「家族で行くなら海外旅行」の第2弾は、オーストラリアはケアンズです。
目的地としての選定理由は、やはり治安が安定しているからということもありましたが、
家族でいろいろな遊び方が出来そうだったことです。
ガイドブックで調べるうちに、あれもやりたいこれもやりたいが一杯になってしまい、
旅行日数の絶対的不足がうらめしかった。

日程 2000年7月29日から8月4日まで(5泊7日)
旅行形態 某大手旅行代理店(略称:JTB)のパックツアー
航空会社 日本航空とカンタス航空の共同運航便
参加者 とうちゃん(41歳)、かあちゃん(38歳)
おじょうちゃん(13歳)、ぼくちゃん(7歳)


ケアンズと言えばグレートバリアリーフ。
14年ぶりにダイビングしてもいいかな、とか楽しみにしてましたが、事情により海は断念することに。
しかし、それでも充分に遊べました。やはり思ったとおり、とても1週間程度の旅行では遊び尽くせません。
特に小さい子供を連れていれば活動にも限界があります。行くとなれば、休めるだけ目一杯の期間滞在し
遊び尽くす事をお勧めします。
ただし、ケアンズ市内ではたいした観光もないので、山や海へのツアーに参加することも多くなるでしょうから
オプショナルツアー参加の為の資金もたっぷり持っていきましょう。


 

情報収集 旅行前の情報収集はもっぱらガイドブックとインターネットに頼りました。
ガイドブックについては、いつも「地球の歩き方」を愛用しているのですが、このシリーズにはなんと、ケアンズだけのガイドブックがありました。地球の歩き方リゾートシリーズのNo.305「ケアンズとグレート・バリア・リーフの島々」です。エリアが限定されているだけに、結構他のガイドブックよりは詳しいのではないかと思います。
外貨両替 調べてみて驚いたのですが、豪ドルの場合はトラベラーズ・チェックとキャッシュではレートが全然違うようです。
豪ドルのトラベラーズチェック(T/C)に替えて持って行くことをお勧めします。
現金の場合は使いきらずに残した場合に、売りと買いのレート差がまたまた大きく、結構損した気になると思います。そういう意味では、T/Cで持って行っても現地で一挙に現金化して使い残すと損ですので、T/Cの現金化は様子を見ながらの方がよろしいかと思います。
豪ドルのT/Cを扱っている銀行の支店は割と少ないようです。私の場合は、職場の近所(大阪市内の比較的中心部なのですが・・・)で問い合わせてもいずれも「豪ドルはT/Cもキャッシュも置いてません」という返事でした。
結局、関西国際空港の4階にある大和銀行でT/Cを購入しました。ここなら4つの銀行が朝の早くから、夜の比較的遅い時間まで(ハッキリした時間は忘れました)交代で営業しており、豪ドルも扱ってました。
空港に行ってからではなく、あらかじめ手に入れておきたいのなら三和銀行が難波に外貨両替のセンター(名称忘れました)を持っています(大阪限定の話で申し訳無い)。ここでも豪ドルのT/Cは扱っているとのことでした。


サービス

カンタス航空と日本航空の共同運航便に乗りましたが、あまりサービスが良いとは思えませんでした。
忙しいのかブランケットや飲み物など乗客のリクエストに迅速に応えるというのとは程遠い感じでした。

直行便に乗りたい 行きは関西国際空港からブリスベンまで8時間半(機中泊)。そこから国内線でケアンズへ。
これが2時間以上。地図で見ると行過ぎて戻る感じ。
帰りはもっとひどくてケアンズからシドニーまで3時間。シドニーから関西国際空港まで9時間半。
直行便ならケアンズまで7時間ぐらいじゃないですか?えらい違いですな。
これぐらい長く飛行機に乗ると、子供はもちろん大人にもつらいですね。


ホリディ・イン・ケアンズ ホリディ・インに泊まりましたが、まずまず雰囲気の良いホテルではないでしょうか。
静かだし。(ケアンズの多くのホテルは静かだろうとは思いますが。)
ロケーション ガイドブックには「街の中心部へ歩いて5〜6分というロケーションの良さ・・・」と書いていました。
間違ってはいません。でもやっぱり「街の中心部にある」ホテルの方が便利ですよね。当然。
酒屋さん ホリディ・インの裏口(エスプラネード側)のところに、夜遅くまで開いている酒屋さんがあります。
ビールの買い置きを無理やりホテルの部屋の冷蔵庫に詰め込む必要がなくて、とても便利でした。
コインランドリー 帰る日に気づいたのですが、ホテルにコインランドリーがあるようです。


