◆◆第33話◆◆

 

 赤い髪、ひとつに結ったアンノウン。って、意味なし川柳やってる場合じゃないですね。眼鏡、とうとう自分のなかに異物の存在を知る。でもって、一瞬だけ正気に戻って真島や真魚に「逃げなさい」と言う。ちょっと、いい人になっちゃったりすると、死期が近いのねって気がします。
 真魚はアギトが倒れてるところへ。で、思い切り「翔一君!」と呼びかける。アギトも起き上がって「真魚ちゃん」とか呼んでるし。ちょっと、不思議な光景。変身後の姿で津上の声で日本語喋ってるのって、どうにも違和感ありまくりです。
 しかし、とにかく真魚を逃がしてその場に踏みとどまるアギト。いつもとようすが違って、怯えてます。
 戦うギルス。そこへ、G3Xが参戦する。しかし、二人がかりでもなかなか倒せない長髪君。なんですけど、氷川って、北條がギルスを攻撃してたのは見てたんじゃなかったかな? どうして、ギルスではなく、もう片方のみが敵という判断がついたのかが不思議です。
 アンノウンに逃げられ、変身を解く涼。それを、見ていた氷川は、いつか自分を殴った青年だったと気がつく。「待ってください」それでも、敬語で呼びかける氷川。無視してバイクで走り去る涼。氷川のフラッシュバックで、涼が氷川を殴ったシーンがもう一度出てきて、それと今のを比べて気がついたんですが、涼の髪はかなり長くなった印象ですね。私、今くらいの長さのが好きみたいです。どうりで、最近の涼の雑誌写真などまえより恰好いいとか思うわけです。
 なんてことはさておき、氷川はGトレーラーに戻って、真剣に考え込んでます。ギルスが人間の変身した姿だと解ったせいで、それならアギトにも人間の姿があるかも知れないと思ったようでうす。尾室は、もしアギトが人間だったら、きっといい人に決まってますと、解りやすいコメントをし、それに対して小沢さんは、何か裏があるかも知れないと発言。氷川はこの小沢説にいきりたって、「アギトが人間なら、きっと高潔な人間愛にあふれた人物に違いありません!」と、小沢さんの足を踏みつつ力説。今回、一番笑った場面。いいなぁ、氷川とことんアギトを理想化してるんだよね。このくらい思ってくれてたほうが、いざ、実は津上だったと解ったときが楽しそうです。
 あれだけ、必死になって逃がした真魚よりも先に帰りついている津上は、太一とオセロやってる。津上、そうとう怖かったからそれをごまかしたいんだとしても、かなり解らないキャラだなぁ。で、そこに真魚が帰ってきて、オセロなんかより話があると言われ、それなら一人でやるとすっかり拗ねた子供モード。ここまでくると可愛いというより怖い。いくらファンでも、見ているのが辛いんでした。だいたい、真魚の心配をあんなにして、やっと帰ってきてもらったという状況下にあって、たった一週あと・・・物語的には一週間も経ってないのに、いきなりもうこんな態度ってあり?
 さて、眼鏡宅では何故だか、沢木と涼と真島がいる。そして、唐突にキレてる(ように見える)真島の場面。「真澄さんはどうなったの? 助けてくれたのかよ?」と聴いても返事がなく「なんなんだよ、アンタたち!」と、ぶち切れ。それでも、動じない沢木は、質問に答えずただあかつき号のメンバーは他には? なんて質問している。あかつき号と言われたら、涼も黙ってはいられない。で、沢木は涼に対しては、まだ死んではならないから風谷真魚によって蘇らせたとか説明する。しかし、なんでギルスなのかという問いには「おまえが自分で答えをみつけなければいけない」だそうだ。ことさらにゆっくりとしたこの口調が、いつまでも思わせぶりです。
 久し振りに北條の出番。眼鏡が殺したというか、眼鏡に乗り移ってるアンノウンが殺した高島、橘両名に血縁関係がないことを指摘。一度に二体のアンノウンが活動している可能性を視野に入れつつも、別の理由があるかも知れないと言っている。この調子で分析、核心に触れてください。そうしたら、また色々と楽しい見ものがありそうなんでv
 さて、例の格調高い音楽で登場の謎の青年。今回は、沢木じゃなくて、眼鏡が来ている。しかも、不気味な青い顔色をしているところを見ると、正気はなくしてるってことらしく。青年は、そんなところにいたんですね、探しました。とか、あなたがいればアギトはいなくなり、ひとは、私の愛せるひとだけになる。などと、またわけの解らないことを言ってます。つまり、変身しない超能力もない人間だけを愛しているということなんですかね。それなら、沢木にあげた力っていうのは、潜在的な超能力者を早く目覚めさせてアンノウンの標的にし、結果的には早く殺してしまうためってこと?
