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「まほろばのトキ」再演企画

こんなに大きくなりました

ベータ&テンちゃんインタビュー

〜110SHOWを背負う二人に聞きました〜

Mar 12,2003


 きびしい寒さがちょっと中休みしてくれた2月上旬、鶴来町クレインにて上演された「まほろばのトキ」は1999年夏以来の再演でした。今回、クローン技術とその情報漏洩といったピリリと辛い味付けを与える役回りを演じたのはベータこと平田知大とテンちゃんこと天田博之でした。実はこのふたりは4年前が110SHOW入団の同期。そこで今や110SHOWを背負うまでになったふたりに公演後の心境を、入団当時のこともちらっと振り返ってもらいつつ語ってもらいました。(SAKAI Isamu)

◆まほろば公演おつかれさまでした
まずはまほろば公演おつかれさまでした。3度目のクレインは鶴来高校演劇部さんとのコラボレーションでいろいろと積もる話もあるんじゃないですか?
ベータ
そうですねぇ、劇中、鉄パイプで本当に缶を叩き潰すんですが、稽古では客席に飛んでいってもーびっくり。1番びっくりしたのは、後のシーンで缶を持つ岡田さんでしょう。ゲネプロ(本番同様の最終リハーサル)では門前さんの顎先をホントに斬ってしまい、やっつけてしまうところでした。
あと大っきいのから小さいのまで作りまくりましたよー。「チョ○パー帽子」とか一味の「でっかい習い事」シリーズから女(天国の案内人)のピアスと小手までガンガン作りました。おかげで私の自宅は作業場と化し、ボール紙やら接着剤やらが産卵・・・散乱状態、劇団でもシンナー臭さに稽古場から外に出されつつ、ちょっとハイになった私は鼻歌混じりでした。。。
それとソロバンの玉をコツコツ作ってくれた鶴高の両先生には感謝感謝です。もちろん手伝ってくれた全ての仲間に感謝感謝です。
叩き潰された缶
笑顔のグーフィーとのコントラストが
絶妙な「使用後」の缶
「チョ○パー帽子」
チョ○パー帽子
平田 ベータ(つづき):
総じて言うと、しんどいけど楽しかった、そんな感じですね。 以前掲示板にも書きましたが、今回の公演はかつてない『総力戦』でした。
尋常ではない衣装・道具の数々。
舞台上に乱舞する旗。役者達。
そして作品を支えてくれる舞台・照明・音響・裏方さん達。
ふと気がつけば、10歳も下の妹達を頼りにしていたり・・・。 いつも思うコトですが、多くの頼れる仲間に、感謝。

◆入団の動機は?
おふたりが入団されたのは前回のまほろばのトキ公演の時だった思いますが、 どのような動機からだったのでしょうか? それにアマチュア劇団も110SHOW以外にもたくさんありますよねぇ。
テンちゃん
それ以前に所属してた劇団を話せば長ーくなる理由で退団しまして、その時他の劇団 と言ったら110SHOWしか知らなかったので、、、まぁ、ほんとそれだけのことでしてん。
天田

ベータ
実は学生時代、110SHOWのファンでして、、、その敷居の高さにビビリつつも「ここしかない」と門を叩きました。
やはりズバ抜けて面白かった、とゆーのが理由ですかね。
そして気がつくと5年目に突入。年はとりましたが、肉体は日々記録更新中っ。
「110SHOWしか知らなかった」と「ここ(110SHOW)しかない」。入団の動機は好対照なんですねー。110SHOW入団を考えている、ほらそこのアナタ!動機はみんないろいろってことで、まずは見学申し込みをしましょう!

◆印象に残る作品は?
おふたりともこれまで多くの役柄・舞台を経験してこられましたね。それぞれに思い入れがあるとは思いますが、あえてこの作品が印象に残る!と言えば、、、?
テンちゃん
やっぱ初めて主役やってずっと出ずっぱりだったクリスマスキャロルは自分にとっ て最も思い入れの深い作品です。でも、のど潰しちゃったし、改めてビデオ見ると姿勢 とか動きとかいろいろ気になる点もあるのでリベンジしたいとよく思いますね。
あと、プレゼントでオカマ役でいきなりモーニング娘。のラブマシーンやったの は別の意味で印象深いですね。
クリスマスキャロル
110SHOW&KAZARI@DRIVE合同公演「クリスマスキャロル」より

平田
戦場の群青(平田)に、翠(岡田)から電話がかかる
「ただいまをいうためにでかけよう」より
ベータ
昨年5月のただいまをいうためにでかけようですね。
恋愛、お見合い物という初期プランを皆で練り、そのアイディアを軸に第1稿から第3稿くらいまで私が書きました。そこから更に皆のアイディアを集め、私・岡田さん・高伸さんの3人で再び最初から書きなおしました。
ですから最終稿は初期段階のラインに乗りつつも、全く別の作品に仕上がりました。 まさに「瀕死のサイヤ人は仙豆で超回復する」、です。
余談ですが、ラストシーンで女性だけになってしまったのは初期段階から女のセリフばっか書いていて男のセリフが浮かばなかった私のせいです。やっぱ異性のセリフは理想と妄想で書いてしまえるので書きやすいのです。^^;
ここで、思い入れのある公演を振り返って見るとしましょうか。


つづきをどうぞ(特別ゲストも登場だよ〜)


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