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2017.02.28(火) 膨らむ事故原発の処理費

◆テレビや新聞等でご承知の方も多いと思います。福島原発事故を教訓に、ドイツはすでに脱原発に梶を切っているが、先般台湾でも2025年までに脱原発実現を目指す法案が可決される見通しという。そのために今後9年間で再生エネルギーの普及・拡大を図っていく云々。

古木

ひるがえってわが日本。停止中の原発が次々と再稼働の動き。何が違うのだろうか。死ぬほど痛い思いをしてもまだ懲りていないようです。

◆昨年12月次のような発表が

福島事故原発廃炉にかかる費用や賠償費の総額が215000億円に増えると公表。3年前の見込み11兆円が2倍になりました。内訳は下記のとおりで、国家予算の20%に相当する巨費です。
  ・賠 償  5.4兆円→8.0兆円
  ・除染費  2.5兆円→4.05.0兆円
  ・廃炉費  2.0兆円→数兆円

◆本来事業者である東電が負担すべき費用を、電気代値上げや税金など国民にツケが回されることになります。電気代値上げは太陽光発電などの新電力使用者にも負担が負わされることになると言われます。
国民への肩代わりでことを済ませようとするやり方は、到底納得できるものではありません。絶対に事故は起きないと強弁してきた電力会社なかんづく東電の責任はうやむやになってしまいます。

そして危惧するのは東電以外の電力会社が次々と再稼働ありきで進んでいる実態。なにか起きたらどうするのだろうか。今となっては「絶対に事故は起きない」という根拠なき神話を信じる人はいないと思います。

多くの反原発の声に耳を貸さず、国策として原発を推進してきた政府と、営利優先で原発に飛びついた企業。責任を国民に押し付けるのではなく、ともに総括反省すべきですが、その反省があったという記憶はありません。

◆さらに付け加えると、使用済み核燃料や汚染物質は無害のレベルになるまで安全に保管されなくてはいけない。保管期間は10万年と言われます。人類が生き残っているかどうかもわからいな気の遠くなるような期間ですが、その最終保管場所も決まらないまま、今も日々汚染廃棄物は貯まり続けています。


2017.02.27(月)閑話

NHKテレビの15分番組、「日本百名山」を1回一座づつの放送。懐かしさもあって録画して見ています。何日か前に見たのが鹿児島県の開聞岳=かいもん(薩摩富士)、登ったのは1989年ですから30年近く前です。日本百名山の中で標高は2番目に低い922m(一番低いのは筑波山で877m)、しかし海抜ほぼ0mからの登り故、楽ではなかったな~と思い出しながら見ていました。

開聞駅

開聞岳はJR開聞駅で下車、そこから徒歩で山頂へ向かったが、そのとき開聞駅の少し手前に日本最南端の駅があったのを思い出した。懐かしくなって記録を見てみると開聞駅3つ手前の西大山駅がそれだった。
ついでにJRの東西南北最端の駅はどこ?気になって調べてみると次の通り

◍最南端:西大山駅・・・・・指宿枕崎線
   ◍最北端:稚内駅 ・・・・・・宗谷本線
   ◍最東端:東根室駅 ・・・・・根室線
   ◍最西端:佐世保駅・・・ ・・佐世保線

稚内駅は利用したことがあるが、東根室駅は登山のあと、野沙布岬へ立ち寄ったときに駅前を通っただけ。佐世保駅は未訪。北海道から九州まで、登山で隅々まで足を踏み入れているが、たいていはマイカー、JR駅を利用したことは少ないが、地名を見聞きすると懐かしく思い出す。
JR廃線が話題に上がる昨今、10年後、20年後、これらの駅のうち残るのはいくつあるでしょうか。

