契約しちゃいましたよ、龍と。なんだか、かなりあっさりと。公式頁のあらすじ読んだりしてるので、だいたい筋はわかったんですけど、読まないでテレビだけ見て、真司が破り捨てたカードが封印のためのもので、あれを破るということは、彼が龍を封印するのではなく、ミラーワールドのモンスターに立ち向かう決意をしたってことなんだ、ってな意味を理解出来たんでしょうか。展開が唐突で、なんだか置いていかれてる感じがします。
ところでこの「契約」ですが、それをしたらどうなるのか、いつまで有効でどんな力を得られるものなのか、まったく解らないままです。カードが出てくるアニメはほとんど見たことがないので、どんなシステムになってるのか知らないのですが、こういう展開で私が思い出すのは『十二国記』だったりします。あのお話に出てくる麒麟は、妖獣(聖獣? 妖魔? なんて名前だか、忘れました)と契約してますよね、確か。しかし、あの契約はかなりシビアで、麒麟が生きてるうちは、使役する代わりに、死んだらその妖獣に食べられるって話でした。真司も、死んだら龍に食べられちゃったりして、なんてことを、ついつい想像してしまったんでした。
というのも、普通は「契約」というのは、たいてい物品、使役、金銭等の対価交換を約束するものであって、一方的にどちらかが利益を得るのでは、成立しないものじゃないかと思うからです。それとも、龍は仮面ライダー側につくことで、何かメリットがあるのかな? 封印されない保証? それとも、実は人間が大好きで仲良くしたい? というようには、見えませんでしたよね。でも、追っかけてたのは、一目惚れのせいだったとか? 龍にキャラがあるのかどうかまだ解りませんが、あったら楽しそうですよね。真司のことは大好きだけど、蓮は嫌い、みたいな言動なりあったら、それだけでも楽しそう。
となると、蓮についてるコウモリにも、キャラはあるんでしょうか? なんか、陰気な奴だったり。というのは、コウモリからくる単なるイメージなんですが。変に説教くさかったり、駄洒落が好きだったり、格言やことわざを連発しちゃったりしたら面白いんだけどな。なんて、二話まで見て、龍もコウモリも一言も喋ってないから、無理かな。
仮面ライダーの定番としては、やっぱり喫茶店なんでしょうか。今回、優衣が喫茶店を経営してるんだか、勤めてるんだか、とにかくそういう人だってことが(なんつー、大雑把な説明)判明しました。喫茶店の名前は花鶏(あとり)で、コーヒーよりは紅茶がメインらしいです、多分。時間切れで、なんとかミラーワールドから戻ってきた真司が、変身とけて気絶したあと、連れてこられたのがその喫茶店でした。でも、確かこの人たちって、バイクに二人乗りであの現場まで行ってましたよね。どうやって運んだんだろう? やっぱり、タクシーつかまえて、喫茶店まで優衣が同行して、蓮が一人でバイクに乗って帰ってきたのか。しかし、気絶した男連れた姉ちゃんって、簡単にタクシーに乗れるんですかね。と、つい、余計な心配をしちゃいました。
目を醒ました真司が、仮面ライダーに変身したのは偶然だったと解ると、カードデッキなるものを取り上げとっとと帰らそうとする蓮と、それを引き止める優衣。モンスターは、一度狙った獲物は諦めないんだそうな。つーことは、もしかして、真司が寝かされてた部屋って、鏡とかそれに準ずるものはなかったのかな? 窓くらいあったような気もしましたが、よく見てなかった。
で、優衣は真司に封印のカードを手渡し、龍を封印すれば大丈夫だからって説明する。ここのところがね、なんとも不思議な感じなんですよね。封印ってなんでしょう? 圧縮冷凍みたいなもん? 圧縮冷凍なら知ってるってわけじゃないんですけど、なんとなくニュアンスは解りやすかった気がします。「契約」にしても「封印」にしても、暗黙の了解のうちに、誰もが知ってるつもりで話を進められるのは、無理があるんじゃないかと思うんですよね。「ホームページの社員紹介頁」とか、「スクープ」とか、真司サイドのまわりの会話だったら、何の注釈も要らなくて、普通に誰でも理解出来る言葉の羅列だと思えるんですが。でも、考えてみれば、ごく幼い子供にとっては「神輿」だの「スクープ」だの「宴会の時の写真」だのも、いちいち親に説明を求めなきゃ解らない言葉かも知れませんね。
真司サイドの話にも少し触れておきます。真司が、令子に対して「危ないから取材に行かないほうがいい」などと口走り「令子さんなら、他にいくらでもスクープものに出来るんだし」とまで言って、すっかり怒らせてしまいました。スクープのためじゃなくて、真実を知りたいから、知りたいと思ってる人がいるから。行方不明者が多勢出て、どれだけの人間に影響が出てると思うのか、等々。怒った挙句に「やめちまえ!」と切れてました。なんだか、ちょっと恰好良すぎで胡散臭い。記者なら、スクープ欲しくて当然でしょう。ご立派な理想だけじゃ、食べてけないのが現実じゃない。本当は、そういう高い志を持ってても、なかなかあれだけご立派な台詞を正面からはくのは難しいことだと思う。普通、照れたり恥ずかしくなったりするんじゃないかな。多少なりとも、彼女と同じ気持ちがあって、真実を知りたい知らせたいって思いがあったとしても、絶対それだけじゃやってけないわけだから。あんなに、堂々と、恰好いいこと言うのって、結構強いというか、根性あるというか、でも、どっか厚かましくも見えてしまう。なーんて、いまいち素直に感動して聞けないのは、こっちが汚れた大人だからかな。子供は、真剣に、感動して聞いてくれたのかな。それなら、それで、これはそういう番組なんだから、文句はないです。あ、いっぱい、言った後か、てへ。
◆◆第3話◆◆
予告に出てきた兄ちゃんに、超期待v なんか、某俳優さんに似てた気がするんですよね。私、彼も大好きなんで、嬉しいです。