日 記

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センスがないのが致命的で、なかなか面白い事も書けませんが…。前後にわたって更新できるといいな。


 更新

2月29日(火)
 校内LANの電子会議室で、映画やドラマについてみんなでチャット。「タイタニック」や「ビューティフルライフ」の人気がやっぱり高い。叫びたいのをこらえ自重してたら、男子の一人が「俺、北川悦吏子の脚本、キライ」と書いたら女性陣から総スカン。とてもじゃないが「同感!」とか書けなくなった。そんなに不細工OLが夢を見たいかよぉ!などと思いつつ、「人気あるんだね」程度でお茶を濁す。「船が沈むのを見たけりゃ『ポセイドンアドベンチャー』を見ろ!」
と伊集院の主張を書きこむも無視される。で、路線転換して本の話題で「氷点」や「アルジャーノンに花束を」など褒めまくっておいた。勿論素晴らしい作品だけど。
 「炎のチャレンジャー」の子供企画。「ちゃんとデートできたら百万円」は、面白かった。今日は恐らく、劇団の子らの仕込みだろうが子供だから演技の不自然さは気にならない。あまりあざとすぎる脚本だと引くだろうけど。女の子にませた科白を喋らせるというのは、そして頼りない男の子という構図はベタだけど面白い。しかし、今のバラエティーはどこまでが仕込みかヤラセかドキュメントか判断しにくくなってきた。判断というよりも、許す基準が解らない。まして、ヤラセをドキュメントとして楽しんでいる人間にはどうでも良いことか。そして、一億白痴化する。

2月25日(金)
 昨夜、4時まで長電話だったが気合いで学校へ。無事放課後まで過ごす。下校後、先に卒業していった仲間と飲む。で、愚痴をいっぱい聞かされる。大変だのう…。面子の中で俺ともう一人しか飲む人間がいないので、酒量が進んだ。でも俺だって全然強くないので、途中でトイレに行きその後気分が悪くなり、ずっと横になっていた。情けない。店を出た後、「顔色が悪い」といわれながらカラオケにも付き合って、帰宅したらまた別の友人と長電話。

2月23日(水)
 パスポートを申請に本厚木まで行く。自転車で35分。良い運動だ。高校時代には毎日、海老名まで飛ばしていたが、やっぱり体力があったなぁと思う。今の俺もスピードなら負けないだろうが、長い距離を毎日走るとなると勝てないな。
 パスポートセンターは、春休み前ということもあって学生が多かった。俺が持っていった写真は「光が眼鏡に反射していて使えない」といわれたので同フロアの写真屋で撮った。2枚1600円、高い。まあ遠くまで撮り直しに行くのも面倒だったので仕方ないが、写真の出来も悪い。元が元だけに凄く良いものを期待はしないが、険しい目をして写っちゃったよ。
 その帰り、入院していた病院へ行く。看護婦さんはみな異動で知った顔に会えなかったが、リハビリの先生はまだ健在だった。先生といっても俺と同い年で、入院中はよく話し相手になってもらった。女も三年も経つと変わるもので、随分と綺麗になっていた。前は全然化粧っ気もなかったのに。
 帰り、ブックオフで富士見文庫「レモンエンジェル 智のハートでノック」を100円で購入。智は勿論、「桜井智」。深夜ラジオを聴いていた頃が懐かしい…。

2月22日(火)
 終了試験。簿記を殆ど忘れていて参った。本支店会計なんてあんなに問題演習したのに。午後のエクセルは問題が簡単で助かった。
 帰り、CDレンタル店に行く。最初からあまり乗り気でなかったのだが、何借りようか迷っているうちにどうでも良くなり、「どうせ何借りたってつまらねーや」と軽い鬱状態になる。それでも何か行動を起こさなければ回復しないというのも解っているから、無理矢理一枚選ぶ。それがB’zのべスト。思わず苦笑してしまったが、聴いてみたらただ懐かしくて良かった。Bzってパクリというか影響を受けて作られた曲が多いなーと思いつつも、稲葉が唄うとBzになってしまう。彼は横国大卒で教員免許を持っているが、「パクリを見過ごすのだから教育者にはならなくて正解」と某誌に書かれていた。そうかもしれないがシンガーと作詞家してはやっぱり大正解だったみたい。

