この戦いが、優衣を消さないために仕組まれたものだと気づく真司と蓮。それでも戦い続けるだけだという蓮の態度は変わらない。真司は、優衣を助けたいが、そのために他人を傷つけることには、やはり納得がいかない様子で悩む。そうやって悩んでる真司が、とても気になる様子の蓮。それは、同じライダー同士だからとか、戦う敵だからというよりは『真司だから』心配してるんですよね、やっぱり。
花鶏に編集長が『出勤』してきて、蓮にチップだと言ってどこぞの喫茶店のコーヒー50円引き券を渡す場面。蓮は完全無表情でどう思ったのか解らなかったんですが、その前の編集長の台詞。「真司の友達に」って言ってました。その言葉に対して、まったく何のリアクションもなかった蓮。それって、やっぱり当然だと思ってるんでしょうか。それとも何も知らない真司の上司が何を言っても、関係ないって思っただけかしら? 私としては、蓮自身も聞き逃すほど「友達」って関係が自然なんだと思いたいです。否定したり、嫌そうな様子を見せられなかっただけでも、嬉しかった。
清明院大学の401号室を訪ねる真司。香川教授の研究資料を燃やしている東條。解らなくなったから、全部なくしてみようと思ったとか。香川教授談では、東條ってかなり優秀な生徒だったんじゃなかったか? 師事する相手がいなくなった途端に、何していいか解らなくなるような奴が優秀だとは思えないんですが、どうなんでしょう。大学院生って、研究が主目的というか、修学内容というか、だと認識してたんですが、東條の場合は、そんなことより何よりも「英雄になること」だけが大事なことになってしまっていて、研究を引き継ごうとか、その先にあるものを探求しようとか、そういう考えは欠片もないんですね。
で、真司に燃え残りの資料を拾わせて去っていく東條。残った半分ぐらいの資料で、真司は何を悟ったんでしょう? 直後に出てきた神崎兄は、真司の望みが優衣を助けることだと、勝手に決めてました。そもそもそれは、真司より神崎の悲願じゃないかと思うんですが、なんとも虫のいい話で、真司乗せられてないか?
弁護士事務所では、吾郎ちゃんの作ったスープを飲んで、プロ以上だと絶賛する北岡。もう、秘書を辞めてもやっていけるって? 死期が近いと悟ってしまったんでしょうか。それとも、自分のそばにいて吾郎ちゃんまで危険が及ぶことを恐れてるのかな。この二人は、静かにお互いを信頼してる感じが以前以上に深まってきていて、いい雰囲気ですよね〜。先週の強い調子の「仕事っす」と今週の「仕事っす」の弱気なニュアンスの差が、吾郎の心境を表していて、切なかったです。
そんな北岡や浅倉、蓮を呼び出す東條。北岡と蓮はさておき、なんで東條は浅倉にも連絡が取れたんでしょう。やっぱりあの車には発信機でもついてたってことなのかな。発信機ぐらいで生ぬるかったですね。東條なら、自爆装置ぐらいつけてそうなのに。
けど、そこで北岡、浅倉、蓮が三人で変身する場面、恰好良かったです。蓮の「変身!」という声も、いつもにも増して気合入ってました。
そんな三人に、わざと遅れてやってきた東條。セコイことしてました。車にガソリンかけたりして。私は、そのまま燃やしてみんなをミラーワールドから出られなくさせる作戦かと思いました。でも、よく見たら、蓮は自分のバイクのミラーで変身してたんですよね。まぁ、そのバイクもそばに駐車してあったから、一緒に燃やされたら出られなくなるのかも知れませんが。
けど、実際には車に細工をして、キーをまわしたら爆発するように仕掛けただけでした。こんなセコイ手を用意してから、参戦するってことは、もう正攻法で戦っても勝てないって判断したからなんでしょうね。「英雄」という言葉にこだわったわりには、やることがただの卑怯者でしたね。