街のなかの交通手段は選択の余地がありません。電車や地下鉄があるわけではないので、歩くか、タクシーに乗るか。
JTBのツアー客は無料で循環バス(パラダイスシャトルというそうです。)に乗れますが、本数が少ないので使い勝手は
あまり良くありません(と言いつつ2回利用しましたが)。
街は狭く、歩けば良いのですが、疲れていたりホテルが少し遠い場合はタクシーです。私達もタクシーは使い倒しました。
ホリディ・インからザ・ピア・マーケットまでで6ドルぐらいです。安いものです。


ジャプカイ・
アボリジナル・
カルチュラル・
パーク
パックツアーについていました。
地元のジャプカイと言うアボリジニの一部族の文化を紹介する施設です。
子供にとっては面白くなさそうでキャンセルするかどうか迷ったのですが、とりあえず参加しました。これが結構楽しかったです。
特にアボリジニの伝統的ダンスのショーは思ったよりも迫力があり興味深いものでした。
ブーメラン投げやヤリ投げもやらせてもらえるのですが、多人数で時間もあまりなく充分に楽しめませんでした。個人で来た方が面白いかも。
右の写真はお察しの通り、火を起こしているところです。
ウール・シェッド ジャプカイ・アボリジナル・カルチュラル・パークから車ですぐ。歩いても15分程度か?
私達はガイドに頼んでジャプカイの帰りにウールシェッドまでバスで送ってもらいました。
子供が旅行前からカンガルーに「会いたがって」いたのですが、ウール・シェッドはカンガルーと触れ合うのには最高の場所でした。
空いていたので放し飼いのカンガルーを独占状態でした。
喫茶コーナーで売っている餌を買って、あげます。
犬のようにひとなつっこくて、時間を忘れて楽しめました。
もちろんウール・シェッドの「売り」である羊の毛刈りショーもなかなか楽しかった。羊に跨らせてもらえたりします。
ショーは英語なので、なに言ってるのかほとんど分かりませんでしたが、大事な部分はジェスチャーや備え付けの日本語のチラシを読めばなんとなく分かります。
コアラが手の届きそうなところで、じぃーっと木につかまっています。8ドルだったか9ドルだったかを払いますと、コアラを抱っこしてポラロイド写真を撮ってもらえます。
クランダ・
トレイン
スカイレールとセットにしてオプショナル・ツアーで行きました。ツアー会社は「All in a Day」。
このツアー会社は日本語ガイドがいないようです。迎えに来たガイドが何を言っているのかさっぱり分かりませんでしたが、他の客の後ろについて行ったら、とりあえずクランダ・トレインには乗れました。
のんびりと古い列車の旅を楽しむ、という風情です。1時間半ぐらいボーっとしてたら、列車がバロン・フォールズ駅に停車します。大きな滝があるのですが、私達が行ったのは乾季。流れる水がほんのわずかで、なんと迫力がないこと。
クランダの街に到着し予定通り、滞在時間30分でスカイレールに乗りました。
クランダの町並みは非常に小さく、街を見るだけなら30分で見ることができます。
じっくり滞在すればいろいろあるのでしょうが、とにかくこの日の私達の目標は、「クランダトレインとスカイレールに乗って昼過ぎにはホテルに帰る」ということでしたので、駆け足で通りすぎてきました。
射撃センターがあったのでやってみようかなと思いましたが、子供連れなのでやめました。
スカイレール クランダに行くなら、帰りはスカイレールにした方が良いと思います。
クランダトレインは日に2本(クランダ行きは午前中だけ、ケアンズ行きは午後だけ。)ですが、スカイレールはロープウェイなので夕方まで基本的には休みなく動いており(強風時等は止まるようですが)、クランダで帰りの時間に神経を使う必要がありません。
また、スカイレールなら、乗りっぱなしで(乗り継ぎが必要ですが)麓のカラボニカ・レイク駅まで40〜50分程度。途中の2箇所の駅で降りて、森の中のウォーキング(右欄の下の写真)を楽しみながら降りてくれば1時間半ぐらい、と時間の調整もできます。