2月20日(日)
 雪が降ると聞いていたのに降らなかった。富山出身の友人は「解っちゃいないな」という顔をするが雪が積もるのは嬉しい。世界が白く変わって嫌なものが見えなくなっていくのが楽しい。その雪を踏みつけていくのも楽しい。でも人の作った雪だるまを壊すような悪趣味は出来ればやりたくない。
 大学時代の友人に会うため神保町の専大へ。早めに着いたらフェブラリーSの馬券を買いに行くつもりだったがあきらめた。彼の研究室に行く前に書泉グランデをぶらつく。SPEEDのカードが売っていたので購入。8枚入りで400円と高価い。でも隣に売ってたモー娘のカードは9枚入り500円。稼げるうちに稼いでおけ、か。
 三時に友人の研究室へ。他に大学時代のサークル仲間ら懐かしい面々もいた。昔は毎月のように学習会をやったが最近は年に二.三度しか会えなくなった。でも、バリバリのサラリーマンになった人もいるがあとは大学院生や司法受験生など、激変はなくてほっとする。
 三時半にラジオ持って廊下に出てフェブラリーSの実況を聴く。勝ったのはウイングアロー。メイセイオペラは惜しかった。今まで勝ちきれなかった馬をペリエがしっかり勝たせやがった。引退する工藤師のためになのか−16kgのギリギリの仕上げも影響したか。
 夜、友人たちと飲みに行く。面子の中に五年ぶりくらいに会う娘がいた。この子は友人の塾バイト時代の教え子なのだが、前に会った時は青学高に入った直後で幼くて、可愛いという感じだったが、二十歳を過ぎた今は綺麗になっていた。今モデル関係の仕事をしているそうだが、以前には想像もつかなかった。神保町から新宿へと店を変えて飲んだが早く帰るつもりだったのに、引き留められ結局、終電。帰宅して、少し寝て3時20分からバリャドリード対バルサ。城はフル出場し良い出来ではあったが、相手が強すぎた。リバウドは危険だ。他の選手もさすがにワールドクラス。遊ばれてしまったようだった。

 2月19日(土)
 午後から、友達に会いに藤沢に出向く。久しぶりに会った割には、図書館に行って、古本屋に行っただけで、たいして話しもせずあっさり別れてしまった。
 帰り、有隣堂で立ち読み。週間の将棋新聞みたいな奴を手に取ると、A級順位戦の第九局目で中原誠が敗れた。これで2勝6敗、単独最下位である。上に3勝5敗が5人いる大混戦だが、中原残留の目は極めて薄い。単純確率で12.5%。それも自力がない。同星なら下の順位から落ちるのだが、前期の順位が最下位で八位にいる中原にはつらい情勢だ。最終局の加藤戦に勝って3勝6敗としても、現在3勝5敗で順位が下の田中寅彦・郷田真隆の二人がそろって負けないと残留できないのだ。数々の修羅場をくぐりぬけてきた中原の土壇場での強さは誰もが認めるところなので、最終局は恐らく中原が勝つだろう。だが下の二人がそろって負ける幸運に恵まれるか、微妙なところだ。
 狭くて閉じた世界である将棋界には、実力以外に、周囲の評価によって格が認められる風潮がある。たとえばA級順位戦を勝ち抜いて名人挑戦者になっても周囲が「あの男は名人の器でない」「現名人のほうがふさわしい」と思えば、それらは微妙に盤上の戦いに影響を及ぼし、そう評価されたものは大抵敗れていった(米長邦雄など)。自分の勝利が将棋界で望まれていないことを知ればどうしても、いきおい腕が鈍るのであろう。時々、番狂わせで勝つ者もいるが、そういった者は一期で消えていくか(島朗、三浦弘行)、それに応じた実力を身につけていく(藤井猛、佐藤康光)。
 さて、今期の最終戦。田中、郷田の最終戦の相手は忘れてしまったがどうなるのか。田中寅は、高柳一門で中原の弟弟子だけに口には出さずとも「負けても良い」と思っているかもしれない。本人も自分はA級に長く留まる器でないと思っているようだ。若いころの田中寅は才気走った鋭い男だったが今は解説者や普及活動が似合っている。
 だが問題は郷田真隆だ。四段でタイトル「王位」を取った実力者。最強・羽生といくども熱戦を繰り広げてきたこの男、間違いなくA級の器だ。勝って自力で残留を決める可能性が高い。さらに彼は羽生と同世代・まだ若いので、今までの棋界の風潮にも縛られにくいだろう。だから、「郷田が負ければ中原が残れる。郷田負けちまえ」という周囲の雰囲気・圧力をあまり気にしないだろう。
 もう一つ、「周囲の評価が今どうなっているのか」という問題もある。中原はすでにA級残留をそれほど望まれていないのかもしれない。この辺の雰囲気は、千駄ヶ谷の将棋会館その周辺にいないと掴みにくいものがあるので、これは個人的な実感だが、棋界はついに羽生世代の若手たちに中心を移して世代交代が終わった印象がある。二年前の米長もあっさりと陥落した。この世代でA級に残っているのは加藤一二三と中原誠のみ。それも加藤は一度陥落経験があるので、中原のみがこの世代の栄華の残像を守り続けてきた。だが棋界は、若手の台頭著しく羽生より下の若手たちも伸びてきた。中原ファンの俺でさえ、「1999年から2000年の区切りの年に、大豪・中原が退くのも歴史的で良いかな」と思い始めているのだ。そして先崎学ら若手のホープが上がってきて、棋界は完全に羽生(とその世代)を中心に回るのだろう、と考えている。それが世紀の境目を挟む来年「平成12年度」に訪れるというのは象徴的な、いかにも将棋の神が仕組んだシナリオといえるかもしれない。
 それでも、俺は中原残留に一縷の望みを託している。彼は「神に選ばれし」名人位を11期獲得した、将棋の神に愛された男だからだ。いずれにしろ、3月2日のA級最終戦は大注目。一日BSでやるだろうから、俺は朝からずっと(え、学校は?(笑))見ていることだろう。

