みたま)よ安かれと 祈り捧げる レクイエム
   今の平和も知らないで あの日から帰らんままの子らがいる
   広島名を呼ぶ風の声 流灯指 折り舟

★ 「長崎の鐘」 藤山一郎 作詞・サトウハチロー 作曲・古関裕而

一、こよなく晴れた青空を 悲しと思うせつなさよ
   うねりの波の人の世に  はかなく生きる 野の花よ
   なぐさめはげまし長崎の  ああ長崎の鐘が鳴る

二、召されて妻は天国へ 別れてひとり旅立ちぬ
    かたみに残るロザリオの 鎖に白きわが涙
    なぐさめはげまし長崎の ああ長崎の鐘が鳴る

三、こころの罪をうちあけて 更け行く夜の月すみぬ
    貧しき家の 柱にも 気高く白きマリア様
    なぐさめはげまし長崎の  ああ長崎の鐘が鳴る


2018.08.22(水) 甲子園

雑草だって美しい

夏の風物詩「甲子園」が終わりました。正しくは「全国高等学校野球大会」。今年は100回目の記念大会で代表校は特別枠を設けて56高。うち公立校はわずか8校のみ-金足農(秋田)、高岡商(富山)、白山(三重)、明石商(西兵庫)、丸亀城西(香川)、鳴門(徳島)、高知商(高知)、佐賀商(佐賀)14%に過ぎません。

広く県外からもスカウト、特待生として人材を集める私立、一方学区内でしか入学しない地元高。資金も潤沢、練習環境やコーチ陣も整った私立とはスタートから大きなハンディがあります。プロ野球並みに選手を集めた学校と、地元選手だけの学校が同じ土俵で戦うのは不公平・・・「私立校甲子園」と「公立校甲子園」を別にしたら・・・なんて空想したこともあります。

◆10年ほど大坂勤務をした折には、何回か甲子園に足を運んだこともあります。今は興味も薄れたとはいえ、今回のカナノウの活躍に思わず応援したくなりました。戦う土俵がちがうカナノウ、弱いと思われる方を応援したくなるのが人情というもの・・・判官びいきというやつです。

◆金足高×日大三校戦、そして金足高×桐蔭戦では、心ひそかにカナノウを応援していた人が圧倒的に多かったのでは・・・と想像します。何しろあの事件以来「日大アレルギー」がまだおさまらず、野球とは関係ないのに人の心というのはそういうものです。

◆負けて当たり前の公立校が、強豪校をなぎ倒してまさかの決勝進出。快感! いい100回記念大会でした。

2018.08.21
(火)  戦争責任 (3

竹やり部隊、空襲防火訓練、防空壕、神風特攻隊、人間魚雷、肉弾、自爆、そして軍艦代用の木造漁船・・・・(肉弾というのは、爆弾をかかえて敵戦車の下へ飛び込み自爆するといもので神風特攻隊、人間魚雷も同じ)
これらは、ばかげた太平洋戦争の実態を象徴しています。近代兵器を有り余るほど所有する強国相手に勝てるはずもなく、まるで大人と幼児のケンカ。

明けない夜はない

◆大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)末期、今から69年前の今頃、サイパン島、次いで硫黄島を奪取し沖縄へ肉迫する米軍。
そして制空権を完全に失った日本本土上空を、米軍機は自由自在に飛び回り、1945年3月10日首都東京中心部は壊滅的な大空襲、ほかの主要都市も次々と空襲により焼かれていった。東京大空襲では一夜にして一般市民10万人が焼け死ぬという悲惨さ。

武器・弾薬・食料、何もかも底をついた日本、それでも「竹やりを構えて敵を迎え撃つ」という女子竹やり部隊を編成。まさに支えは精神論のみ。旧軍隊の戦陣訓-「生きて虜囚の辱を受けず・・・」つまり捕虜になるより自決せよがすべてを物語っているような気がします。婦人たちの竹やり訓練光景、幼かったころの記憶がかすかに残っています。

真実や正しい情報を知らされず「一億総特攻、一億玉砕」というプロパガンダに踊らされ、戦争はつづき、日本は焦土と化していきました。

◆あと1年、いや半年早く降伏していたら、どれだけの命が救われたか。いたずらに国民の命を無駄にし、財産を失わせた責任に名乗りを上げた軍部・政府などの指導者はどのくらいいたのだろうか。
ばかを見たのは監視社会の中でようやく糊口をしのいでいた国民や、死地戦場へ追いやられた若者、育てた我が子を兵隊にとられた悲しみの母親など・・・一般市民たち。

