◆◆第16話◆◆

 

 今回のキーワード無理矢理つけるなら『虚言癖』あたりでしょうか。へへ。
 冒頭の、涼が亜紀を訪ねて行く場面を見ながらふと思ったのですが、もしかして『あかつき号』に乗り合わせた客は、明らかに津上と最初から関わりのあるグループと涼のお父さんみたいになにも知らず偶然乗っていた人たちに分かれるのかも知れない、ということでした。確証はありません。ただ、なんとなくそんな考えが浮かんだだけなんですけど。
 ところで、涼パパ手帳にある榊亜紀の住所は香川県高松市。おいおい、まさかそんなところから軽自動車で鬼子母神商店街あたりで買い物するような美杉家に通ってきているわけじゃないでしょう? 涼ったら、その住所から今の所在を調べてきたのか。すごいなぁ。
 それと、涼の話を聴いた亜紀の反応。本当になにも知らず、なんの関わりもないとしたら、夜にアポイントもなく訪ねてきた若い男に、もっと警戒心をもって接するのが普通じゃないのだろうか? 「ごめんなさい、力になれなくて」だなどとぬかす奴は、なにか隠していると思われても仕方ないですね。いや、実際、後ろ暗いところがあるからこそ、あの態度なわけなんでしょうが。
 警視庁の捜査会議。被害者はかまいたちにやられたそうな。昔は、見えないもので手を切ったりしたら、鎌鼬のしわざと言われ、その存在が信じられていた想像上の動物で、現在では厳寒時に小さな旋風の中心に起こる真空状態がモノを切る自然現象だと知られている。と、小沢さんが一言で「そんな自然現象でひとが3人も死ぬなんて有り得ないわね」と言っていたのを、説明してみたりして。いや、あんまりさらっと流されてたから、自分の記憶に辞書の情報を足して書いてみました。ものすごい蛇足だけど、昔のあやしげな小屋では、「おおいたち」なんて見世物があって、お金を払ってなかに入ると、大きな板に血がついてるのが置いてあったんだそうな。見せられた客は、別に怒りもせず「こいつぁやられた、わっははは」とおおらかに笑って帰っていったとか。のどかな江戸時代の話・・・多分。今なら、詐欺罪です。が、そんなのに誰も引っ掛からないでしょうから、やる奴もいないでしょうが。
 そして、あぎと捕獲作戦。「安心してください。期待を裏切るようなことにはなりません」出ました、北條氏。虚言癖ではないのか、こいつ。だってね、にわかG3だったときだって「必ずあぎとを捕獲してみせますよ」とか言ってたような気がするんですよね。出来もしない大口を叩きつつ、よくエリートやってこられたもんです。それとも、今まで叩いた大口はすべて実行されてきたということなんでしょうか? でも、こんな大口叩きなところも好き。失敗しても殴られても決して反省せず、すべて他人に責任転嫁して自分は間違っていないと信じられる見上げた根性の悪さも大好きv
 肩に力が入り過ぎだぞと声をかける河野さん。ラーメンに誘うとそういうものは口に合わないんだとか言う北條。もしかして、あのしなちくを全部綺麗にとりのけてもらわないと食べられない、とかだったら笑えるんだけどな。それは、私か。いや、私はやくみも最初から断るぞ。自慢にならないですね、すみません。
 楽しげにトランプをする津上と太一と亜紀。そこに帰ってくる真魚。不機嫌大爆発。そりゃあそうでしょう。あんな胡散臭い女に家にあがりこまれて、プライベートスペース踏みにじられたら神経に障るったらないでしょう。先週に引き続き、真魚ちゃん可哀想。
 それにしてもババ抜きには向かない津上の正直すぎる表情。しかし、あの氷川のからかいぶりなんかを見ていると、これはわざとやってウケをとろうとしているようにしか見えない。
 そして、買い物に出かける津上と亜紀。真魚の態度から自分を迷惑に思ってるんでしょうと言う亜紀。当たり前だ!!!