2月18日(金)
 寝坊して、遅刻する。寝坊して「行くのやめちゃおうかなー」っとやる気ゼロ病が頭をもたげる。大学時代はいつもこうだったが、今年の俺はさすがに違う(自分で言うな)。午後から出た。まじめに自習して下校途中、有隣堂に寄る。CDRの本を読みに行ったのだが、入り口付近から柳美里の本が大量に平積みになっている。今日発売日だったようだ。また男関係の私小説らしい。
 柳美里は、昔はすごく好きで初期の戯曲や小説を読んだ。「噂の眞相」で彼女が今度はどんな男とつきあってるのかを知るたび心が騒いだ。「週刊朝日」に連載されていた彼女のエッセイを毎週コピーしていたこともあるのだ。柳美里の文章を読む度に「女」というものを強く感じた。我が儘で、自己顕示欲が強くて、狡くて、残酷。弱々しくて、美しくて、少女のようで、ほっておけない存在。そして彼女の方も男なしでは生きていけない。当時つきあっていた人に似ている気がした。でも彼女は柳美里のことなど全く知らなかった。
 俺は彼女と別れ、いつのまにか柳美里はタカ派論壇誌で勘違いな反動的言説をまき散らすようになってしまった。男、それも年上の男なしでは生きていけない彼女にとって、そんな男のことを書けるのが武器でもあり、そこから逃れられないという弱点でもある。そんな年上男への傾倒は、彼女の実の父親へ愛憎関係から生じている。そして家族。幼い頃から凄まじい家庭生活を経験した彼女にとって、父子関係や家族・家庭を描くことは宿命なのかもしれない。ただ余りにも思い入れが深いために、暴走してまともな判断力さえ曇らせてしまうこともあった。柳美里にとって男と関係することと書くことは、過去の自分を殺し次の自分へと再生することで会って、生きることと同義である。そしてそのことで救済を求めている気がする。だが最近は、その欲求と行動のバランスが崩れているようで心配である。ずっと泥沼から抜けられずにいる、という印象がある。それが彼女らしいと言えばそうなのだけれども。
 今度の本は、読んでもいないで言うのも何だが、私小説というより私生活の切り売りという気がしてつらい。男関係の暴露本的印象で、そんなの一部の業界関係者や私小説形式を愛する古い純文学ファンだけが喜びそうで…。最近、彼女は未婚の母になったので話題性はあるだろう。だが本の帯をみると、「家出、中絶…未婚の母に…」とワイドショーのネタのような言葉だけが並ぶ。昼ワイドの話題のごとく興味本位で消費され、飽きられて捨てられていくのだろうか。彼女の意向ではないのかもしれないが、そこまで俗に迎合して売りたいのかなと、正直悲しく哀れな気分がした。
 夜、テレ朝のドラマ「兄弟」のビデオを借りて観る。観ながら「どうか、つんくにもこんな兄貴が身内にいたら良いのに…(笑)」と思う。たけし演じる兄貴は、どうしようもないダメな男。死神、疫病神という言葉が似合うが、怖さよりも哀れさ、寂しさを感じる。ま、身内にとっては「頼むから死んでくれ」という以外にない男なのかもしれぬ。特攻隊帰りの落ちこぼれだった兄貴にとって、帰還後の人生は虚ろなものに見えたのかもしれない。それに合わせるように虚勢を張り、虚大化した妄想に心身を食われた。そしてその牙は彼の身内にまで及んで、弟のなかにし礼は苦労した。兄の借金→礼の曲がヒットまた兄の巨額な借金…と兄貴の影がひたひたと増大していくのだが、怖さよりも哀れさ、そして「この兄貴なら仕方ない」という気になるのだ。再び言うが、それでも身内にとってはたまったものじゃないだろう。死んだときに漸く冷静になって彼のことを思う事が出来るのだ。許そうという気になるのかもしれぬ。ラストシーンでの「兄さん、死んでくれて…ありがとう」というつぶやきが胸を打つ。