「戦争だけはやってはいけない」、これが平爺のゆるぎない信念です。


涼しさを感ずるようになった一昨日、日が暮れると庭からコウロギの鳴く声が聞こえてきました。

2018.08.20
(月) 一茶の句碑を訪ねる(3

句碑所在地-長野市長沼地区・津野公会堂

『角力とりが 立ってくれけり 秋の風』・・・一茶

肌寒い秋風、相撲とりが立ち上がって風よけになってくれた。でかい体に似合わぬ優しさがほほえましく、一茶らしいユーモアが漂う感じがします。まさかそんな単純な句ではないでしょうがね(-笑—)
一茶の句と並んでもう一句彫られています。

『鐘つきの 肱から出たる 初日かな』・・・二休

藍色の山の稜線から昇る初日の出、静寂の神社に響く鐘の音と清々しさが伝わってくる気がします。とんちの一休さんなら絵本などで知っていますが、二休は知りません。一茶の門弟か、旅の途中で行き会ったのか・・・。web検索すると越前出身となっています。琉球那覇に渡り、琉球王の侍医に取り立てられた云々。

◆数メートル離れて別の碑に3句 いずれも江戸時代末期(西暦1800年台)の俳人だと思います。

◍うめが香や まことに月は 一五日  吉村雲士
   ◍春風や 犬も連れて ぬけ参り    佐藤魚渕
   ◍うたたねの 鼾はにくし 梅の花   立花呂芳

2018.08.19
(日) 今月のことば

寺院門前の今月の言葉  

  『生のみが 我等にあらず 死もまた 我等なり』  清沢満之

ウ~ン・・・まさにこれは哲学の世界?平爺のしなびた脳みそには皆目見当もつかない不思議な言葉です。web検索すると見つかりました。その中からわかりやすいところを拾ってみると

◆現代の私たちの社会は、本当は、いろいろなことを知るための大切な縁となるべき事実や苦悩と正面から向き合うことをできるだけ避け、生活の中から見えなくし、排除していく社会だと感じます。その見たくないもの、見せたくないものの代表が、「死」ということなのでしょうか。今の子どもたちは人の死(臨終)の場面に立ち会うのは一割にも満たなくなっている。人は悲しみや苦悩と向き合う時と場所が奪われている。生きていく中で避けることのできない悲しみや苦しみに出会い、向き合うことで他人や自分の痛みを、身をもって感じたり知ることができる。
大人が大切にするものを通して、子どもは本当に大切なもとは何かを知るのです。

(おことわり――平爺は、父と義母の臨終には立ち会えました・・・これは関係ない話ですね)

●本日の日記は、下記webからの一部抜粋です。     http://www.otani.ac.jp/yomu_page/kotoba/nab3mq0000000l3l.html

●昨朝は冷涼の言葉が似合う15℃、ウォーキングは長袖トレシャツで丁度良し。

2018.08.18
(土) 戦争責任 (2

17℃ 冷涼・雨上がりの朝のたき火

昨早朝、猛暑に馴染んだ体には、寒さを感じるほどの21℃。

◆去る16日、満州開拓団として渡満(させられ)、敗戦によりいのちからがら帰国した94才のお爺さんの話を聞いてきました。高齢のため言語不明瞭、話の内容の半分も聞き取れませんでしたが、雰囲気だけはそれなりに感じ取れました。
だいぶ古いことですが、作家新田次郎の奥さん藤原ていの「流れる星は生きている」を思い出しました。降伏により、幼子二人を連れて混乱の中を死を覚悟の脱出、朝鮮半島を南下して日本へたどり着くまでの実話記録です。

◆「王道楽土」の甘い誘い文句と、半強制で何十万の日本の農民たちが満州へ渡りました。農耕地に恵まれない山国信州からは、渡満人数がいちばん多かったと言われます。入植した満州のその土地は現地人から強制的に取り上げたもの、現地人の恨みはさぞかし大きかったとと想像できます。
日本敗戦が決定的の局面で、ロシアは日ソ不可侵条約を破棄、国境を越えて満州へ進軍、駐留していた日本関東軍は開拓団の人々見捨てて逃走、残された農民の苦難の始まりです。
(詳しいことはネットなどでご覧ください)

◆バラ色の甘い言葉に騙され渡満した人々のうち、逃避行で死亡した人は8万人とも言われているようです。「国策」としてペテンにかけられたような開拓団の人々に対し、責任を負うべき政・軍の関係者からは、真相説明も謝罪もないまま70有余年が過ぎています。

罪もないのに、空襲で家を焼かれ、命を失った内地の多くの人々とともに、無念の魂はいまだに宙をさまよっているのではないでしょうか。

2018.08.17
(金) 戦争責任 (1

猛暑の中にも忍び寄る秋の気配

昭和16年、日本海軍による真珠湾奇襲攻撃から始まった太平洋戦争は、3年8カ月後の昭和20年8月、無条件降伏という形で終息。
そのあと戦争を仕掛けた日本の責任追及(戦争犯罪)にあたったのが極東軍事裁判で、アメリカをはじめとする連合国によって裁かれ、東条英機など7人が絞首刑になりました。これは人的・物的被害を被った国々による裁判で、日本人自身の生命・財産の被害とは無関係です。