2017.02.26(日) 見えないところで
・・・

金正日暗殺報道の陰に隠れていたもうひとつの看過できないニュース。それは4月に開校予定と言われ森友学園「瑞穂の国記念小学院」の奇怪な話。

小学院公式サイトの「ごあいさつ」に、「名誉校長 安倍昭恵先生」-「安倍晋三 内閣総理大臣夫人」として顔写真付きで紹介していたが、突如として昭恵夫人の写真と挨拶文は削除。
その挨拶文―「籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。 瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。 そこで備わった「やる気」や「達成感」、「プライド」や「勇気」が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております」

理事長の籠池氏は右翼として知られる人物とのことです。

◆同学園の小学校用地として購入した国有地の売却価格が、近隣評価額の1割程度ということで疑問の声が上がった。常識では考えられないカラクリがあるとのことで、マスコミが真相解明を進め、国会でも追及が始まっています。

評価額9億5600万円の国有地払い下げ額1億3400万円。地下埋蔵物の処理費81900万円を見たためと言うが、実際に処理した埋蔵物1割強。つまり国有地をただ同然で払い下げたと言われても仕方ない。裏に何かあると思うのが普通、ましてや総理の妻が絡んでいるとなればなおさら。加えて「安倍晋三記念小学校」の名で学校建設の寄付金を募っていたともいう。

◆ついでながら「森友学園」でweb検索してみました。
すると、この学園は戦前の教育勅語(=明治天皇の名のもとに、明治23年に発せられた「教育ニ関スル勅語」。教育の根本を皇祖皇宗の遺訓に求め、忠孝の徳を国民教育の中心に据えた。昭和23年(1948)、国会でその失効および排除を決議)を暗誦させる、軍歌を歌わせる、さらに「よこしまな考え方を持った在日韓国人・支那人」といった内容の文書を保護者に配布していたことが判明し、大阪府私学課が民族差別の疑いがあるとして調査に乗り出している。(参照webhttp://news.livedoor.com/article/detail/12705742/

このほかにもweb上には驚くような情報が溢れています。見えない向こう側では、総理まで絡んで戦前回帰に向かっての動きがあるとしたら怖い話だと思います。ちなみに園長は右翼団体「日本会議大阪支部長」とのこと。

◍勅語とは「天皇が国民に向けて発する言葉 つまり天皇制の下では、何人も侵すことのできない絶対的なことば」(コトバンクより) 教育勅語の現代語訳-http://kan-chan.stbbs.net/docs/chokugo.html 


2017.02.25
(土)言わなければ届かない

いくらあの娘が好きでも、思っているだけではz伝わらない。

◆「保育園落ちた 日本死ね」はまだ記憶に新しいですね。子育て中のママがweb上に書き込んだ一言。またたくまに全国に広がり、ついには国会の場でも取り上げられるという事態に発展。子供をどこかに預かってもらわないと働けないママの切実な声が日本中を動かしました。
◆過酷勤務が原因で自殺にまで追い込まれた電通の高橋まつりさん。二度とこのようなことが起きないようにとご両親が立ち上がり、マスコミもそれをバックアップする報道によって、ついには政府も過酷労働対策に手をつけなければならなくなった。
◆13人の若者の命を奪った軽井沢バス事故。遺族が立ち上がり、業者への厳しいチェックと指導・罰則を要請、これも政府は尻を叩かれるようにして事故防止対策に立ちと上がらざるを得なくなりました。

「お上に物申すなんて・・・」とか「言ったってどうせムダ」などと思わずに、ことばに出すということが大切。古い話ですがこんなことを聞いた覚えがあります。

「役人は決められたことを決められたとおりにやる、それ以上でも以下でもいけない。直訳すれば余計なことはやるな・・・」それが有能な官吏だと。時代は変わっていますか、黙っていても必要なことは役人がやってくれると思うのは甘いと思います。