2月16日(水)
 下校後、横浜に出てヨドバシカメラでヤマハのCDRを購入。結局昨日町田で見たのと同じモノを同じ値段で買った。帰宅後、「剣客商売」。今日は大路恵美の出番が少なかった。最近さらに綺麗になっているし上手くなってきている。「ひとつ屋根の下」では、家事とかダメな妹にされてしまい、酒井ノリピー法子がよく出来た姉という美味しい役を持っていった。酒井法子は、料理とか苦手そうだが、大路は昔「料理BAN」で上手な包丁さばきを披露していた。不憫だな(笑)。ただノリピーみたいに、野島伸二に気に入られれば美味しい役がもらえたのに。まあ、あんな男の手が付かなくて正解だが。
 CDRの取り付けは、2時間かかった。早速試したが、今時PUの266mhzじゃパワーないのかな。遅く感じる。メモリも96mbでは弱いかもしれない。今度出る「windows2000」は、推奨128mbだと。そんなに簡単に推奨環境をアップさせるな!お前らのプログラム技術のへぼさを、ハードで埋め合わせようとしやがってからに。

2月15日(火)
 学校で、モノポリーもどきのマネジメントゲームをやる。やりながら必勝法らしきものが解ってきたのだが、どうやってそれを実行するかを考えてるうちに終了。大赤字。何も考えずモノを売っていた人の方が好成績だった。俺は決断力がないから、仕掛け遅れていつも脚を余して負けてる。賭博の才はからっきし無い。麻雀でも大敗はせずに、常に二着を狙い続けるタイプだ。だからトップにウマのある勝負では厳しい。三万持ちの三万返しのルールなら自信はあるけど。割れ目なんて不確定要素で大金が動く最近のルールなんて、俺には絶対不向きだ。
 帰り、町田にCDRを買いに行く。プレクスターとヤマハのに手頃なのがあったのだが「横浜の方がもっと安いんじゃないか」と思って今日は買わなかった。町田も電脳激戦区になって、予想通りメディアバレーが閉店した。高かったし駅から遠すぎた。少しも利用しなかったから潰れて全然OKだ。町田はソフマップも使えない。後発のヨドバシが強いから危ないかも。町田も、デパートでは駅前にルミネが巨大に進出したが、元・大丸の「ビーミー」が閉店。再編成が進む。デパートなんて俺にとっては全然用なしだからどうでも良い事だが。町田で用があるのは、ヨドバシカメラ、まんがの森、福屋書店、ブックオフ、レコファン、ディスクユニオン、マルカワ、いくつかの古本屋。希にハンズ、なかじま、アニメイト。あとは飲みとカラオケ店。偏ってるな、やっぱり。
 帰り、駅のホームで惹かれる少女を発見。中学の制服らしい青いブレザーに赤いリボン。14〜5歳くらいで黒くて長い髪を無造作に後ろで束ねていた。そういう髪のまとまり具合や後れ毛、襟足に色っぽさを見る俺は近づいて見に行った。傍に寄ると、思ったよりも背が低くて華奢な印象。肩がとにかく細い。浅黒い肌だが、性格の大人しそうな可愛い顔立ちだった。電車が来た。勿論同じドアから乗って真後ろに立つ。ちょうど俺の顔の真下に彼女の頭があり、手を出しやすそうな高さに彼女の細い肩がある。「出来心で痴漢する奴の気持ちも分かるなー」なんて思いつつ気を散らす為に窓の外を眺めた。でも外は暗くなっていたので、鏡のように窓ガラスで彼女と視線が合った。彼女のような娘は恐らく、日に何度も俺のような視線に晒されるのだろう。その度に何を思うのか。やましい事のあるこちらは目を逸らすしか無い。君が可愛いからいけないんだ、と言い訳する馬鹿な男たち。しかし彼女にとっては醜悪な風景でしかないのかもしれない。理解など出来ない、お互いの小宇宙の中で皆生きている。時々ブラックホールが出来て破滅する人もいる。
 彼女が降りていくのを振り返って眺めた。階段を上っていくとこまで惚けて見ていた。ここで後を付けていくとストーカーになるのか、と考える。いや今までの俺のしていたことも殆どストーカー、痴漢未遂だぜ。ただ「実行」していないだけだ。手を出した痴漢(最近じゃ県警の警部が捕まった)と、妄想ばりばりでも臆病な手出しできないストーカー予備軍と、質は大して変わりはしないのに、実行だけが問題にされている。勿論、これは全然不都合なことではないし、酷く当然なこと(考えるだけで罰せられる?!そりゃ怖いね、思想犯かい)ではあるが、「汝姦淫するなかれ」と戒めを常に心に留めておかないと、神を持たない我々は極端から極端へ突っ走るかもしれない。なんてことは今、書きながら考えた。ただ、彼女を見送りながら川端康成の「みずうみ」って小説を思い出したのは本当。街で見かけた美少女を尾行する男(たしか教師)の話。男の都合の良い美少女幻想と欲望が渦巻くが、きちっと調和した作り。文章は美しくて、浪人生の頃に読んでさすが川端と思った。

