1999年3月、初めての「家族で海外旅行」をシンガポールの地に決行致しました。
子供連れですので、まず治安が安定している事が最優先。
それとやはり子供が楽しめて、大人も楽しいこと。
さらに、日本人の口に合う食事にありつけること。
(だったら国内旅行で良いんじゃないの?という声が聞こえてきそうですが・・・)
などを考慮して、とうちゃんが一度訪れたことのあるシンガポールに行くことになりました。
ぼっちゃんのお昼寝の添い寝要員として、ばあちゃんも参加しました


日程 1999年3月22日(月)〜26日(金)
旅行スタイル 某大手旅行会社(略称:JTB)のパックツアー
航空会社 シンガポール航空(往路は昼間便、復路は夜間便)
ホテル インターコンチネンタル・シンガポール
行った人 ばあちゃん63歳、とうちゃん40歳、かあちゃん37歳
おじょうちゃん12歳、ぼっちゃん6歳  (年齢順)

ゲーム シンガポール航空は各座席に液晶テレビがついていてテレビゲームもできるとガイドブックに載っていたが、そのとおりでした。、6時間のフライトで子どもが退屈してぐずり出すのではと心配していたのですが、テレビゲームに熱中して非常に「お静か」でした。
映画 とうちゃんはビデオで映画を楽しもうと思ったのですが、英語版ばかり。英語はさっぱり聞き取れない。日本語版は只ひとつ「北京原人」のみ。仕方なく普段ならきっと見ないであろう映画を楽しませていただきました。

シンガポールは暑い。頭ではわかってましたが、参りました。
日本の夏を考えれば、どうってことはないのですが、まだ寒い日本からシンガポールに到着した翌日、いきなりお定まりの市内観光で引っ張りまわされると、昼過ぎには家族全員グロッキー状態でした。
特に土産物屋では子供達はまったく興味が無いので、余計に疲れるようです。
結局、市内観光を途中でリタイアして、タクシーでホテルに帰り、お昼寝しました。
子ども連れの場合、市内観光ははじめからキャンセルして、まず暑さに体を慣らすために手近なところに出かけ、子どもの体調を見ながら、昼にはいったんホテルに戻って昼寝するというのが正解だと思います。
(ツアーによってはパンフレットに市内観光に参加しない場合の「割増料金」を明示している場合があります。)
「市内観光」で行くところは基本的には小さな子供が興味を持つようなところではないので、参加しなくても特に損ということはないと思います。むしろ時間を得すると考えれば良いのではないでしょうか。
市内観光で行った千燈寺院
子供にとって楽しいわけではなさそう。
愛嬌があって派手で面白いですけどね?

インターコンチネンタルホテル 泊まったホテルはブギスジャンクションにあるインターコンチネンタルホテル。5人なのでツインルームとトリプル使用のスイートルームでした。部屋はかなり広いです。
お昼寝? 「ショップハウス」とやらで、一階はパルコのお店で、2階がホテルの部屋。ガイドブックによると、そんな賑やかなところにあるとは思えないほど静かだということでしたが、これは嘘でした。
パルコが開店している時間帯(夜は10時くらいまで)は部屋の中にいても結構賑やかです。私は不快ではありませんでしたが、人によっては「こんなはずではなかったのに」ということになるのでは?ホテルで昼寝をたくらんでいる人は避けた方が無難。
ドアボーイ それとドアボーイがいないことが多かったのが気になります。高級ホテルのメインエントランスのドアを掃除のおばさんが開けてくれるなんて、変ですよね。

スーパーにて ガイドブックに載っていた体験談を参考に、スーパーマーケットでウーロン茶と鉄観音茶のティーバッグを買い占めました。「車仔(rikishaw)」というブランドで25袋入り3ドルくらいで売ってます。味はなかなかのものです。これはお勧めです。
チャイナタウン チャイナタウンにもお土産探しに行ってまいりました。ガイドブックを見ながらチャイナタウンコンプレックスとやらにまず行ったのですが、観光客の姿があまり見られず、寂れた雰囲気で、ちょっと不安。コンプレックスとスミス通りを挟んだ反対側の地域が観光客用にきれいに整備されていました。家族連れとしてはこちらで買い物するのが無難だと思います。とある店でシルクのパジャマの言い値が75ドルだったのですが、高すぎると思い店を出ようとすると、なんと突然3分の1の25ドルになりました。値切るのは当然として、「気に入らなければ帰る」という姿勢が大事だと痛感しました。他にもネクタイやスカーフなどシルク製品は安いようです。
その他 シンガポール動物園の売店でナイトサファリのロゴの入ったTシャツを買いました。これが結構しっかりした作りで、1年以上着倒してもまだバリバリの現役です。意外とお勧めかも知れません。

ハイティー かあちゃんの強いご要望によりウェスティンホテルの「コンパスローズ」でお昼ご飯兼用のハイティーを頂きました。
いろいろ調べたのですが、ハイティーを昼食代わりにしようとすれば時間的にはコンパスローズくらいしかなさそうです。他のホテルのハイティーは2時か3時ころからというのが多く、それまで昼食を引っ張ると子どもの生活リズムが狂ってしまいます。ところで服装チェックはどうってこと無かったです。みすぼらしくなければラフな格好でいいようです。もちろんガイドブックに紹介されているとおり、眺望抜群で料理も豊富でおいしかったです。
海鮮料理 現地ガイドのお勧めで、タクシーを飛ばして東部のロングビーチまで海鮮料理を食べに行ってきました。お店は「ロングビーチ・シーフード・レストラン」。このあたりには同じような名前の店がいっぱいあるようです。全体に香辛料がよく効いていて、子どもにはどうかな、と思いましたが、おいしかったです。子供達も普段ならこんな辛いの食べないはずなのにバクバク食べてました。カニの身がムチムチでお勧め。
広東料理 JCBの海外デスクというのを使ってやろうと電話をしてみました。リクエストは、オーチャードロードあたりで広東料理がおいしくて安い店。見つけていただいた店が高島屋ショッピングセンターにある「クリスタル・ジェイド・レストラン」という広東料理の店。4人のコースで68ドルとのこと。コース料理が4人で五千円!!!!あまりの安さにびびってしまい、ひとつ高い4人で128ドルのコースにしました。味を文字で表すのは苦手なので詳細は書きませんが、驚くほどおいしかったです。それに食事の間中、常に3人ぐらいのウェイトレス・ウェイターが付っきりで世話をしてくれたので非常に気分が良かった。