「声に出す」ということの大切さを改めて感じます。


2017.02.24(金)ある日のボランティア

昨日の日記に貼らせてもらった三日月、おぼろ月夜という雰囲気にはちょっとという感じですね。

◆毎週火曜日が認知症介護施設ボランティア日ですが、少し痛みがあったりして翌日の水曜日に行ってきました。訪問するとまず一人ひとりに握手。
いつも通りオープニング(笑)は♪兎追いしかの山・・・の「故郷」の合唱。これを歌うと「いい歌だネー」と必ずいうお婆さんがいます。思い出があるのかもしれません。今回は歌を主体にしての1時15分。歌ったのは北信濃出身の高野辰之(明治9年生)作詞「故郷」、同じく「おぼろ月夜」。認知症の方の中には「故郷」の作詩者をすぐに思い出せる人もいて驚きます。

◆この日、1時間15分ほどのボラの内容。   

  一寸法師

◍ 歌-♪故郷  ♪おぼろ月夜 ♪あの町この町 ♪赤い靴
    ♪月の砂漠 ♪夕焼け小焼け 
    ♪君の名は ♪啼くな小鳩よ ♪りんごの唄 ♪緑の地平線

◍ 昔話の一場面の絵を見て、何のお話か当てて、ついでに歌も歌う。
     ♪一寸法師 指に足りない一寸法師小さな体に・・・

     ♪桃太郎  桃太郎さん桃太郎さんお腰に・・・など5話

◍ いろはカルタの下の句を伏せて、上の句を思い出す遊び。意外ですが  結構できます。
     〇〇〇〇〇-棒にあたる  〇〇〇-だんご
     〇〇-下(もと)暗し    〇〇〇-金棒

座るより立ち姿勢の方が楽なので、1時間15分立ったまま。一緒に歌いながら、
背中や肩に軽く触ってリズムをとったり、スキンシップに心がけたりしています。

終わりは、一人一人に「またね」とか「元気でね」などの声をかけ、握手。一人だけですが、必ず玄関まで送ってくれて、ありがとうございましたと言ってくれる人もいます。気持ちがほんわかとします。このボラは当分止められそうにありません。

2017.02.23(木) 雑感

昨朝薄明―おぼろに浮かぶ月

◆昨日は「猫の日」、寡聞にしてそんな日のあることを知りませんでした。知らない人もけっこう居ると思います。昨日の朝刊(朝日)を広げると、猫にちなんだ記事が3~4件も目に触れました。世間ではすっかり定着したいたのかも?

『猫』と聞いて頭に浮かぶのは、山里の冬、縁側で日向ぼっこをしながら、膝の上の猫を暖房具代わりになでながら、何を思っているのかぼんやりと外の景色を眺めているおばあさんの姿。長閑さの象徴のような風景は、暖房もない時代の郷愁のひとこまです。

◆ケガの影響もあって、この冬はほとんど外へ出ません。ストーブは朝起きるから寝るまで、ほとんどつけっぱなし、灯油の消費量も例年よりかなり多くなっていると思います。
今年の冬は静岡・愛知県方面の里山を何日か登る計画でしたがこれもダメ。

◆実は、10年ほど前に水彩画をはじめたのは「歳をとって体が動かくなった時、何もすることが無いのはさぞ寂しかろう・・・体が弱っても出来るものを今のうちから」というのが主たる動機でした。ケガで山へ出かけることも出来ない今、その水彩画の出番のはずが、さっぱりその気になれません。体が丈夫でないと、心だけ「元気・前向き」にというのは無理なようです。

暖かくなる4月頃、思う存分体を動かせるようになるといいな~

2017.02.22
() 肺炎球菌感染予防ワクチン

朝--我が家の庭

「肺炎球菌感染予防ワクチン」なるものを接種してもらいました。

一定年齢の人は、市町村でなんぼか負担してくれるとのこと、その案内を受け取ったまま長いこと放置。80才までが期限、カミさんに脅迫?されてしぶしぶ開業医で接種してもらいました。

◆ところで肺炎球菌て何だ?事後ではありますがネット検索。「子どものかかる病気の原因としてもっとも多い菌のひとつ。大人では肺炎になることが多い・・・」云々。さらに「肺炎は、がん、心臓病に続いて日本人の死亡原因の第3位」らしい。
これだけではなぜ年寄りがワクチン接種を受けなくてはいけないのかわからない。わからないものを、お金を払って痛い思いをして・・・何かすっきりしないな~。カミさんに脅迫されなければ、自分からは絶対に受けになんか行かなかった。
平爺と同じ年齢の人は、皆さん接種しているのでしょうかネ。

