劇団110SHOWインターネット公演 〜院長の場合〜 page3

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「人が居ないところで何を話しているんですか。」
練習1


「お、山地。いいとこに来た。今おまえの話しとってん。」

「聞こえてましたよ。もう、いいじゃないですか人の過去なんか。」

「俺、興味有る!」
ソラが口火をきる。

「俺も!」
「僕も!」
「わしも!」

「私も…。」ソラ達の側でソラの母も小さく手をあげている。

「お母さんまで…。ちょっと市川君、頼むから何とか言ってくれよ。」

「私も興味有ります。」
そっぽを向いて市川が答える。

院長はあきらめたように側にある椅子に腰をかけ、話し始めた。

「私が大学生の頃は鳥人間コンテストに夢中でね、毎日毎日飛行機づくりに没頭してい
た。第2回大会に向けて制作を始めた頃、ある女の子が「自分にも手伝えることは無い
か。」ってやって来たんだ。」
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