カラボニカ・レイク駅の隣が「ジャプカイ・アボリジナル・カルチャー・パーク」ですので、ついでに回ると効率的だと思います。さらに時間があれば、ウール・シェッドにも。
なお、私達が行ったのは曲がりなりにもツアーなので、予め申し込んでいた時間にツアー会社のマイクロバスがカルボニカ・レイク駅まで迎えに来ます。
そうでなければケアンズ市内までは遠いのでタクシーでも呼ぶことになります。
(もちろんバスもあるようですが、本数が少ないし、ガイドブックによれば勝手が分からないと時間ロスが大きい可能性もあるようです。)
オージー
フィーリング・
ナイトツアー
夜の動物園探検ツアーです。
夜、「WILD WORLD」という動物園に行き、バーベキューを食べた後、懐中電灯片手にガイドツアー。
コアラとかワニとかトカゲとか蛇とかウォンバットとかカンガルー・・・いろんな夜行性動物をガイドしてもらったあと、フォークダンスのようなお遊びで夜がふけていく。
ガイドの人達がご陽気でなかなか楽しい。
帰りのバスの車窓からは満天の星空が見えました。
(ちなみに、星空を見に行くツアーというのもあるようです。)
「TRAVEL BOX」のオプショナル・ツアー。大人120ドル、子供60ドル。
半日乗馬ツアー 「MULGRAVE RIVER HORSE ADVENTURES」のオプショナルツアー。
大人86.5ドル、子供71.5ドル。6歳以上から参加できます。
簡単に馬の乗り方を教えてもらったら、早速一列縦隊でツアーに出かけます。
7歳のぼっちゃんも一人で馬に乗って、森の中を進んで行きます。
2時間ぐらいのツアーの最後の方では水深1メートルぐらいの川も渡ります。
とにかく気分は最高です。
写真はありません。。
熱気球 「RAGING THUNDER」のオプショナル・ツアー。
大人136ドル、子供98ドル(30分飛行)。
前半と後半の2組に分かれて乗船します。後半組の人は、前半組の乗ったバルーンをバスで追いかけ、着陸地点で待ち受けて交代することになります。(60分飛行コースに申し込むと前半・後半乗りっぱなしだとのことです)
良い経験です。バルーンは全くゆれず、快適そのものでした。
なぜか高い場所で感じる恐怖もなく、爽快な気分だけを充分に満喫できました。
朝5時に迎えがくるので、眠いですが・・・
ところで年齢制限があるようで、5歳未満は乗れないとのことです。
写真は隣を飛んでいた熱気球です(当たり前か?)。
アンダー
ウォーター
ワールド
ザ・ピア・マーケットプレイスの1階にある、ちょっとした空き時間に立ち寄るのに最適なミニ水族館。
規模は小さいが、内容は立派なもの。ちゃちな子供だましではなく、まじめに水族館しています。
出口近くにはナマコやヒトデが触れるタッチプールもあり、子供が喜びます。
写真はありません


下の子供が突然高熱を出してしまいました。子連れ旅行で一番心配していた事が起こりました。
とりあえず既に申し込んでいたオプショナルツアーをキャンセルしようとJTBのツアーデスク(パラダイスラウンジ)に相談したところ、デスクの人には親切に対応いただき、とりあえずオプショナルツアーはキャンセル料が要らないように、日を変更して様子を見ることにしました。
そしてすぐにお医者さんに連絡を取ってもらい、30分後にはホテルにお医者さんと日本語バリバリの看護婦さんが来て、診察していただけました。その時にいただいた薬を飲ませながら、子供自身もその後の旅行を、休み休みではありましたが楽しむ事が出来ました。
今回の経験で、旅費の安さも大事だけど、現地で強いということと親身になってくれるということも旅行会社を選ぶ時の重要な条件だなと思いました(それを日本で居る時にどうやって確認するかが難問ですが)。それと海外旅行傷害保険に入っていて良かったです。おかげでお金は一切要りませんでした。