◆昨日は寒の戻り・・・・せっかく雪が消えたと思ったらまた積雪。でも今シーズンの雪かきはカミさんの担当。カミさんに「雪が積もってるゾー」と声をかけるだけです。

◆今日は「猫の日」とか。2月22日→「ニャンニャン」のごろ合わせ。猫ブームで犬の数を上回ったそうです。どちらも縁なし。あと10数年生きられる保証があれば飼ってもいいのですか。一人(一匹)残していくのもかわいそうだし。

2017.02.21(
) 福島原発事故から間もなく満6年

◆先日、福島事故原発に遠隔操作カメラを入れて調査、その結果が報道されました。メルトダウン(炉心溶融)した2号機の原子炉格納容器内の放射線推定値は、最大毎時530シーベルト。人間が1分足らずで死に至る線量というすごい数値だったそうです。
調査ロボットにより、さらなる調査を予定していたが、溶け落ちた核燃料があるために、その調査の見通しが立たなくなったようです。事故発生から6年も経過して、今なお調査もできない、つまり事故の実態が掌握できないという状態がつづいているわけです。

一方では運転停止中の原発が次々と再稼働の動き。事故の実態や教訓が生かされないままに、発電事業者の動きは「再稼働」を既定路線として着々と進んでいるかに見えます。忘れっぽいのか、教訓を生かせない面々ばかりがそろっているのか。脱原発を宣言した西ドイツの勇気に敬服します。

◆ひところ注目を集めた再生が可能な太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、その後聞かなくなってしまいました。資源に乏しい日本こそ積極的に取り組む課題だったはずです。
夢の原子炉などと調子の良いことを言い、1兆円という天文学的な資金を投入した文殊。まったく運転できないままに中止が決定しました。

◆文殊廃炉と言い、事故原発処理と言い、莫大な金と年月をかけなくてはならない時代に直面しても、再生エネルギーの話が進まないのはなぜ。安全より電力会社保護の方に比重があるためなのか?

2017.02.20
(月) 消えてゆく唱歌の世界

警戒しながらリンゴをついぱむヒヨドリ、癒されます

◆ラジオから唱歌「冬景色」が流れてきました。懐かしいな~・・・・今も子供たちに歌い継がれているのだろうか。2番の歌詞の中に「人は畑に麦を踏む」というフレーズがあります。子供はもちろん、若者たちもイメージできない人が多いかもしれません。平爺にはとても懐かしく、情景がはっきりと目に浮かんできます。

秋、野菜などの収穫の終わった畑に麦の種を蒔きます。芽を出した麦は氷点下の寒さの中で冬越し、霜柱が根っこごと持ち上げ、そのまま浮き上がらせておくと麦は冬を越せずに死んでしまいます。そこで農家の人たちは吹きっさらしの寒風の中を、麦を踏みつけて土になじませる厳しい作業をします。これが麦踏みです。
平爺も子供のころ麦踏みのお手伝いをした記憶がありますが「人は畑に麦を踏む  げに小春日の のどけしや・・・」そんな長閑な風景とはかけ離れた作業だった気がします。

◆童謡・唱歌に歌いこまれた風景など、歌は残っていてもその光景を想像できる子供はいないことでしょう。10年ひと昔と言う言葉がありますが、麦踏は5昔以上の遠い記憶だけの景色になりました。「めだかの学校」のめだか、絶滅危惧種となり、知らない子供が多いと思います。平爺が小さかったころ、小川にはいっぱい泳いでいました。
唱歌の中から、子供が知らないかもしれないフレーズをいくつか拾ってみました。

 赤とんぼ・・・・・ 山の畑の桑の実   青い目の人形・・・・アメリカ生まれのセルロイド
 雨降り・・・・・・ 大きなじゃのめに入ってく   赤い靴・・・・・・・偉人さんにつれられて・・・





2017.02.19(日) 東芝の危機・・・ 国策の犠牲?