◆平爺が今も腑に落ちないのが「一部の無謀な暴走で戦争へと突き進み、多大な国民の生命と財産を失わせしめた罪を、日本人の手で裁かれることなく現在に至っているということです。
あるブログによると、あの無謀な戦争により日本人の死者は、軍人230万人、一般人80万人と言われます。その元をつくった政府・軍部の罪については何のお咎めもないままなのが腑に落ちません。

◆何を言いたいかというと、奇襲攻撃から始まったあの戦争の真実が、広く国民に明かされていないのではないか。日本はあの戦争を真剣に悔い、日本のためにも、世界のためにも二度と同様の惨禍を繰り返さないための土台ができていないのではないか。そんな危惧を感じるのです。

昨日と一昨日、まったく同じコースをウォーキング。所要時間は2時間5分と2時間6分。1分しか違いませんでした。我ながらその正確さに?びっくり(笑)

2018.08.16
(木) 藪入り(やぶいり)

「藪入り」? 知らない人が多いでしょうね。住み込みで働く奉公人や、嫁いだ嫁が実家へ帰る事ができる日-116日とお盆の16日―のことです。ふと人情落語の藪入りを思い出しました。ウィキペディアからあらすじを拝借。

入道雲

■商家に奉公している亀吉少年が3年ぶりに実家へ帰れる藪入りの前夜、息子の帰りを待ちきれない父親は「あいつの好きなウナギを食わしてやりたい。ああ、あとお汁粉を食わしてやりたい、それから天ぷら、刺身、シャモ、寿司を……」も。「そんなに食べられやしませんよ」とたしなめる妻。「今日は湯に行かせたら、本所、浅草に連れて行きたい。ついでに品川で海を見せて、羽田の穴守様にお詣りして、川崎の大師様に寄って、横浜、横須賀、江の島、鎌倉。ついでに名古屋のシャチホコを見せて、伊勢の大神宮様にお参りしたい。そこから京、大阪を回って、讃岐の金比羅様を……」
そして当日、身長が伸び立派に挨拶をする亀吉を見て両親は感涙。母は湯屋に出かけた亀吉の荷物をふと見ると、財布に高額の紙幣が3枚も入っているのに気付く。奉公先から持たされた小遣いにしてはあまりに高額、両親は、「悪事に手を染めたのでは」と疑う。
帰ってきた亀吉に対し、父親は「このカネは何だっ・・・」。亀吉はカッとなって「人の財布の中を見るなんて、下衆だよ。これだから貧乏人はいやなんだ」、父親は亀吉を殴ってしまう。父親を制し母は「どうやって手にしたおカネなのか」と泣きながら問う。亀吉は「そのおカネは、ペストが流行ったとき、店で捕まえたネズミを警察に持って行って懸賞が当たったお金、それを店のご主人に預けておいたもの。藪入りに持ってきたものだ」と答える。
両親は安心するとともに、我が子の徳と運をほめたたえる。父親は「これからもご主人を大事にしろよ」と亀吉に教え、次のように言う。 「これもご主人への忠(チュウ)のおかげだ」(=ネズミの鳴き声と掛けた地口)が落ち。

 

◆平爺の母親も、小さかったころに製糸工場へ働きに出て、年1回か2回もらえる休暇に実家へ帰るのが楽しみだったという話を何回か聞いた覚えがあります。山本茂雄著の女工哀史「ああ、野麦峠」を思い出します。

2018.08.15(水) 平和の日を・・・

8月15日は何の日?「お盆」・・・はい正解です。だが平爺にはもう一つあります。悲惨な太平洋戦争が終わった日。言い変えれば日本が「参りました」と白旗を掲げた日です。正確には14日の御前会議で、ポツダム宣言に基づく無条件降伏受容を決定、翌日15日をもって天皇陛下がラジオを通じて国民に敗戦を告げた日ということになるのでしょうか。平爺8才のときです。
9月2日、東京湾上の米艦船ミズーリ号甲板で無条件降伏文書に調印、ここに終戦が正式に宣言されました。平爺にとって8月15日は「平和の日」です。

◆8月15日を境にして、世界を巻き込んだ大戦が終わりを告げ、その後新しい憲法のもと、日本は戦争・軍備を放棄し、世界各国との平和と友好を重んじる「平和国家」へと大転換することになりました。

【日本憲法前文の抜粋】
~~政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し~~日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、 われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う~~。

【日本国憲法九条抜粋】
第九条 ~~国際平和を誠実に希求し~~武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。~~陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

