◆◆第28話◆◆

 

 久し振りにいきます。今週のキーワード『嘘ぴょん』(注:最近どこかで流行しているらしい。うちの後輩には歳の離れた妹がいるので、彼女はどこではやってるかわからない言葉を唐突に持ち出してきて、会社の局部的流行語にしてしまうことが得意。昔からある言い方をするなら「なーんちゃって」くらいのノリでしょうか。「嘘だよーん」とか「嘘でした」なんてのもアリかな?)
 死んでる涼。公式HPにはそう書いてあるんですが・・・完全に死んでしまってから数週間前の記憶が走馬灯のように過ぎったりはしないと思うので、これは、死ぬ間際の涼、ということでしょうか? 苦しい場面とか、津上に対して「世界は美しいばかりじゃない」と言ったところなど、フラッシュバックしてます。ふっと、目を開けて「嘘ぴょん」と言ってくれないものかと、あぎと超バトルビデオの余韻に浸りながら考えてしまいました。
 そしてどこぞの地下駐車場。涼のバイクに触っている少年を「危ないぞ」と言ってどかし、走り去ろうとするのだが、エンジンがかからない。オフロードバイクって、セルしかないのかしら? 車体が軽そうだから、キックなら押しがけもいけそうですが・・・別にバッテリーがあがったせいではなくて、故障だったら関係ないか。んなことはさておき。故障したバイクを修理しようとする涼を熱心に見ている少年。この子の名前はあとで津上が呼ぶまで出てこないんですけど、面倒なので統一します。一輝くん。ああ、いいお名前ですわv
 で、結局修理しきれずに、バイク屋までバイクを押していく涼。一輝が後ろを押すのを手伝ってます。津上の乗ってるバイクなんかは、エンジンかからず押して歩くの、ものすごく重そうに見えるけど、涼のオフロードは一人でも楽々押して歩けそう。そんでも、ちっちゃい男の子が荷台のあたりに手をついて、一生懸命押してる姿は可愛いので、いっか。
 二人、汗だくになりながらバイク屋に到着。川岸(?)の塀のうえに立ってる一輝に、缶のお茶を投げる涼。あの距離で、缶は重いだろうと思ったけど、少年は難なくキャッチ。そして、涼が自分の分も買おうとしてポケットの小銭を探すがみつからない。缶ジュースも買えなくて、バイクの修理代は大丈夫なのか、涼? そこへ、一輝が五百円玉を放って寄越す。これもまた、ナイスキャッチ。「にこり」と笑って一輝を見上げた涼の笑顔が新鮮でした。
 そうして、バイクの修理中、塀に並んで座る二人。バイクがなおったら送っていくと言う涼に、ただ黙って首を振る。家出中か、それで運転手を探してたのか、これ一本じゃ安いな。と、缶お茶をさす涼。そうか、お釣りは返したんだね、と変なところで頷いている私だった。
 で、バイク屋で黒服の男二人に追われて逃げる一輝。走って走って、踏み切りのところで振り切ったと思ったら、すでに走り去る都電の窓から男たちを見ている一輝。ワープか? テレポーテーション出来るから、化け物に狙われてるのか? だったら、最初からそのテレポーテーションでどっか、遠くへ行ってみれば? なんて・・・嘘ぴょん。いや、あのタイミングのほうが、嘘ぴょん、って感じか。
 庭で水をまいてる津上。そこへ、まるで水をかぶるためのように、突っ込んでくる一輝。いくら急いでても、曲がり角の突端に庭があるわけじゃなし、わざわざ水しぶきに突っ込む奴はいないだろうと思うんだが・・・それだけ急いでたってことでしょうか。いや、テレポーテーションで、いきなりここに出てきちゃったのか?
 津上が、パン屋の頃に、一輝はお客さんだったらしい。自家栽培の野菜を袋に詰めて渡しています。一輝の深刻なようすもなんのその。相変わらずのマイペースぶりで、旅行してもどうせどこも地球のうえだし、などと壮大な見解を披露。それにしても、偶然、この子があのパン屋の得意客だったとは、世界はこんなに美しい。というまえに、世界はこんなに狭い。という感じ。
 そして、あんのうんの気配に飛び出していく津上。あんのうんが屋上にいると、すごい距離を跳躍する。この、三段階跳躍シーンを見て、ウルトラセブンの変身場面を連想したのは、私だけでしょうか?
 ぐるっとまわって、結局またバイク屋に戻ってくる一輝。追われていることに気がついた涼は、一輝をタンデムシートに乗せて、走り出す。
 白煙をあげながら、猛スピードで走る涼のバイク。(整備完了じゃなかったのか? いくらスピードあげても、こんな白い煙は出ないはずなんだけどな。)それを追いかける黒服二人を乗せたタクシー。
 信号待ちにぶつかるも、なんとか逃げおおせる二人。高さ制限1.5mのところで、振り切るんだけど、バイクでも頭打ちそうで怖いとこだね。
 さて、どこぞの階段で、すいか(一輝)ととうもろこし(涼)を、食べる二人。今を嘘にしたいと主張する一輝。今は嘘になんかならないと主張する涼。ホントに嘘に出来るものなら、したいと痛切に思ってる涼は、それが叶わないことだと自分に言い聞かせるかのように、否定の言葉を口にする。