 自覚してるんなら、さっさと消えろ! と、思ったのに、津上ったらなんだかなぁ。
 ところで、謎の青年と沢木。なんか、わけのわからないことになってます。超能力だよねぇ。沢木ったらいぢめられてません? 苦しむようすが色っぽいとか思ってしまった私は・・・腐ってるよな。
 またしても魚屋の店先で魚の口に指をつっこんで鮮度をはかる津上。そこに通りかかった氷川は、声をかけつつ真似をしてみたりする。二人して魚の口に指つっこんで目を閉じてる図。なんか、可愛い。おかしい。ナイスボケなツーショットでした。
 そして、氷川を見て逃げ出す亜紀。要するに、この女もやっぱりあかつき号に乗ってたってことなんでしょうが、氷川は逃げたから追いかけたというだけで、見覚えあるけど誰だっけ? という態度。これって、刑事としてはどうなんでしょう? 一度見た顔は忘れないくらいじゃないとまずいんじゃない? まぁ、それほど印象的な美人ってわけでもないから、忘れてもしょうがないかな。
 そうして、逃げるうちに涼と出くわす亜紀。助けてくれたら話すとか言ってました。なんて、嫌な女でしょう。真に受けた涼は氷川を問答無用で殴りつける。氷川ってば警察だと名乗らなかったから、これは公務執行妨害にならないんでしょうね。そして、殴られた直後の氷川の台詞「なにをするんですか?」こんな理不尽な目に遭ってまで敬語ってところが、すごいです。
 そして、逃げる途中で津上と合流した亜紀。「早く思い出して」と、いきなりの恋人宣言をかましてくれました。これは、北條にも勝る虚言癖では? いや、多分この場合は確信犯なので、虚言癖ではなく、虚言攻撃とでも言うべきか。
 そうして、美杉家に帰った亜紀は真魚と太一にも、実は津上と恋人同士だったのだと告げる。
「なに言ってるんですか? 全然意味わかんないんですけど?」という真魚の言葉が、私の気持ちも代弁してくれていました。まったく、わけわかんねーぞてめー!!! しかし、ここでただ「帰ってください」と追い返すのは、どうでしょう。どうせなら、証拠を見せてくれと迫るべきだったんじゃ? 恋人なら知ってるはずでしょう。津上の出身地、親、兄弟、親類縁者の所在、どうして捜索願がでていないのか? 生年月日、血液型、動物占いの動物がなにか? 携帯に貼ってある二人で撮ったプリクラを出せ!(プリクラなくても、恋人同士だったんなら、ツーショットの写真くらいあって当然でしょうし)このあたりが、すらすらと答えられて、写真が合成ではなく、答えたことが間違ってないことの裏がとれたなら、多少の信憑性もあると判断出来るし、ひとつでも答えにつまるようなら、二度と来るなと塩をまいて追い出せばいい。あんなに津上の過去を取り戻させてあげたいと思ってた真魚ちゃんにしては、ツメが甘いです。まぁ、そんな会話さえもしたくないほどにこの女が嫌いだったのかも知れないんですけどね。そして、真魚の超能力が、そこまで追及せずとも、こいつの言ってることは全部嘘だと教えていたのかも知れないし。
 そして、追い返されて帰途についた亜紀を襲うアンノウン。予想通りの展開でしたが、そのアンノウンがこの女を殺してくれなかったのが予想外。亜紀の目の前で変身してみせる涼は、もう開き直ってしまったんでしょうか?
 このときになって気がつきましたが、このアンノウン。かまいたちで人殺しするだけあって、武器は鎌だったんですね。
 

 

◆◆第17話◆◆

 うわー、サイトの予告読んだら、津上が悩んだ末に亜紀と一緒に暮らすことにするとか書いてあるよー!!!
 嫌すぎ。もう、ホントに許せんぞ、この女。もう、アンノウンじゃなくて北條でもいいから、こいつ殺してくれ!(頼む相手、間違ってます?)

 

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