●安倍政権下で、第九条を含めて憲法改正の動きがあることを懸念しています。平爺の願いは8月15日を国民の祝祭日『平和の日』とすることです。

目下中公新書「日本軍兵士-アジア大平洋戦争の真実」を読んでいます。おぞましい事実に身の毛がよだちます。

2018.08.14
(火) かすかに秋の気配

リンゴ園の害鳥予防・迫力あります

秋冷が秋がこれほど待たれる年も珍しい。今は二十四節気「立秋」、候は「涼風至-すずかぜいたる」

涼風にはまだ遠いが、3日ほど前のウォーキングで初めてコオロギ(蟋蟀)の鳴く音を聞きました。鳴き方はまだ控えめなるも、秋の足音がかすかに。

◆ちょっと気が早いが、「今年の漢字」予想は『暑』も候補の一つかな~。流行語の方は・・・「危険な暑さ」はどうでしょう。危険な暑さという言葉は80年生きてきて始めて耳にした気がします。熱中症で緊急搬送された数も、亡くなった数も過去最大らしい。

◆世間を騒がせたのは女子レスリングのパワハラ・日大アメフトルール違反問題・アマボクシング連盟会長疑惑などスポーツがらみの事件が衆目を集めた年でもありました。。

◆そして躓いても躓いても立ち上がる政権への強烈な執着心。これを「起き上がりこぼし」をもじって「起き上がり政権」というのはどうでしょか。

政と官がタッグを組んだ隠蔽体質を国民の目に晒し、印象付けた数々。セクハラの何たるかを理解せず言葉の軽い麻生。森友・加計問題でその場逃れの嘘・言い訳・隠蔽で押し通してきた政府・官僚。今年の漢字の一位予想はわかりやすく単刀直入に『嘘』も有力候補?


2018.08.13
(月) 自衛官応募・・・まさかの話

昨日の回答--道府県別最高峰を高度順に並べると、最低が千葉県・愛宕山(408m)です。


8月10日、群馬県でヘリ墜落事故、搭乗の9人全員が死亡。 安全登山のためのルート点検飛行だったとか。痛ましい限り、ご冥福を祈ります。 33年前の8月12日・群馬県御巣鷹山での史上最悪の日航空機事故も群馬県でした。慰霊登山をと思いつつつ、未だに実行していません。

アオガエル 動かないと葉っぱに
       同化して見つかりません

◆2、3日前、日課のウォーキング中にラジオから耳に入ったのは、なぜか聞き捨てられない中身。「自衛官募集に対する応募が減る傾向にあり、予定の人数確保が難しくなってきている・・・」云々。

◆中国・四国地方の豪雨被害に自衛隊が応援にかけつけ、猛暑の中で懸命に任務にあたる姿、頭の下げる思いでテレビで見ました。
憲法で戦争放棄を謳っているた日本としては、軍事の拡充ではなく、災害時の応援・支援などを自衛隊の主要任務として前面に大きく謳ったら、応募する若者が増えるかもしれません。

◆世界における日本の軍事力ランキングというものを、webで検索してみました。すると何と戦争放棄しいるはずの日本が第7位でびっくり。
  1・米国 2位・ロシア 3位・中国 4位・インド 
  5位・フランス 6位・英国 7位・日本
 
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180303-00010000-binsider-int&p=4

自衛隊員確保のため、『徴兵制度復活』なんていうことがありませんように。

日本国憲法第九条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

2018.08.12(日) サマータイム

2014.09.04 北岳から望んだ富士山

昨日は山の日、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」のが趣旨とか。
ところで47都道府県それぞれの最高峰を順に並べると、1位は山梨・静岡県の富士山(3776m)、3位は長野・岐阜県の奧穂高岳(3190m)と静岡・山梨県の間ノ岳(3190m)・・・以下略。それでは県の最高峰が日本一低い県はどこ?

つい先日、東京五輪を控えて安倍総理が「サマータイム導入検討を指示」という降ってわいたようなニュース。理由は酷暑の中での五輪対応。
五輪日程が決まったという報道を見たとき「えっ、そんな真夏にほんとうにできるの?」と平爺でさえも危惧、同じ不安を抱いた人は多かったと思います。今年のような猛烈な暑さに見舞われたらオリンピックはどうなるのでしょう。

今から70年ほど前、日本でもサマータイムが実施されたことがあります。平爺が小学生のときです。世論などさまざまな理由により3年で廃止されましたが。真夏の東京がスポーツには不向きな季節であることはわかりきっていたこと。何を今さらジタバタ。

◆そう言えば、東北大震災で事故原発から汚染水が海洋に流出していると大騒ぎしていたとき、「完全にコントロールできているのでまったく心配は不要」と嘘の大見えをきり日本国内でも不信をかこったのが安倍総理でした。それが今度はサマータイム・・・・いかにも安倍総理らしい行きあたりばったり。