 それでも、僕は逃げてやる。すっごい遠くへ・・・と言い張る一輝を、涼は抱え挙げてバイクに運ぶ。抱え挙げられた一輝が「はなせよ」とじたばた暴れるので、なんだか、人攫いの場面のようです。これ、誰かが見てたら警察よばれそう。呼ばれた場合は、やっぱり一輝を離して「嘘ぴょん」とでも言ってみるか? 涼のキャラじゃないっすね。
 そして、一輝の言うとおりに右だ左だとバイクを走らせる涼。結局、どこまで行けばいいのか、どこへ行けばいいのか、解ってない一輝は元気をなくして、バイクを降りる。ここからは一人で行く、とまだ強がって。それで涼も、もうこれ以上つきあう気はないと、冷たく走り去る。でも、嘘ぴょん。結局、心配でそばで待ってる。というか、しばらくして戻ってきたってことかな。
 海を見ながら話す二人。
「逃げたいって思ったことあるの? 何から?」と一輝に聞かれた涼は、「聞けば、おまえが俺から逃げたくなる」と答える。あれだけ親身になって(たフリをしてた)水泳のコーチも、弱い涼が好きだなんてぬかした元彼女も、結局それを知って逃げてったわけだから、この言葉はずっしり重い。
 でも、化け物が現れて、やっぱり変身する羽目になる。一輝を逃がしてから変身したはずだったんだけど、一輝はその戦いの一部始終をずっと見てる。これって、一輝視点だったのか? ぎるすと化け物が戦ってる場面で、たまに、ぎるすと涼が交代してる。というか、戦ってるのが人間の涼になってる。もしかして、一輝視点でこれだけど、実際にはずっとぎるすのままだったら、一輝の超能力って透視なのか? だから、狙われたのか? なんて、嘘ぴょん。
 誰も気がついてないかも知れないけど、あぎとが逃げられた化け物を、ぎるすは簡単に殺してしまいました。てことは、あぎとよりぎるすのが強いってこと? それとも、可愛い一輝を狙った化け物に私怨で戦ったから、気合いが違ってたのか? 気合いの問題か、これ?
 で、変身といて、まだ一輝がそこにいることに気がつく涼。
 一輝はなんで逃げなかったんだと聞かれ「辛いのが解ったから。痛いのが解ったから」と、涼の心中を思って泣く。彼だけは、逃げなかった。初対面の青年の辛い思いを知ってすっかりシンクロして涙まで流して、それでも生きていくしかないって言葉の意味を思って、自分も現実から目を背けるのをやめる。ずっと、ずっと悲惨な思いばっかりで、不幸を一身に背負ってきた涼だったけど、今回だけは報われたね。良かったね。逃げずに、泣いてくれる人だっているよ。ねぇ涼、世界はこんなに美しいって、この瞬間だけは思えたんじゃない? 世界はずっとどこもかしこも全部美しいとは思えないけど、きっと場所や、瞬間や、どこかを限定してみれば美しいことも、たまにはあるよ。本当に君の場合には、たまに、すぎてそれが可哀想だけれど。と、すっかりのめりこんで見ていた私は、もう泣きそうでした。
 そして、教会に送ってもらう一輝。そこではあんのうんに殺された父と、その巻き添えで死んだ母の葬儀が行われている。追ってた二人の黒服は、叔父さんだったのね。黒服で黒ネクタイだったから、見た通りの喪服ですわ。普通、黒服でもネクタイまでは黒くないもんなぁ。
 「叔父さん僕、名前聞かなかった」
 「また、会えるよ」
 というラストがまた、泣ける。ああ、会うまえに死んでるじゃん。駄目じゃん。嘘ぴょん、って言って早く起きてくれ。
 というか、多分死んでるって話で、でも、絶対生き返るんだろうから、ずっと先でもいいから、またこの子との再会話を見たいもんです。どうせなら、あんな女のためより、こういう子のために命はって欲しいです。あの女も、一瞬、涼を理解して、彼の側に立ったような感じだったけど、所詮は自分を守って欲しいという不純な動機のもとにあった理解なわけだし。勘違いの復讐で人を殺すような馬鹿に理解されても、不幸が募るばっかりだったもんね。利害関係なしに、純粋に解ってくれるこの一輝君みたいな子のためにこそ、また戦う場面が見てみたいです。
 うう、なんだか、今日の感想は熱いかも知れない。いつもよりも、熱くなってます。外も暑いのに、すみません。キーワードもなんか、外してますか? 最後にはまた、水に浮かんでる涼なんですもん。ホント、この場面で「嘘ぴょん」って言ってもらいたいんですってば。
 
 

 

◆◆第29話◆◆

 テニスですよ、テニス。フライパンかまえてましたね、津上。そしてまた、津上と氷川のぼけぼけバトルが見られるのでしょうか? すごい楽しみですvv
 

 

第27話第29話


 本日のあぶりだしは、あぶりだす必要もあんまりなさそうだけど、ちょっと大きな声で言うのが恥ずかしいので。





 思い切り夢中で三回連続で見たんです。そして、某所の指摘を読むまで、画面のサイズが普通のテレビサイズだったことに、気がつかなかった私。なんとなく、涼の笑顔が大きく見えるな〜、なんてボケたことを考えてへらへら笑って見てたんでした。ああ、自分の集中力に感心してもいい?