
其の6
1998.03.27(金)
「緑のことをする」-色の意味
| 「緑のことをする」というのは、善を招くことをするという意味があったそうです。
その逆は「赤いこと」をするで、悪事を働くこと。 緑は植物の色なので、良いものとされた様ですね。
もっとも赤も本来は「生命」とか「勝利」といったプラスな意味で使われた様なのですが、セト神が赤い目、赤い髪であり、
セト神がホルス神に対する敵的な意味合いを持つに従って「危険」を表すものになっていったということです。 また、
緑が、植物、海といったものを示すのに対し、赤は、砂漠の象徴です。 さらに、白は、色が無い故に、現世での全能を
表し、聖なるものを示す色。 一方、黒は、冥界を表す色-例えば、死の神アヌビスは黒いジャッカルの姿を取る-だった
そうです。 さすがに、日本で、『赤=砂漠』という発想は生まれませんが、古代から各色に対する印象がそれ程かわらない ことに、色の持つ普遍的な意味を感じます。 |
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