四国八十八ケ所 一人歩きの36日  (2012.3月〜4月)

  

納経帳 八十八番大窪寺

 発 願 の 動 機
 事 前 準 備 等
 遍 路 道 中 記
 遍路の途中、立寄った山


2012年2月、後期高齢者というお墨付きを頂戴。「その歳で通し打ちは無理だよ」という危惧の声を背に、四国八十八ケ所1200kmのお遍路に出ました。齢75才とはいえ、足にはまだまだ自信がある・・・つもりでした。

ところがいざ歩いてみると、それほどなまやさしくはありません。

10日目、人工肛門に起因する体調トラブルで緊急帰宅の憂き目に遭ってしまいました。幸いにも入院騒ぎにはならず、5日目に遍路復帰ができました。

爆弾低気圧による大荒れのため電車で避難とか、耐えられない足痛にみまわれてタクシーと電車に頼ったりが計39kmほどありました。

しかし、一等三角点“五在所の峰”、“眉山”、“高森山”、“矢筈山”等、遍路沿いにある山へいくつか立ち寄ったりしたので、それを含めると1200k歩いたことにしてもまあいいか、そう思って納得しています。 パーフェクトの歩き遍路にはなりませんでしたが、点数にすれば95点というところでしょうか。ちなみに歩いた日数は正味36日、1日平均約33kmでした。

遍路の期間中、テレビ、新聞とはほとんど無縁、天気情報を見るくらいでした。浮世離れとも言えそうな日々、こんな体験もまた貴重なものでした。


人工肛門のハンディ、これは確かにありました。排便の処理で2日に1回“洗腸”を行いましたが、個室トイレのあるビジネスホテル等でないとできませんし、1時間程度の時間を要します。疲れた体にはかなりの負担でしたし、その関係の装具等だけで荷物が2キロ近く重くなるのもつらいところでした。

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