2月14日(月)
 昼休み、クラスの娘が無茶苦茶義理な小さーいハートチョコを男たちに配っていた。「馬鹿にしてんのか!」と怒るわけもなくありがたく頂く。次に俺と同い年の女性(しっかりした人で俺は「姐さん」と呼んでいる)が、18ヶ入り不二家ハートチョコを義理で配ってきた。勿論ありがたく頂いた。そんな義理チョコを4ヶばかし頂いたが、一人だけ手作りでチョコチーズケーキを作ってきた。ただこれはクラス全員・女の子にも配っていた奴だけど。
 バレンタインデーなんてお菓子会社のセールス努力なわけで、そんなのに踊らされて何やってんの、と言う印象だが、ロッテや明治やゴディバ、モロゾフといったチョコ菓子会社にとっては、たった一日で年合計の一割ほどを売る重要な日だから経済の発展のためには仕方ないのかな、と思う。バイトしてた会社だってバレンタインセールで使うワゴンを毎年搬入して臨収があったわけだし俺もその下でバイト代をもらっていた。当日にワゴン撤去なのだが、ワゴンセールが売り切れなければ俺たちは撤去できない。毎年、モロゾフとかアンミラ(便乗して何か売ってる)とかポンパドールとかは早いんだけど、不二家が最後まで粘って売り続けるので困った。セール時間を過ぎても売り続ける。大衆的なイメージがあるからあまり売れないのかと思ったら、別にそうでもない。とにかく仕入れたのを大量に売りたいだけ。店長ががめついんだろう。クリスマスの時もそうだった。
 昔「バレンタイン廃止法案を天皇陛下に直訴するよ。田中正造みたいにさ」なんて笑って話してたが、この日には良い思い出もないけど嫌なこともなかった。二年前までは、町田のゲーセン・インベーダーハウスに行って数人から義理チョコをもらうことを日課にしていた(笑)。いつも来ない人までその日は何気なくゲームやっていたりするから笑えた。寂しい男たちだった(泣)。去年は町田のゲーセンが無くなってピンチだったが、元彼女が何故か小包でチョコを送ってくれた。「どうせ貰えないだろうと思って…」とあった。その通り!。今年は送ってこなかったので、大した洞察力だよ。
 夜、「三国志V」を新君主でクリア。作成武将の「寛子」と「優香」が大活躍だった。強いアイテム全部上げたしな。夜中に起きようと10時過ぎに寝たら、朝まで爆睡した。よくあることだ。

2月12日(土)
 競馬を見る。昨日の社台山元トレセンでの火事。火気厳禁の厩舎でなぜ火事になったのか。詳細は不明だが有名無名含め何頭の馬が焼死したのか。悼ましい限り。夕方、コミケの申込書を投函してくる。夏コミも芸能・SPEEDだが、なぜ二日目になったのだろう。まあ競馬と同じ日だから良いや。その次は、「月棋士」&将棋で行く予定。夜中、城出場のバリャドリード戦。前半はしゃかりきに動くも、シュートの精度悪し。まあ昔からそうなんだけど。外国に行ったからってがらりとは変わる訳がない。前半は、スペースを作る動きも出来ていたし、楔になってサイドにボールをはたくということもやっていた。わだその後でボールが来ても決定力がねぇ…。さらに、バリャドリードの他の選手のセンタリングの精度が悪い。「てめえ、ただ上げてるだけじゃねーか!」と城も怒らなきゃ。あともう一人のFWのビクトルは、やたらとシュート打ちたがりドリブルで突っ込みたがりの選手で、城とのコンビネーションは悪い。あと、バリャドリードのGKのセザール。すっとぼけた顔で飄々と年季の入ったプレーを見せるのが気に入った。
 夜中、BSでやったのを録っておいた、野田秀樹「半神」を見る。萩尾望都らしい切ない原作と野田っぽい台詞回し、そして繰り返し印象づける演出とやっぱり面白かったのだけど、録画ミスで残り10分ほどで切れた。昔、借りて見たことがあるから結末は何となく解っちゃいるが、ああ、くやしけり、悔しけり。