◆五輪メーン会場の設計や工事費、エンブレムでの盗用疑惑や競技会場のゴタゴタ。何かとマイナスイメージが付きまとった東京オリンピック。ハッピーエンドとなるのでしょうか。

2018.08.11
(土) こころに響かなかった原爆の日式典のことば

6日ヒロシマ、9日ナガサキ。核兵器の威力を実戦で確認するための実験場にされた広島と長崎。5年間の死者はヒロシマ20万人、ナガサキ14万というとてつもない数字です。

犠牲者慰霊式典では安倍総理の挨拶がありました。が、その中身は空虚で評論家の言葉を耳にしているような気がしました。唯一の被爆国としてなすべきは、目の前の核兵器使用禁止条約締結に日本も署名すること、そのリーダー的な役割を果たすべきことだと思うのですが。通り一片の作文原稿を聞いている感じ、総理の口から心に響くような決意に満ちた言葉を聞きたかった。急逝した翁長知事のような生きた言葉を・・・・。

2018.08.11(土) 文部科学省-その存在ここに尽きる

♪赤い リンゴに 唇寄せて・・・

今週、国民の耳目を釘付けにしたのは東京医大と信じがたいボクシング連盟会長。
文部科学省の組織図を見ると、スポーツ庁や文化庁も文科省の組織の中の一つ。東京医大不正入試問題では文科省ここに尽きた感あり。
◆森友疑惑・加計疑惑・女子レスリングパワハラ問題・日大アメフト反則プレー問題・・・そして今話題のアマボクシングのグチャグチャの内情露見、極めつけは医大トップと役人が主役を務めた不正合格疑惑・・・。さらに勇気ある告発で露見したのが日大チア部監督のバワハラ。とどまるところを知らず。

教育を司るのが任務の文科省、いったい・・・・?その中身を知りたい。

◆広義で言えばスポーツも人を育てるのが任務。だから国費も投じられている。ところが世の中では「悪」と言われるレベルの泥にまみれているようです。日本を背負う健全な国民を育てるどころの話ではない。ルール違反のやりかたを、身をもって教え込んでいるありさま。政府だけが悪いとは言わないが、使命感を忘れ、脇の甘さが目立つのは公僕たる者の自覚が足りないのでは?背景は中立であるべき教育に関しても政管癒着の構図が見えるようです。真にやる気のある役人の気概を削いでいることはないのか?

◆教育を「政治の視点」でしか見なくなっている現象かもしれない・・・そんな危惧を感じます。政治は教育に口を出さないーこれが原則。一連の不祥事を肝に銘じ、問題の根っこを掘り起こし「人を育てる」という原点に立ち返り、教育を立てなおす努力を期待したい。平爺の素朴な願いです。

【文部科学省の使命と政策目標】
文部科学省の使命—教育、科学技術・学術、文化、スポーツの振興を未来への先行投資と位置づけ、これを通じ、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」を実現する。

政策目標1-生涯学習社会の実現

教育、科学技術・学術、文化、スポーツの振興を未来への先行投資と位置づけ、これを通じ、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」を実現する。

政策目標2-確かな学力の向上、豊かな心と健やかな体の育成と信頼される学校づくり

国民一人一人が、生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会を実現する。

昨日の日記で肝心なことを書き洩れました。自衛官が充足できなくなって❝兵役義務化❞なんていうことになりませんように。


2018.08.10(金) 自衛隊員募集に翳りが

キンコウカ 飯縄山にて

昨日は長崎原爆の日、平和を願い、西に向かって黙祷を捧げました。

8月15日が近づいてきました。日本人だけで軍人軍属230万人、民間人80万人が死亡したと言われる太平洋戦争降伏の日です。

何日か前のこと、日課のウォーキングをしながらラジオを聞いていました。
  「自衛官の募集に対する応募が減る傾向にあり、予定の人数確保が難
  しくなってきている・・・云々」

中国・四国地方の豪雨被害に自衛隊が応援にかけつけ、猛暑の中で懸命に任務にあたる姿はテレビで何回も目にしました。戦争放棄を謳った日本としては、軍事力の充実ではなく、災害時の応援・支援などを自衛隊の任務として大きく謳ったら、応募する若者が増えるかもしれません。

世界における日本の軍事力ランキングというものを、webで検索してみました。すると憲法で戦争放棄を謳っている日本が何と世界第7位。1位から10位までは以下のとおり。

