WshShortcutオブジェクト

[概要]

　ショートカット(*.lnk)を作成したり、ショートカットに変更を加えたりするオブジェクトです。
　Wscript.ShellのCreateShortcutメソッドでWshShortcutオブジェクトを作成します。
　各プロパティを設定した後Saveメソッドを実行すると、ショートカットが作成(もしくは更新)されます。

[機能を提供するファイル]

WSHOm.ocx
Windows Scripting Host Runtime Library

[呼び出し方]

Set WSHShell = Wscript.CreateObject("Wscript.Shell")
Set objSc = WSHShell.CreateShortcut("C:\filename.lnk")

※CreateShortcutメソッドの引数は、存在しないファイル名も指定できます。

[主なメソッド]

• Save
  　ショートカットをFullNameプロパティの場所(すなわちCreateShortcutメソッドの引数の場所)に保存します。
  (例):

  Set WSHShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell")
  'デスクトップにエクスプローラのショートカットを作成する。
  Set objSc = WSHShell.CreateShortcut("C:\WINDOWS\ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ\sample.lnk")
  
  With objSc 'objScの各プロパティを設定。WithステートメントはVBS5.0以上で使用可。
  	.TargetPath="C:\Windows\explorer.exe" 'リンク先のパス。
  	.Arguments="/n,/root,C:\" 'コマンドラインオプション。C:\をルートにしてマイコンピュータ形式で表示
  	.HotKey="Ctrl+Alt+A" 'ホットキー
  	.WindowStyle=3 '最大化表示
  	.WorkingDirectory="C:\Windows" '作業フォルダ
  	.IconLocation="C:\Windows\System\Shell32.dll,45" 'アイコン
  	.Save '変更点を保存。
  End With

[主なプロパティ]

• Arguments
  　ショートカットの引数を返します。値の設定も可。
  
  
• Description
  　ショートカットのコメントを返します。値の設定も可。
  　とは言え、Win9xでは、設定したところでショートカットのプロパティから確認することはできません。Windows2000のみで有効。
  
• FullName
  　ショートカットのパスを返します。
  　CreateShortcutメソッドの引数と同じ値になります。
  
  
• Hotkey
  　ホットキーの設定を文字列型で返します。値の設定も可。
  　ちなみにホットキーはスタートメニューやデスクトップにあるリンクでしか働きません。
  
  
• WindowStyle
  　実行時のウィンドウの大きさを返します。値の設定も可。
  　1=通常サイズ、3=最大化、7=最小化
  
  
• WorkingDirectory
  　作業フォルダを返す。値の設定も可。
  
  
• TargetPath
  　ショートカット先のパスを返します。値の設定も可。
  
  
• IconLocation
  　アイコンリソースのあるファイルのパスとアイコンのインデックスを返す。値の設定も可。
  "C:\Windows\System\Shell32.dll,5"のように指定する。

[関連オブジェクト]

• WshShellオブジェクト
• WshUrlShortcutオブジェクト

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