MRT(地下鉄) 地下鉄は日本とほとんど同じ感覚で使えるので、一度は乗ってみても良いかも。
ただし、なぜかMRT駅のエスカレーターはえらく速い。小さい子どもは危険ですので気をつけて。
大人でも油断していると危ない。
タクシー タクシーは安い。中心部を移動するだけなら10ドル以内でどこにでも行ける。
郊外に足を伸ばしても20ドルまで。30ドルで行けないところは(あまり)無い。
観光で行くようなところにはたいてい客待ちしているので帰りの心配も無い。
タクシーを使いたおすのがシンガポール観光のコツですか?
バス 利用しなかったのでわかりません。なんかややこしそう。

シンガポール動物園 シンガポール動物園の隣がナイトサファリです。動物園は17時までで、ナイトサファリは19時ごろ開園です。
その間にナイトサファリの入り口前で食事がとれます。
私達は簡単な麺類やお粥で済ませましたが、バーベキューなんかもあるようです。
というわけで、この二つは午後から出かけてセットで回るのが正解ではないでしょうか。
私達も動物園に午後から出かけたのですが、動物園への日本語バスツアーが午前中に集中しているせいか、非常に空いていました。動物園は全く自然な雰囲気で日本の動物園ような鉄柵や鉄檻はほとんどありません。
また、象に乗る事もできます(良く憶えてませんが、大人3ドル、子供2ドル程度だったと思います。)。子供達は喜んで2回乗っていました。
オランウータンと記念写真など撮ったりもしました。人懐っこくて案外可愛いかった。
ナイトサファリ ナイトサファリの方は、まずトラムという乗り物に乗って、ガイドを聞きながら園内を一周し、その後自分の足で歩いて回る、(トラムが早い時間に予約できなかったらその逆)というパターンが一般的なようです。
トラムから見ることができる場所と歩いてみて回れる場所は違うようです。
このトラムが英語ガイドと日本語ガイドの2種類なのですが、個人で行く場合は開場前に早めに並んで日本語トラムを予約することをお勧めします。家族旅行なら、入り口前のオープンカフェで食事しながら交代で並べば楽ではないでしょうか。
ナイトサファリでは幻想的な雰囲気の動物園が満喫できます。ばあちゃんは、疲れたのか、それとも気味悪かったのか、歩いて見て回るのはパスしましたが。
暗くて何も撮れませんでした。
ナイトショット機能付のビデオが欲しい。
セントーサ島 セントーサ島にはマウントフェ―バーからケーブルカーで行きました。マウントフェ―バーまではタクシーです。
帰りはケーブルカーの途中駅のワールドトレードセンター駅で降りるのが便利だと思います。帰りのタクシーがつかまりやすいです。
セントーサ島では時間が無かったので、イメージ・オブ・シンガポール、アンダーウォーターワールド、ザ・マーライオンだけ行ってまいりました。
本当はじっくりと1日かけてみて回るのが正解では。ガイドブックによれば夜の演出もなかなかのものらしいし。
ばあちゃんは、のんびりした雰囲気のセントーサ島が気に入ったようで、今度来たらセントーサ島のホテルに泊まる、と言ってました。

日本語バスツアーについて 日本語ガイド付のバスツアーがはやっているようです。地理の不案内な我々旅行者には非常に便利なものだと思います。マーライオンバスやパンダバス、他にもRMGツアーとかあるようです。
たとえばRMGの「ナイトサファリ(英語ガイド、食事なし)」のコースは40ドル。これが日本語ガイドになったとたんに65ドルになります。
ところがナイトサファリの園内では、上でも書いたように日本語のガイドが解説してくれるトラム(乗り物)が走っているので、一体この25ドルは何に対して支払っているのか、よくわからなくなってしまいます。で、個人的にナイトサファリに行くとすると一体いくらぐらい要るのでしょう。かなり大雑把な計算ですが、市内中心部からタクシー往復で20ドル程度、ナイトサファリの入園料とトラム代で20ドル程度、ですので食事・飲み物以外には40ドル程度で済むはずです。しかも、タクシー代は人数で頭割りするのでもっと割安ですし、昼間の動物園も一緒に見て回れば効率的で安上がりです。(動物園とナイトサファリの割引セット入園券があります。)
お手軽さに金を払うか、自ら事前に情報収集して節約するか、難しいところですね。
タバコについて 禁煙のイメージが非常に強いシンガポールですが、案外そうでもない部分もあるようです。特にインターコンチネンタルホテルのあるブギスあたりはポイ捨て煙草が道のあちこちにあるし(だからといってポイ捨てはダメです)、道端に灰皿が設置されているところもありました。
とはいってもレストランや空港などいろいろな場面でかなり肩身の狭い思いをするはずです。マナーを守ってふかしましょう。