①米国 ②ロシア ③中国 ④インド ⑤フランス ⑥イギリス ⑦日本 ⑧トルコ ⑨ドイツ ⑩エジプト

日本国憲法第九条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

◆政権の動きからは戦争放棄や戦力不保持の空文化がさらに進んでいるような気がして不安です。

2018.08.09
(木) 歳をとるということ

ヤマハハコ・・・飯縄山にて

◆多い時には年間60日以上の登山を楽しんでいたころもありました。ところが近年登山日数は激減、登山休眠状態と言っていいほどに。

【年間登山日数】
   2013年-56日  2014年-39日  2015年-32日
  2016年-39日  2017年- 6日  2018年- 7日

2016年末、登山中に胸骨圧迫骨折というアクシデント、それ以降本格的な登山は控え、今は気晴らしにピクニック程度の山をいくつか登っている程度。

◆当然ひまを持て余すことに・・・。以前は週1回だった認知症施設へのボラを2回に増やしたり、好きな読書の時間も増えたような気がします。読書と言っても小説ばかりですが。
その読書、翌日続きを読み始めると記憶があいまいで、前日までのスートリーにつながらない。仕方なく2~3ぺ-ジ戻って読み始める。登場人物が多いとそれぞれの関係がゴッチャになり、わけが分からない。読むスピードも当然大幅に減速。
いちばん「歳をとったな~」と自覚するのは、体力的な面もさることながら、人や山の名前など固有名詞を覚えることなど。ときには隣家の苗字がとっさに出てこないことさえ・・・・。かなりの重症?

登山のあと、植物図鑑を開き、山で目にしてきた花の名前を再確認することもしなくなり、先日の飯縄山登山のおりにも知っているはずの花の名前がすぐに出てこなかったり。 こうして老いさらばえていくのでしょうね。
この日記にも、ひどい部分がたくさんあるかと思いますがご容赦を。


2018.08.08
(水) ちょっと変?

一点の曇りもなく 明るく健やかに咲く花

ボクシング会長の話題(スキャンダル?)、連日ワイドショーを賑わしています。口の悪いのを承知で言えば「任侠映画」か「暴力団」のテレビでも見ている感じ。

不可解なのが「会長の黒い関係」、つまり反社会的組織との親密な関係の有無が取り上げられていること。 テレビを見ている大半の人々は、そうした組織との関係というより、あの恫喝的な口のきかたや態度を見て、ご自身があちらの世界の人ではないのか。そんな印象を受けます。
暴力団の方と直接会ったことはありませんから分かりませんが、映画・テレビに登場する黒い組織、任侠と呼ばれる方々の語り口と、会長の語り口はそっくりという感じです。
組織と関係があるかどうかはさておいても、ご本人が「黒」ではないのか・・多くの一般市民はそんな印象を抱いて見ているような気がします。

女子レスリングや日大アメフトの指導者の強弁の上を行く強弁という気がします。楽しくない話題は早く片が付いてくれないと、いつまでもワイドショー・ジャックがつづいては困ります。


2018.08.07
(火) 
最終投票率 43%

一昨日登った飯縄山(1917m) 自宅付近より

立秋ですね。未明の気温21℃、窓を開け放していたら明け方は寒さを感じるほど。4時からの2時間のウォーキング、快適でした。このまま秋とは・・・いきませんよね。

◆一昨日は長野県知事任期満了に伴う選挙と、長野市議会の欠員補欠選挙でした。それぞれ立候補者は2名。諸般の情勢から投票を待つまでもなく結果は明らかとは言え、最終投票率43%とは。

この投票率の低さは何とかならないものかと思います。投票行動は権利であると同時に『義務』であることをもう一度肝に銘じてほしいもの。平爺は20才で選挙権を得てから棄権したのは事情があって1回のみです。
棄権した人は気に入らない法律や、意に沿わない仕組みができても一切文句はいうな・・・と言いたい。

◆今の政治、就中国政のあり様を見ていると、政治への絶望感が棄権につながっているのかもしれませんが、棄権が増えて喜ぶのは大きな組織がバックについている候補や、補助金などとのつながりが強い候補。前にも日記に書きましたが「選挙民の意識以上にレベルの高い政治は生まれない」

『棄権も権利のうち』では困るのです。森友・加計を始め、代議士のとんでも発言や文科省の不祥事等、誰が政治をそれほどまでに貶めてしまったのか・・・結果と行き着く先はすべて国民の一人一人に。

飯縄山・瑪瑙山の登山記録をアップしました。

2018.08.06(月) 時代は変わる

◍73年前、8月6日、午前8時15分、ヒロシマの上空で原爆がさく裂。
平爺も式典テレビ中継に合わせて黙祷を捧げたいと思います。平和公園の碑文「過ちは繰りかえませぬから」・・・原爆はもとより二度と戦争はしないという誓い。日本の憲法も戦争放棄を謳っています。平和憲法と言われる所以ですが、最近の政治の動きを見ているとそれも怪しくなっ来たのを感じます。


今朝の天声人語の一節。 核開発に従事した一部科学者がトルーマンに請願、使用を思いとどめさせようとした。『核の破壊力には際限がない。想像を絶するような破壊の時代への扉を開いしまう。核の力を最初に使うものは、その責任を負わねばならぬ』
核兵器使用禁止条約に調印しようとしない日本には耳に痛い言葉だと思います。

