3.古代に知られていた惑星達-『休むことを知らない星』



 古代、『休むことを知らない星』と言われた星達もあった。 これは、惑星のことであり、遅くとも中王国時代(BC2055-1650)時代には5惑星が古代エジプトでは認識されており、天空を渡る神々の姿として描かれている。『休むことを知らない星』とは、木星(2つの国を区切るホルス)、火星(地平線のホルスまたは赤いホルス)、水星(セトと関わりのある神セベク)、土星(天空の雄牛ホルス)、金星(「横切る者」または「朝の神」)であった。

 なお、余談となるが、エジプトで知られている最古の天体図天井として、ハトシェプスト女王に使えた建築家セネンムトの秘密の墓のものがある。 この図の木星と火星の位置が研究により特定され、数学、天文学の計算により、この天体図が紀元前1463年(ハトシェプスト女王の治世第10年-ただし 17年説もあり)のものであることが特定されているという。


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