2月11日(金)
 「建国記念の日」んなもんはフィクションだ!!そんなに国家への忠誠心信仰心を押しつけたいのか、このバカチンが!と本当は今日だけは休みたくはないのだが、「ウテナを唄う会」増田さんに誘われていたので嬉々として池袋へ。増田さん以下、単車さん、甲斐さん、今村さん、撫子さん。「マンジマン」(この映画についてはそのうち書きます)メンバーの方々だ。
 ビデオ持ち込み可のカラオケに行って、いきなりインターナショナル熱唱。でも増田さんが持ってきたCDの労働歌の中で一番好きだったのは「俺たちのシルクロード」って曲。「海のトリトン」的、昔の勇壮なアニソンの雰囲気を持っていた。その後LD特典のカラオケだけを全部編集してくれたビデオで、ウテナを熱唱。カラオケの画面見ていたら、またウテナを見たくなってしまった。しかしTV版の「黒薔薇編」以降を録ったビデオが行方不明なのだ。探さねば。梢が車で走りながら妖しい視線を送ってくるシーンとか見るとね。瑠果のニヒルな笑みも再び見たいもの。
 その後、ミュージカル版ウテナも唄う。撫子さんが嬉しそうに熱唱していた。このミュージカルはビデオで俺も光流と一緒に見たことがあるが、その時は最初の明るい唄を聞いた瞬間、二人して「はぁー」と溜息をついてしまった。いや、真夜中でつかれてるときだったし。それ以降見てなかったもので、唄は曖昧にしか覚えていなかった。
 次のカラオケ屋は、曲数がもの凄くて他じゃ見られないアニソンも沢山。しかし、俺は途中で喉エンジンがブロー。低音が出なくなってしまい、自重した。最後に唄った「時に愛は」は良い唄だね。
 

2月9日(水)
 学校が自習休みなので、11時に起きる。久々に履歴書を書いた。すぐ終わると思ったのに意外と時間がかかってしまった。フロッピーか何かにデータを全てぶち込んでコピーして渡せれば楽なのに。たくさんデータも入って、管理も楽でお互い便利だと思うけど。
 草野仁の番組を、昼飯を食べながら見てしまった。京都の小2殺人の容疑者自殺のことが延々と取り上げられていた。自殺してしまったとはいえまだ容疑者段階で顔写真を出した上プライバシーを暴きまくることに無性に腹が立つ。人の醜い一面で、こういう容疑者のことを見たがり知りたがるのは仕方ない。だが、公の世界においてはルールとか建前とかいうモノがあって、それを守る努力はするべきだろうに。それを無視して欲望のままに突っ走れば、少しも心休まらない怪しみいがみ合いの世になるだろうに。マスコミは、「第四権力」(もう死語か)といわれるほどの影響力を持ち、それは本来三権分立(の中の癒着に)緊張状態を与える筈の力を見せるべきものなのに、制度上の問題もあるが実際は権力の走狗・大衆のガス抜きに堕ちた。それでも、マスコミのその「人非人」さが本性というのなら、そのハイエナのごとき嗅覚を全てのやんごとなき人々にも向けて欲しいモノだ。成仁には何故子供が産まれないのか、人工授精はあったのか、秋篠宮の過去の女関係とか、サーヤがどんな同人誌を描いたか、等々知りたいことは一杯あるんだぜ。
 で、番組では元FBIのレスラー氏(こいつ在日してるの?)が分析していた。この男、実在してるのか?ヤンデンマンかイザヤベンダサン(古いね)みたいなもんで、小田晋あたりが原稿書いてんじゃないの?「二一歳容疑者の心の闇」とか称して解りやすい解説をしていたがそんなに簡単に解明できたら闇でも何でもないんじゃないか。「若い頃に挫折した者は、権威の象徴を壊すために学校や役所を襲うことがある」「容疑者が子供を襲ったのは、その時代にトラウマがありその頃の自分と嫌な思い出を殺すためだった」とか言っていた。ふーん。「権威の象徴を壊す」ってのは尾崎豊が「夜の校舎窓ガラス壊してまわった」と唄い、俺たちが真似をしようしたように若者がみんな持っている感情じゃないのか? この番組、映像や音のイメージ操作でどうも視聴者を決まった結論に誘導したいような感じがする。そして、落ち度があったかもしれない警察や権力批判などを全然やらない。さすが警察上層部にパイプのある、マッチョ暴君・草野仁。
 夜は、コミケの申込書書き。次も芸能・SPEEDで、多分SPEEDではラストになる。「剣客商売」渡部篤郎カッコいい。あと新聞で「小栗香織、脱ぐ」という広告を見てコンビニに週刊ポストを立ち読みに行った。高校の頃、好きだった人だけど相変わらず綺麗だった。でも脱ぐのが遅すぎたよ。あと写真がモノクロだったのも気になる。変に芸術を意識すると期待を裏切るし売れないから。