昨日は二十四節気の「雨水」、暦どおり雨が降って雪もだいぶ消えました。

◆原発関連トップ企業でもある東芝、知らぬ人はいない天下の大企業が危機直面の報道。あの東芝がまさか?
実は半世紀ほど前にも経営危機に遭遇、後に語り草にもなった土光新社長の力で再建を果たしたと言われますが、土光が生きていたら何と言うだろうか。

原発廃止派の平爺としては、原発に頼らなくはならないような企業はなくなってもいい、率直にそう思います。日本での新規原発建設が難しくなってきたら、次は“危険”というおまけをつけて海外へ輸出・・・これには政府も売り込みに一役買っているという報道もあった記憶があります。
東芝で働く社員には気の毒ですが、これを機に原発縮小、そして廃止と進んでくれたら大歓迎です。

豊洲市場の地下水汚染が問題となっていますが、原発稼働で生ずる汚染廃棄物、事故による放射能汚染物質。これの方がもっと深刻、トイレのないマンションにたとえられるように、一時保管の形で膨大な量が溜まりつづけているのに、永久保管についてはその目途もたっていない。

東芝の危機、日本が原発から手を引く神の教示かもしれない。
「日本の原発関連企業」で検索すると、東電など発電会社のほかに
   原発メーカー  東芝 日立 三菱重工
   関連メーカー  日本製鋼所 鹿島建設ほか大手ゼネコン  など名だたる企業名がずらり。

2017.02.18
(土) 子供の隠れ貧困

JR東日本とJR西日本が超豪華列車運転を開始するとのテレビ放送。まだ何カ月も先のことですが、募集と同時に何十倍という申し込みがあるとのことです。
細かいことは記憶にありませんが、3拍4日?で一人100万円?ほど。貧乏人の平爺には腰が抜けるような金額、それが募集と同時に殺到、何十倍という競争率。

霞む高社山(1351m)-信州百名山

◆時をほぼ同じくしてNHKスペシャルでは「子供の隠れ貧困」がテーマ。今や6人に1人の子どもが相対的貧困と言われる時代。
母子家庭における貧困の切実さには強い痛みを感じました。貧困の中で格安なスマホを持ちながら、食などの生活面ではぎりぎりの毎日。貧困を隠し、「貧困が悪いと」いうイメージのために実情を明かさない、いわゆる「隠れ貧困化」の実態を指摘をしていました。
学校からバイト先へ直行。母親も二又かけてのパートで親のいない日々、家事は子供たちの負担。

◆一見豊かに見える日本。その陰には6人に1人の子どもが相対的貧困状態、問題解決への有効な対策がなされない。母子家庭の年収180万円と超豪華列車一人100万円との落差・・・小学生になってから服を1着も買ってもらっていないという話もありました。

貧困を見えにくくしている要因として
  ◍格安スマホや流行品などで貧困が粉飾されている
  ◍アルバイトなど子ども達が家計の支え手になっている
  ◍貧困であることを隠す   などが挙げられていました。

2017.02.17
(金) 共感のサラリーマ川柳

◆恒例のサラ川100首が公開、その100首に目を通してみましが、さすがに選ばれし作品、思わず笑っちゃう作品や、隠れたペーソスなどさまざま、人生模様が17文字に詰め込まれていて大いに楽しめました。

千曲川堤防ー春の陽光

40年もサラリーマンをやってきた平爺がう~ん・・・とうなった2首。   
  ◍ 生産性 部長の異動で 急上昇
  ◍ 見て学べ? どうりで部下が 育たない
確かにこんな上司いたよな~、こんな上司が素晴らしい余生を送っていたら許せない。でも憎まれっ子世にはばかるとも言うしね―。ベスト10にどの句が選ばれるか・・・結果が楽しみです。

ほかにも共感できる句がいくつもありました。第一生命サラリーマン川柳でご覧ください。
http://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/
ちなみに昨年度の上位3句。  
  1位 皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞

