劇団110SHOWインターネット公演 〜院長の場合〜 page2

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「へー、院長先生独身なんですか…。」
キテレツが話題替えに協力する。

「ほーねんちゃ。あいつも今年で40やしな…どや?看護婦さん。玉の輿っつうのは…。」

「えぇっ?何ですか、急に…。」
心なしか顔を赤らめている市川に気づかないまま話が続く。

「わし、院長の大学生の頃知っとるけど…そん時な、同じ大学の彼女がおってな…。」
その一言で病室内は盛り上がり始めた。

「ねぇねぇ、その人とはどうなったの?」
ソラは目を輝かせている。

「それが可愛い娘やってな。どっかの病院の娘さんでな。自分も医者を目指しとるっ
ちゅうとった。」

「顔良し、頭良し、おまけに金持ちか。」カンフが指折りながら頷く。

「でも、一番大切なのは…な、中身ですよね。」市川が口を開く。

「何じゃ、急に…。ま、確かに人間は中身が大切やな。」

「その人はどうだったんですか?」
キテレツがじいさんの顔を覗き込む。

「性格も良かった。」

「へー、完璧じゃん…。っつうことは院長先生が振られたんか。」
カンフがじいさんのベットに腰掛けた時
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