2月7日(月)
 今日の授業は、企業の研修などで使われるマネジメントゲーム。人生ゲームというかモノポリーのぬるい奴。そこそこ面白くて、経営や会計のことが理解出来るが、ゲームとしてのダイナミックさに欠ける。ひたすら動かないで損しないようにしていけばトップに立てるのだ。
 就職が決まってクラスを去っていく人が出てきた。今日も一人が最後の授業だった。クラスの中で一番仲の良い娘だったのでこれから寂しくなる。別れ際の口調がお互い重かった。再会を約して別れた。春、というかこの季節は嫌いだ。別ればかりだ。それが人生という奴で、そんな列車が走り続けていくように俺も行けるところまで生きていくのだろう。
 夜、TBSのフレンドパークを見たら布川敏和がハイパーホッケーで、ホンジャマカ相手にバンクショットを決めて勝っていた。いつも負け続ける芸能人を見ながらずっと「バンク狙えば勝てるじゃん」と、苛々していたのだがやっと俺が考えていた通りにプレイする奴が出た。布川というのが意外だったが。さすが伊達に長く芸能界で生きてないし、妹が元オニャン子(でもパッとしなかった)じゃないぜ(笑)。「月下の棋士」は原作で人気のあった鈴本幸吉編。高島政信は画的にちょっと違うと思いつつも雰囲気は出ていた。ただ顔にどうしても育ちの良さが出る(性格は悪そうだが)。もう少し苦労人が良かったな、若い頃の風間杜夫とか。あと、相変わらず画面処理はヘボくて泣けた。もっと金かけろよ。でも主役と山口紗弥加以外は悪くないし脚本も月8では頑張ってる方だ。鈴本の奥さんに中島ひろ子というのも渋い。と褒めようと思ったら、来週の女流棋士・岬に雛形あき子だと。ふざけるな!!あの胸以外なんの取り柄もない馬鹿な娘に何が出来るんだよ。パープルアイにでも変身するか、それとも脱ぐか?そうすりゃそこだけ数字が上がるだろうよ。困ったね。 あと、鈴本君はプロにもなってないのに子供作ってる場合じゃないだろ。だいたいそれまで何をやっていたのだか…。設定に無理あるよな。鈴本のモデルとなった人や奨励会を年齢制限で退会した人のドキュメントを以前見たことがあるのだけど、そりゃ見てるのが辛くなるほど悲惨なモノだったよ。

2月6日(日)
 朝、神吉宏充vs鈴木大介の対局を途中まで見てチェックアウト。どっちが勝ったのか、相振り飛車で激しい空中戦という面白い戦いだったのだが。帰宅してスポーツニュースを見たら、別大マラソンで、旭化成の榎木和貴が優勝していた。中大時代は4年連続区間賞の駅伝男だったが漸く社会人でも表舞台に出てきたか。6位の綱崎も中大出身で、箱根総合優勝の時の八区か九区の走者だった(その年、榎木は四区)。マラソン五輪代表の佐藤信之も中大出身で四年次に十区で区間賞。あとは、中大の花の二区を四年連続で務めた松田和宏もそろそろブレイクして欲しいものだ。夜中、バリャドリード対マラガ戦。アウェイの戦いで中盤を押さえられてサイドからえぐられた。だからボールを全然持てないし、城までパスが渡らない。攻撃システム自体なんか煮え切らなくて、ドリブラーを生かそうとするなら城のポジションは曖昧になる。途中で交代したが、本人も不完全燃焼だと思っているだろう。チャンネルを変えながら、ローマ戦も見る。中田、パッとしなかったねえ。ローマがガンガン攻めて点を取りまくるだけに余計ポツーン状態だった。自信なさげにプレイしているし、精神的にもシステムにも慣れるまではこんな状態なのだろう。

2月5日(土)
 駅まで、父親に車で送ってもらうも会話は少なかった。お互い不器用な男だなぁ、と思うけど、ホントどうすりゃいいんだか。横浜に出て買い物してから、津田沼まで向かう。うとうと寝ているうちに一時間ほどで着いた。伯父叔母に会う。昼食に中華を御馳走してもらう。アワビ柔らかくて美味かった。「ゴチバトル」見てアワビの美味さを想像してはいたけど、想像以上。伯父は「この店は日本人向けに味を変えていて本当の中華じゃない。だから受けているのだが…」と言っていた。
 その後、伯父の家のパソコンを看る。ウィンドウズの再インストールしてトラブルが出たとかで画面もおかしかった。でも、ちょっといじって余計なプログラムを削除して、インターネット設定を変えたりして、頼まれた仕事を終えた。夕食はお寿司を御馳走になり、夜は「たまにはこういうところに泊まりなさい」とホテルの部屋を取ってくれた。それもシングルは受験生宿泊で埋まってるとかで、ダブル。結局一人で、ぼけーっとダブルベッドに横になっていた。落ち着かなかった。電話して誰か呼びたかったが千葉は遠い。ていうか、千葉じゃなくても来てくれる人はいないのだけど(泣) 貧乏性でホテルのモノには手を着けず、近くのファミリーマートに行って食料を調達。「リン魂」とか「アルテミ」とかスペインリーグを見ながらダラダラ過ごした。日刊ゲンダイの「止まり木ブル-ス」がいよいよやばい状況になっていた。もう予想を何週続けて外しているのか、健坊も憔悴しきって「人情紙のごとしってか」とか嘆いている。張る金がないんだから小説にならない。それでもマスターが10万だけ貸してくれて今週は4,3,3万の切ない三点勝負になった。金を出してくれる救済キャラを登場させたくても、予想が一、二度でも当たらないことには、意地でも出せないんだろう。