  2位 湧きました 妻よりやさしい 風呂の声
  3位 妖怪か ヨー出る ヨー出る 妻の愚痴


◆一昨日、整形クリニックで圧迫骨折の経過確認のX線検査。
もう、元通りに治ることはないとのこと。つぶれた状態で固まれば、それで治ったということらしい。コルセットを外す許可は出ず。そろそろ軽い散歩程度ならやってもいいですよ・・・と言われても、ケガの発生から軽いウォーキング(散歩かな)は一日も休まず継続。ただし医師には内緒。
昨日はゆっくりペースで40分の歩行。軽い痛みはときどき感じるが、ケガをしたのだから多少のことは仕方なし。以上現況報告です。


2017.02.16
(木) 平均余命

80才の大台に乗ったとたんに、年齢とか余命とかエンディングとか・・・明日でも死にそうなことばかりですみません。日本人の平均寿命が何歳かは、誰でもおおよその年齢を知っていますよね。一応記しますと

80才 平均寿命  年 度 女 性 男 性
1947 54才 50才
1990 82才 76才
2000 85才 78才
2010 86才 78才
2015 87才 81才

上表のとおり、1947年から68年後の今は30才以上長生きするようになっています。そろそろ頭打ちではないかとも言われます。今30歳の人が80歳になるころには寿命は30才延びて110歳まで生きるとは言えないようです。

人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり」幸若舞という舞の中で謡われる一節とか。織田信長のドラマの最後、本能寺で明智光秀軍に討たれるラストシーン、火炎の中で能を舞い歌う場面はだれしもご存知のとおり。今から430年ほど前の寿命は50才ということでしょう。

さて年月は過ぎ、今や女性87、男性81という時代。長生きするようになったものです。信長の時代だったら平爺はとおの昔にあの世のり人。

◆もう一つ大事なのは平均余命。それぞれの年齢の人が平均してあと何年生きられるかというもの。

2016年度統計   現在80才の人の平均余命 男-あと8.9年  女-あと11.8年 

このとおりなら平爺もあと9年近く生きられる勘定。しかしこれで喜ぶのは早すぎる。問題はその9年がどの程度健康で過ごせるか、ただ生きれば良いというものではありませんしね。
望むことは、認知症にもならず、自分のことは自分でできる健康寿命。

2017.02.15
(水) 傘寿

野鳥へのおすそ分け--リンゴ

◆週1回、歯科医院へ通院中。冷たいものがしみる奥歯の治療。歯が故障すると、食べ物の味がしません。
80―20運動。80歳で自前の歯を20本残そう。バレンタインデーの昨日、平爺は80才の大台に乗りました。永久歯28本うち1本失っただけで27本残っています。80-20はゆうゆう達成。

◆就職難だった時代。そう、平の若いころ「俺が採用してもらえたのは目(視力)がよかったからだよ」なんて自慢していました。当時としては確かに狭き門でした。自慢だったその目も今やすっかり老衰、ならば歯の方だけでもと頑張った結果、1本を失っただけでクリアしました。これが自分に対する何よりのバレンタインプレゼント・・・(かなり無理した負け惜しみ-(笑)-)

◆八十を「傘寿」と言いますね。めでたしめでたし・・・。

長寿の祝い 還暦・・・61歳(満60歳)生まれ年の干支(丑)に還る歳
         古希・・・70歳 杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」に由来
         喜寿・・・77歳 七を三つ重ねる字から
      傘寿・・・80歳 傘は仐。分解すると八十

         米寿・・・88歳 米を分解すれば八十八
         卒寿・・・90歳 卒=卆で分解すると九十
         白寿・・・99歳 百から一を引くと「白」

◆平爺は満48歳の時に直腸がんに罹り、気持ちは深刻そのもの。よく80まで生き延びたな~。奇跡? その思いを綴ったときの心境はこちら

◆こんな記憶もあります。40才のとき、もしも長生きできたとして80歳まで生きられたとしたら、ちょうど折り返し点だな~。あと40年か・・・。しかし後半の40年はあっという間でしたが充実もしていました。今や折り返しではなくゴールへ向かってまっしぐら。
エンディングノートをもう一度しっかり見直さなくては。それが80歳誕生日を迎えて平爺の思うこと。