◆昨日は長野市の夏最高37.5℃の酷暑。そんな日に近郊の飯縄山登山、その記録は後日。

◆永年、朝日新聞を購読していますが『朝日新聞 digital版』もときどき見ています。そこで先日目にした記事。

胡桃=くるみ

◆「かつては、銀行員と呼ばれていた」
Мフィナンシャルグループ(МFG)がつくった就活学生向けのパンフレットの表紙に「□□□(銀行名)らしくない人に会いたい」と大きくデザインされている。
 
 求ム!  安定より創造 「ガチで採る」
安定志向でお堅い――。そんな銀行員のイメージを打ち砕く人材の採用にメガバンクが動き始めた。金融とITが融合する「フィンテック」の台頭などで、守りの発想では生き残れないとの危機感がある。
「銀行員らしくない人に会いたい」 

    2019年春入行の採用に向けた冊子の表紙にこんな文言を配した。
    「今のМFGをぶっ壊す人を必要としています」


◆60年ほど前は、会社訪問なんいうものはなかったし、真面目で実直、人当たりがよくて組織に馴染み、積極性と協調性のある人物が評価された時代だっちと思います。学生の方も定年まで勤めるのが前提で、「安定」を重視。それが一般的だったような気がします。平爺の場合、今の就活では真っ先に落ちこぼれでしょうね。


2018.08.05
(日) 海外旅行・迷子

昨日の日記は海外旅行の失敗告白。さらにもう一つ書かなくてはならない迷子談。これもイタリアツアー・アッシジでのこと。

ホテルから坂を上がって行くと、夕日がとても美しいところがあるとのこと。ホテル前の道を上って行けばわかるらしい。
夕景を写真におさめたい思い、カメラだけ持参。虫の報せというのはあるもので、ホテルを出るとき、何気なくデジカメで玄関をパチリ。
曲がりくねった分岐の多い急な細道を上へ上へと。ほんの一投足と思ったのに結構距離があった。それらしい見晴らしのよいところで陽の落ちる景色を眺める。日がかげると暗くなるのが早い。

ホテルへの帰路、来たときの明るい道とはまるっきり感じがちがう。照明灯は足元が何とか見える程度。不安を抱えて感を頼りにホテルへ。気がつけばまったく記憶にないところを歩いている・・・・迷子になっていた。人影も見かけない。ホテルの名前も頭に残っていない。

あっ!!そうだホテルの玄関を撮った写真がある、誰かにそれを見てもらおう。まさに一筋の光明。立ち止まって待つことしばし、地元の人らしい男性が坂道を上がってくる。写真を見せながら身振り手振りでホテルの場所を尋ねる。男性はそのホテルがわかったようだ。
かくして何とか無事ホテルへ戻ることができました。

旅はアバンチュールがあるから楽しい・・・これは負け惜しみ。異国の地での不安感は相当なものでした。

2018.08.04
(土) 背負わされた荷物は・・・

ラジオからのことば  『背負わされた荷物は重いが、自ら進んで背負った荷物は重く感じない』

◆50年ほど前のバス旅行のときの記憶です。バスガール(バスガイド)さんが「網棚の荷物が落ちないように確認してください」とのアナウンス。つづけて『自分の荷物が頭に落ちても痛くありませんが、他人の荷物はとっても痛いものです』と言ったのを思い出しました。
いやなこと、つらいこと、腹の立つこと・・・他人のせいにして楽になりたい。これはよくあること。そのあとは結局自己嫌悪という荷を背負うことになるのですが。

リッフェル・ゼーの逆さマッターホルン

◆可愛い孫が幼い頃、何かあると「お爺ちゃんが~・・・」何でも爺に責任転嫁。これは爺を逃げ道にしている幼子の知恵、そこがまた可愛くて可愛くて仕方なかった。爺を信頼している何よりの証ですよね。その孫も今や大学生、夏休みは語学研修とかで単独海外へ。あの「お爺ちゃんが~・・・」の孫がネー、平爺が初めてパスポートを手にしたのは確か60才のころ。使ったのはたった4回。最後は5年前のイタリア旅行でした。
  
  
カナダ・アメリカ横断観光ツアー(1997年)
  カナダ・・・ウィスラー・ブラッコムスキー場(?年)
  スイス・トレッキングツアー(2008年)
  イタリア観光ツアー(2013年)

【追記】 片ことでも外国語が出来れば海外旅行も楽しいのでしょうが、Thank you Yes No くらいしか喋れない身では、異国で楽しむというには程遠いありさま。平爺はやはり国内旅行の方が気楽でいい。