2月4日(金
 学校が終わって、五時に中央林間で光流と合流、渋谷に向かう。林間始発で座っていけるから楽だなあ、とか思っていたら溝の口駅で電車が停まる。架線故障で難儀しているらしい。少し待ってみたが動く気配は無く、六時に渋谷でくっしーさんと待ち合わせをしてたので、南部線に乗り換える。切符払い戻しで長い行列が出来ていた上、駅員もパニクっていて光流には500円。俺には230円しかくれなかった。途中で払い戻しの小銭が無くなって、他の駅員が小銭をバケツに一杯入れて持ってきてた。振替輸送券も何処で配ってるか解らず、面倒なのでそのまま南部線に乗り、小田急・京王と乗り継いで7時前に渋谷ハチ公前(笑)へ。
 くっしーさんと合流し、この前行った居酒屋へ。 DEENのメンバーの親父さんがやっているこの店は、前回偶然見つけた。サッカー五輪予選の日、代表の試合が見たい!とテレビのある居酒屋を探していた時期のことだ。親父さんも女将さんも気さくな人で、すすめてくるメニューが皆美味しかった。今回も、テッポー焼きやレバ刺し、マグロの皮のマリネとか美味しゅうございました。予約が入ってるとかで、9時半に店を出て新宿へ。歌舞伎町をぶらつく。ロフトプラスワンでは、ちわきまゆみ(懐かし)がゲストの予定がキャンセルになっていた。何のイベントだったのか。
 10時半頃、仕事を終えた時守さんも合流。11時20分頃まで飲む。時守さんは、沖縄リゾコミに参加して、沖縄に競馬とサッカーを広めてくる、とか。俺もなんとかして沖縄に行きたいものだ。米ちゃんと釣り大会も悪くない(笑)。店を出て小田急の改札へと急いだのだが、金曜の夜で街も駅も混んでる上、切符を買うのにも行列。江ノ島線の終電に間に合わなかった。もっと早く出るべきだったが、11時35分の終電って何とかしてくれよ!!次の電車に乗って相模大野に出て、仕事帰りの弟の車に拾ってもらい1時過ぎに帰宅。メールチェックしたら、クラスメート二人から、「就職が決まった」とのメールが入っていて、お祝いの返事を書いた。

2月3日(木)
 
今週のこと。腱鞘炎気味で右手が痛くてパソコンから遠ざかった。火曜の夜中、長電話でオタク話を語ってしまい、相手に悪いことをした。水曜、学校休みで職安にでも行こうかと思っていたのに、朝から腹痛。パンシロン飲んで夕方まで大人しくしていた。今年のインフルエンザはお腹に来る、と聞いたような気がしたのでビビったが感染はしていなかったようだ。不摂生とコーヒーの飲み過ぎが原因か?某氏のようにカフェインの錠剤を飲んでるまでは行っていないのだけど、暇さえあればコーヒー飲んでるからな最近。木曜、クラスでは未だに「動物占い」が静かなブーム。新しい細かい分類法が出たらしく「君は、〜〜のペガサス」とかやっている。俺も「何とかな黒ヒョウ」とか言われて、全然信じる気もないけど「ふむふむ」とか相槌を打っていた。「黒ヒョウって、ぴったりだよね」と言われても、なんて返せば良いんだか。夜、「八丁堀の七人」期待していなかったが、村上弘明の演じる与力のクールな格好良さと、部下である片岡鶴太郎の人情があって、とぼけた味がほど良い感じ。時代劇は「剣客商売」が相変わらず面白いし、未見だが「葵・徳川三代」も評判良い。「怒れ求馬」も堕落した「黄門」「越前」に比べればマシなので、今クールは時代劇の当たり時なのかもしれない。九時、映画「夜の大捜査線」。アメリカ南部で酷い差別を受けながら、使命感に燃え、冷静・綿密な捜査で犯人に迫る黒人刑事。吹き替えの田中信夫の声も渋かった。ナイナイのANNを聞いて寝た。


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