2017.02.14(
) バレンタインデーのプレゼント

今日はバレンタインデー、女性が「想いを寄せる相手にチョコレートを贈る日」という程度の知識しかありません。
平爺が若かりしころ、周りの若者たちにはチョコレートが殺到しているのに、不人気な私一人だけ、ひとかけらのョコも届かない・・・そんな光景を想像すると、ああ、あの頃バレンタインデーがなくてよかった。場合によっては悲観・絶望のあげくに道を逸れ、今ここにこうしていなかったかもしれない。

率直に言えばバレンタンイデーって、信じやすい人々の財布の中身を、たくましい商魂でひったくる日・・・なんていうひねくれた解釈はどうだろうか。何ももらえなかった者のひがみ?
何と、平爺にはチョコより何倍も何十倍もいいものが二つ、そして心のこもったメールが〇通か。十分すぎるありがたさです。

もしも、きれいにラッピングされたチョコの一つも届かなかった方がいたとしても、チョコだけが人生じゃないよ、元気出して行こう・・・。これはモテナイ平爺の負け惜しみエールです―())

2017.02.13() 「チェック=」と「丸=〇」

春はまだかいな~今朝6時半  

◆たとえば健康診断のとき。質問用紙を渡されて該当するところへ「✔」してください。
いくつかの質問項目頭部にはチェックボックス、そこへ「✔」を記入していくわけです。振り返ってみると、昔は「✔」ではなくて「〇」だった気がします。いつごろからそうなったのか記憶はありませんが、気がつけば選択方式の質問には「✔」があたりまえになっていました。これは西洋の影響でしょうか?

私たちにしてみればどっちでも構いませんが、世の中というのは、良かれ悪しかれこうして少しづつ少しづつ変化しているのですね。

◆私は朝食をとりながら朝刊を広げるのが日課。いちばん最初に一面の見出しだけ見てから、バサッと裏返す。つまり最後のページはテレビ番組。さっと目を通して見たい番組があると印をつける。その印は以前は「〇」でしたが、いつごろからか「✔」なりました。この方が目につきやすいのです。食事が終わった後、✔番組を予約登録。

本を読んでいて気に入ったフレーズなんかがあるとそこへ✔。知らぬ間に✔派になっていました。

2017.02.12(
) 建国記念日

昨日は「建国記念日」でした。「建国記念日」ではありません。平爺も含めて建国記念の日が何であるかきちんと説明できる人とは少ないと思います。

◆内閣府ホームページより
   国民の祝日に関する法律
   1条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな
      生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め~

   2条 「国民の祝日」を次のように定める・・・建国をしのび、国を愛する心を養う。

 昨夜の月齢は満月

日本は植民地独立のような歴史はありません。実は、2月11日というのは根拠のない日。かつて天皇制のもとでは「紀元節」と言っていました。史実としては根拠の薄い初代神武天皇の即位日を建国、紀元節として盛大に祝ってきましたが、敗戦により紀元節は天皇制につながるものとしてGHQの命令で廃止となりました。

建国記念日復活の動きが出てきて議論百出、底流には天皇制懐古への「紀元節復元」が根っこにあったのではないでしょうか。そもそも史実としては根拠のない日を建国の日とするには説得力が希薄、加えて天皇制=前近代国家的なイメージもあり、反対意見の多い政治問題にもなりました。議論の末に独立国家として建国の日があってしかるべきとのことで、「建国記念日」ではなく「建国の日」として法律化したということです。

