エジプト徒然草
 
其の8


1998.04.02(木)
赤冠、白冠


 更に続く色の話^^;。 

 左の白くて、ぬめっとした感じの冠が、上エジプトの王冠である白冠。
 右の赤いものが下エジプトの王冠である赤冠。

 壁画の絵などでも、この図の様に、それぞれ白、赤に塗り分けられたものをご覧になった方は多いと思います。

白冠 赤冠


 ところが実際に使われていた白冠は、どうも白い色はしてなかった様なのです。
 白冠の方は、実際は緑のイグサでできていて緑色、しかし上エジプトの象徴であるネクベト女神が白いハゲワシの姿であったためか、白が大切な色とされたのか、白冠(ヘジェト)と呼ばれています。
 一方赤冠の方は、色自体は実際に赤だった様なのですが、下エジプトのウァジャト女神(緑色の蛇の姿)からか、赤い布でできていても、『緑色』と呼ばれていたそうです。
 だからなんだという訳でも無いのですが、今更初めて知って驚いたことでした。
 しかし、並べてみると紅白まんじゅう風でおめでたそうですね。

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