 さて、どこをか解らない道にバイクを走らせる津上。そこに眼鏡登場。津上、速攻で逃げる。眼鏡は、苦しんで、そして「私の身体から出ていって」
 けど、アンノウンは青年の力によって、もう眼鏡の身体は必要としていなかった。眼鏡は、死ぬ間際になって、自分が高島と橘を殺した場面を思い返し、二人に対し「ごめんなさい、ごめんなさい」という言葉を残して倒れる。ちゃんと二人分謝ってったのね、なんて妙なところに感心しちゃいました。
 美杉家菜園に逃げ込んでいた津上。真魚に思い切り弱音を吐く。「なんで、俺がアギトなんだろう? アギトをやめることって出来ないのかな?」自分の意志ではなく改造されてしまった歴代仮面ライダーは、みんな、もっと早い段階で、どうして改造なんかされてしまったのだろう? とか、考えたかも知れないけど、それで仮面ライダーやめたいって言ったのはいなかっただろうな。そもそも、変身能力って、やめるとかやめないとかって問題?
 人間のままでも超能力があるというだけで狙われ、殺された犠牲者を思えば、まだ、変身して対向する能力を持ってるというのは、生き延びられる可能性が多くなってるというようにも思えるんですが、強そうな敵に対して、主人公がここまで後ろ向きになっちゃうというのも、すごいです。別に、高潔な人間愛にあふれた超人的な人物なんかじゃなくて、本当に普通の青年が、紆余曲折あって、苦難を乗り越え、そうして頑張って戦っていくことも出来るんだという姿を子供に見せられるなら、そういうヒーロー像も恰好いいかも知れないと思います。
 真魚はそんな津上を見て、彼を助けてもらおうと、涼に頼る。真魚の超能力で生き返ったことを知っている涼は、借りがあるからとそれを承諾する。で、涼のバイクで帰ってきてみると、津上はバイクで出かけるところだった。「ここにいるとみんなに迷惑がかかるかも知れないから」って、さんざ、一緒にオセロやって遊んだり、菜園で落ち込んだりしたあとでそれ?
 真魚は涼に守ってもらうように頼んだといい、涼もそれを承諾したことを告げるが、津上は葦原さんに俺を守るなんて無理です、とバイクで走り去ろうとする。涼もまたバイクでそれを追う。涼ってば、借りがあったのは真魚にだけ? あんなに具合悪い間に介抱してもらって、パンももらったりしてたのに、あれは借りとは呼ばないのか?
 本筋とは関係ないけど、ちょっと呼び方の話。涼はまだ氷川のことは殴っただけで誰だか知らないというか、今はG3Xの装着員だとは知ってるかも知れないけど、名前は知らない状況なので呼んだことないですが、津上のことは「津上翔一だったな」と、呼び捨て。津上は涼のことを「葦原さん」と呼び、氷川は「氷川さん」で、氷川も涼の名前は知らなくてまだ呼んでないけど、津上のことは「津上さん」こうやってみると、設定上は一番年下らしい涼が一番態度大きいです。ただ、津上って自分のホントの歳は解らないわけで、見かけだけで判断すると、涼とどっちが年上かは微妙。解らない場合は、敬語にしとくほうが無難って感じか。ただ、こんご、もっと慣れてきてフレンドリーな雰囲気になったら、それはそれでいい眺めかも知れない、なんて思うのでした。
 それと、涼は生き返ったら変身して戦っても苦しまないようだし、老化することもなくなったようですね。あれも、真魚の超能力のおかげでしょうか。
 バイクで走ってきた津上のまえには、赤の長髪君。ギルスとG3Xが二人がかりで倒せなかったのに、涼のまえで変身して、あっさりと撃破。しかし、新たにあのあかつき号を襲ったアンノウンが出現。いきなり弾き飛ばされて人間に戻る。怯える津上とアンノウンの間に、涼が立ち塞がり、変身する。
 お互いの正体を知って驚く二人。
 ギルスは果敢にアンノウンに立ち向かっていく。で、以下次週。
 でもでも、涼って、アギトを殺したと思ってたんじゃないのかな? アギトが津上だったってことより生きてることに驚かないの? しかも、自分が殺そうとした相手でも、真魚と約束したらやっぱり守るの?

 

◆◆第34話◆◆

 津上を自宅に連れ帰るらしいですよ涼。うわー、りかさん出番ですよ〜vv←問題は、そこだけか、自分。
 

 

第32話第34話


 今回のあぶり出しは・・・キャラクターブックの感想。まだ買ってないかたにはネタバレなのでご注意。


 なんつっても、あの沢木が津上を抱き上げてる場面。無茶苦茶、妖しい。この漂う雰囲気はなに? 私に、書けと言っているのか?(言ってません)沢木は、髪が短いほうが、いい感じです。今んとこ、超マイナーカップリングというか、誰か書いてる人いる? な常態ですが、本編でもこういう場面が出てきたら、状況は変わるかも・・・。