◆◆第10話◆◆

 

 取調室の津上、氷川、河野。「この男、実は記憶喪失らしいんです」と氷川。いきなり「この男」かぁ。なんだか、すっかり犯人扱いです。
 そんなところへ氷川の携帯が鳴る。小沢さんったら「おめでたいようなそうでもないような微妙な報告があるんだけど」と、相変わらず北條への敵対意識丸出し。
 そうして、外観がお洒落でまるでXmasみたいなフランス料理屋で、G3チーム祝勝会。うまそうな料理にも手をつけない小沢さん。気に入らないなら不参加という選択肢もあっただろうけど、参加して不愉快そうにしているほうが、より、敵意を表明出来るという計算でしょうか? いや、そんな生易しいものではなく、単に、嫌がらせがしたかったとか。「こういう気取ったところは好きじゃないの」と言っていたのだが、私の耳には「そういう気取った北條君が好きじゃないの」と言っているように聴こえた。幻聴でしょうか? つーか、好きじゃない、などという消極的な言葉は小沢さんらしくないかも知れません、こと北條に関しては。
 そして、「氷川誠のような可愛げはないかも知れませんが」などと口走る北條。君は、可愛いと言ってもらいたいのか? よしよし、私が言ってあげよう。「可愛い、可愛い。そんな僻みっぽい台詞をわざわざ言ってしまうあたり、かなり可愛いよ君も」って、ここで言っても聴こえないよね、残念。
 すっかり「ひきこもり」状態の涼。暗い部屋で膝を抱えて電話にも居留守。ああ、ぎるすじゃなくて、ぎぶすじゃなくて、きょうはいるす。寒い? ごめんなさい。
 亡くなったお父さんもあかつき号に乗ってたのね。ここでまた、繋がったけど謎が増えてしまったのでした。お父さんの持ち物のなかにあった手帳には津上と待ち合わせしてて殺された彼女の名前もあったし・・・。
 取調室で出されたカツ丼を嬉しそうに食べる津上。容疑者として逮捕されて、取り調べ中にカツ丼が出る。なんて、お約束な展開でしょうv実際に「太●にほえろ!」とか「はぐれ〜」なんかに、なんどその類の場面が出てきたものかと、数えてみたら(いや、数えたことはないんですけど)たいした数にはならないだろうという気がするのですが、何故だか誰の頭にも、こうした場面では「カツ丼」が出てくるものだという根深い先入観がある。だからこそ、そんなベタなことは避けようと思いそうなところを、しっかり実行してくれるところが、なんとも洒落がきいてるというか、面白い、と思うのでした。
 こんどは自分が淹れるといって氷川が淹れたお茶は、いかにもまずそうでした。「俺が淹れなおしちゃだめですか。だめ?」と可愛らしく問いかける津上。ホントになんでこんなに可愛いんだ。私なら絶対駄目って言えないぞ、と思ったのに、むっとしつつ無視する氷川。
 そして、一日の行動を質問され、嬉しそうに朝起きてからのことを語る津上。味噌汁の味噌の種類まで語る。そういうことを聴きたいわけじゃないことは、いくら記憶喪失でも解るだろう。とすると、これってわざと? 案外、クソ真面目な氷川の対応を面白がって、からかってやろうという気持ちがあったりして。
 ところで、河野さんによりますと、津上は記憶喪失だけどやはり捜索願は出てないそうです。彼こそアンノウンだとか言われてます。まぁ、そんなもんが出てたら社会的地位がはっきりしてる美杉教授が引き取ることにもならなかったんでしょうけど。でも、まだどうして美杉教授が引き取ることになったのか、そのあたりの経緯って出てこないんだよね。聴いたらたいした理由じゃないかも知れないんですが、解らないことは気になります。
 さて、津上を助けるべく警察に乗り込む真魚。氷川に迫って犯人の遺留品を見せろと要求します。しかし、その迫力に負けただけって理由で、簡単に民間人であり容疑者の身内でもある相手にそんな証拠物件を見せるってどうよ? 警部補としては、それくらいの権限は持たされてるってことなんでしょうか? 免許証の数字を当てる場面が先にきてたら納得がいくところだったんですけど、順番逆じゃないんでしょうかねぇ。
 ところで、免許証の数字なんか自分のだって記憶してないくらいの桁数があって、それを全て言い当てるというのは、ものすごい能力だと思うのですが、それだけに、なにかのトリックではないかと疑う気持ちが湧いても良さそうな場面です。それをあっさり信じる氷川は、単純なのか純粋なのか、それともアンノウンの被害者がエスパーだと思ってるあたりからして、そういう存在を最初から信じる気持ちがあったということなんでしょうか。もしくは、真魚の信用かなぁ。サイコメトリーと透視能力。ほかにもまだ出来ることがあるのか。この先がまた楽しみです。
 再生してしまったタコ怪人。(いや、もっとややこしい名前らしいのだが、とても覚えられないし、書くのも面倒なもんで)前回と同じ武器はいっさい通用しません。拳銃の扱いには100%の自信をもって戦いにのぞんだ北條でしたが、白兵戦になったとたんにタコ殴りにされてしまいました。(あ、また寒い?)で、勝手に装着をといて、逃げ足の速さを発揮します。あのスローモーションになった恐怖の表情がナイスです。北條さん、逃げっぷりも素敵v来週はあの逃亡の顛末をどう言い訳するものやら、どんな開き直りを見せてくれるものやら、そうしたことに期待してしまう私でした。

 

◆◆第11話◆◆

 あぎとのピンチに生身でG3の武器(多分)をかまえる氷川!これで、あぎとを助けてくれたら、ちょっと見直しちゃうかもな。氷川、第一印象はすげー良かったのに、動いてるのとか喋ってるの見たら、なんかあんまり・・・だったもので。

 

第9話第11話



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