卑怯な点では、全然負けてない浅倉なわけですが、それでも「おまえの遊びは面白くない」なんて非難してるところが、笑えました。浅倉って、ずっと前から、自分を棚に上げて他人に辛辣ですよね。そんな身勝手ぶりも魅力ですが。
何故かゾルダと王蛇が戦っている間、ナイトは一人でモンスターの相手をしてるんですよね。モンスターって言えば、今日のCGはあまりにもあからさまでした。予算がないところで、大量に出すとしたら、あの方法しかないのは解るんですけど……これだけヒットして映画でだってかなりの収益上がってるはずなんだから、テレビシリーズにも、もう少し予算分けてくれよな、と思ってしまいました。
ゾルダの頭脳プレイ(?)で、ベノの毒液をくらってしまう王蛇。タイガのファイナルをまたしても半分くらってしまったゾルダ。ともに満身創痍で、ミラーワールドから脱出したところで、吾郎ちゃん登場! 心配してませんと言いながら、しっかり待ってるところが健気というか、忠義深いっす。
生身で浅倉に攻撃されそうになる北岡を庇う吾郎ちゃん。何故か優勢に見えたのに、車に乗り込みキーをまわしてしまう浅倉。そして、東條の意図した通りにどっかーん。燃える車中から手を伸ばして吾郎ちゃんを道連れにしようとしていた浅倉。その手を、もぎはなす北岡。
なんとか離れられて、北岡と吾郎ちゃんが息をついてるところで場面転換。私ったら「えー、浅倉は? 浅倉燃えちゃったの? うそー、いやー」と、そればっかり心配しちゃいました。
真司はXmasの飾り付けをしながら、またしゅわしゅわきてる優衣を見て、戦う決意をかためる。
で、もうナイトしか残ってないミラーワールドに参戦していく。
どうせ戦うならタイガにしとけばいいのに、なんでよりによってナイトなのよ〜! と、テレビの前でどたばた。まぁ、結局主役二人なんで、こうなってこないと番組は盛り上がらないわけなんですけどね。なんとも、胸の痛む展開なのでした。
そして、ゾルダと王蛇の攻撃をくらって、ふらふらになってミラーワールドから脱出した東條は、横断歩道を渡ろうとしている親子を香川親子と重ねて見ていた。で、左折してきたトラックに引かれそうになった親子を助けて死亡。風に吹き飛ばされた新聞記事には、小さく「英雄」の文字があった。
くしくもゾルダが指摘した通り、英雄になろうとしてなれず、なろうとしなかった場面でなってしまった、という皮肉な末路だったわけですね。
そもそも彼の間違いは、英雄になろうとしたこと以前に、あんな歳になるまで、まともに話が出来る友人が一人もいなかったこと、ではないでしょうか。どうも、龍騎の登場人物って、こうやって見てくると友達いなさそうな奴が多いですね〜。だから、歪んだ戦いが設立しちゃってるとも言えるのかも知れませんね。
◆第47話◆◆
とーえい公式によると、浅倉はまだ生きてますねvほっ。しかし、あの予告! 先生は病死しちゃうんでしょうか? 病死は、哀しくて嫌だなぁ。吾郎ちゃんの秘書権限で、コールドスリープしてもらっちゃいますか? 戦う決意をした真司はどうなるんでしょう? 来週も、目が離せません。なのに、イベントだぁ。どうしよう。液晶テレビ買うかなぁ。
↓二人の世界vv
龍騎とナイトの戦闘場面。今回は、一部本人たちがスーツに入っていたそうです。それで、ますます二人の世界度がアップしてたんでしょうか? もし、ゾルダや王蛇が怪我したりしてなくても、あの緊張感のある対峙に割って入ることは出来なかったんじゃないかな、と思いました。まぁ、王蛇なら気にしないかも知れませんけどね。以前から仕草とか、すごく雰囲気似てて、本人が入ってても不思議じゃないと思ってましたが、入れ替わってjも気づかないぐらいですから、やっぱりスーツアクターさんって偉大ですね〜。いや、勿論慣れないスーツで動いてもバレない二人だって、とっても上手いんだろうな、と思いましたけど。あれ、とってつけたようですか?