◆バンクーバーでのこと、ツアー最終日の夕食は各自で・・・さあどうする。海浜料理が美味いという店を教わり、時計を指さしながら手ぶり身ぶりで予約できた時はうれしかったな~。だけど美味かったのかどうか、緊張のあまりまったくわからなかった(笑)
もう一つ。イタリア・フィレンツィアでのこと。ツアー仲間と離れて単独行動中に迷子となってしまった・・・警備の警官に声をかけるが相手には通じない。その上ホテルの名前もあやふや・・・それでも何とか意思が通じてようやくホテルへ帰り着くというハプニングも。 あのときは心細かったな~

2018.08.03
(金) またまた・・・

★昨日のクイズ-答え   ① 火星   ② 地球-正円 火星-楕円  ③ 約半分

◆女子レスリング、アメフト、そして今度はボクシングに絡む事件。
テレビのワイドショーは一斉にその概要を伝えていました。この不祥事3件とも、いわゆる格闘技という共通項があります。そしてその主役三△人が醸しだすオーラがなぜかよく似ている。

貴賓室のベッドのような大きな椅子に脚を投げ出し、ふんぞり返り、いかにも俺は日本一えらいんだ・・・といわんばすりの見苦しいふるまい方は、一般の市民感覚にはまったく馴染めません。

格闘技を一括りにして決めこむつもりはありませんが、格闘技=即荒っぽいスポーツ・・・というイメージは拭えません。好き嫌いは個人の自由ですから、そのスポーツ自体を咎める気持ちは毛頭ありませんが、平爺は子供のころからケンカや暴力は大嫌いでした。

◆人の相というのは、繕っても自然と現われるものとも言われます。テレビ画面からは、美醜などとは関係なく、漂う威圧感、恐怖政治のトップ全とした不遜さがにじみ出ているように漂ってきます。 まさに「オレの言葉は神の言葉だ」と言わんばかり。
本来人の上に立つ者は、それなりの人望・人格のようなものがベースにあってこそと思うのですが、ボイコットされることなく世間を渡り歩けるのが、平爺には不思議です。


2018.08.02(木) 見ましたか・・・

8/01 pm8.40 赤い火星
8/01 am3.30  月

火星大接近のスーパーマーズをご覧になりましたか。

日蝕や月蝕と異なり、1日や2日で見た目が変わるわけではありませんから、当分は大接近して赤く輝く様子を観察することは出来るとのこと。

平爺は一昨日(7/31日)夜10時過ぎまで待ちましたが雲がとれず。そして翌朝2時半時点でも雲の影に隠れたまま。5日や10日ずれても見た目は変わらないと思いますので今夜も空を眺めて見ます。

【クイズ】ーーー正しいのはどっち
    ①太陽からの距離が遠いのは・・・《火星》 《地球》
    ②太陽を回る軌道は・・・地球 《ほぼ正円》《楕円》
               火星 《ほぼ正円》《楕円》
    ③火星の直径を地球と比べると 《ほぼ同じ》《約半分》《約1/3》

なぜ「火星」というのでしょうか。地球に大接近したとき赤く見える
から・・・と思うのは、何の根拠もない平爺の勝手な想像です(笑)

火星から地球を見たら、さぞや巨大な星に見えるでしょうね。



2018.08.01
(水) 一茶の句碑を訪ねる(2)

早朝ウォーキングの足を延して、小林一茶の句碑を訪ねています。我が家から徒歩圏内・・・と言っても離れているところは往復2時間半ほどかかります。
予定の9ケ所は全部終わりました。その句碑を紹介していく予定ですが、今日はその対象外の一茶の句を一つ。

◆平爺の生まれ育った田舎に霧訪山―きりとさん―(1305m)という里山があります。山登りをする前は、生まれ育った田舎にそのような山があることさえ知りませんでした。17年ほど前に「山と渓谷」社の取材を受けたとき、私の故郷に霧訪山があることを知り、帰郷のおりに登ったのか最初、その後3回ほど登っています。「霧が訪れる山・・・」夢のありそうな山名ですよね。 山頂には貴重なオキナグサが咲いていました。

◆霧訪山の麓には、みごとな巨木が茂る社叢林に囲まれて神社があり、その片隅にたたずむ句碑に目がとまりました。

  『八朔や 犬の膳にも 小豆飯』 一茶

八朔の意味がわからなかったため、句の意味も分かりません。帰宅後、調べて理解しました。『八朔=はっさくとは陰暦八月朔日(ついたち)の称で、農家ではその年の新穀を収めて祝う日』
なぜかこの句は20年以上たっても頭の隅にこびりついていて、今も忘れていません。

●写真は霧訪山山頂に咲いていた「オキナグサ」。全国的にも野生は絶滅が危惧される希少種とのこと。2001年5月21日に撮ったものです。今でも残っているかどうか・・・? 登頂の記録

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