ということで建国の日が2月11日である根拠はなく、いつでも良かったのですが、紀元節・天皇制に執着する力が強かった・・・と言うことでしょう。太平洋戦争無条件降伏、新しく国民主権の民主憲法が制定され、新しい日本がスタート。それらにかかわる日の方がよかったのではないか、たとえば8月15日とか民主・平和憲法施工の5月3日とか。当時の私はそのような意見に賛同していたような気がします。

一言で言えば「建国の日は、日本が建国され日ではない」ということです。代わりに「平和の日」を作っていたらよかったな~

国民学校(今の小学校)低学年のころ、紀元節で歌っていたのを覚えています。天皇制を讃える歌です。。

♪ 雲に聳ゆる    高千穂の    高根おろしに草も木も
   ♪ なびきふしけん おおみよを※  仰ぐ今日こそ 楽しけれ
                (※大御代=天皇の治める時代。天皇による治世)


2017.02.11(
) 断捨離・・・それは推奨されること?

昨朝・新たな雪が・・・三寒四温

◆庭の土も見えてきて、木の芽もふくらみ春の息吹に心が和む・・・そこを狙ったかのように昨朝目を覚まして外を見ると雪やこんこん・・・。妻が留守で雪かきができない。仕方ない、そのままほったらかしておいたら陽ざしが出てきて、夕方にはあらかた消えてくれました。やれやれよかった。春の淡雪か。
立春を過ぎると陽ざしも少し強くなってきて、融けるのも早くなります。

◆森村誠一の小説を読んでいるとこんな一説が
【あんた、マッチ一本や塩のひとたまりまでが“配給”になった時代が想像できるかな。今の日本人はあまりにも豊かな物質の中に肥え太って、一億総豚化しておる。このままいくと、いまにきっとひどい復讐を受けるじゃろう】

この小説の主人公は、廃品を集め細工して味わいのある再製品に生まれ変わらせている。私が小さかったころ、おふくろに言われて配給切符と銭をしっかりと手に握り、わずかな縫い糸の配給を受けに行ったこと。電球が切れると、切れた電球をもって新しい電球を受け取りに行ったこと、食料の配給日にはリヤカーを引いてサツマイモを受け取りに行ったこと・・・なにもかもが配給。

◆物であふれかえった現在。捨てることに何の抵抗もない。断捨離と称して捨てることがあたかも立派な行為として推奨され美化される時代、考えてみればやはりどこかがおかしい?物のない時代が身にしみているのに、断捨離を自慢げに口にする平爺はいったい何者・・・と思ってしまう?

2017.02.10(
) 階級社会

◆ある本を読んでいたら 【縦社会】の語が出てきた。久しぶりに目にしたな~

氷点下に咲くオオイヌフグリ

テレビドラマには警察ものが結構多い。「相棒」なんかもそうですね。警察組織の中では言葉遣いにも序列が厳しくあられている。その命令口調は一般人には到底なじめない。軍隊、消防関係なども同様ですね。これを一般的には【縦社会】と呼び、役職・階級など上下の序列が最重要視される社会です。ときには人格さえも無視したような口のきき方、私なんか到底勤まらない異次元の世界。よく知りませんがお役所も階級・序列が幅を利かせる社会でしょうか。

◆一方【横社会】と言われるのは、人は本来対等であるべきで、相手の人格を踏みにじるような言動は許容しない、つまり人を人として重く扱う社会ということでしょう。

◆ときどき問題になる高校生などの運動部。先輩後輩の序列はまさに神聖にして犯すべからざるもの。それを犯して暴行の制裁を受け重症なんていうことも起きてくる。平和主義者の平爺には到底許せない社会です。

◆最も激しかった階級社会は旧日本の軍隊ではなかったでしようか。軍隊をテーマにした小説「真空地帯、人間の条件、麦と兵隊、飽食の悪魔・神聖喜劇・・・」などを読むと、余りの激しさにヘドが出そうになります。一つ階級が違えば天と地ほどのちがい。

旧軍隊ほど激しくなくても、それに似た社会はまだまだ残っているのでしょうね。警察や自衛隊に限らずブラック企業と呼ばれるのもそれかもしれません。
私はあくまで態度・言語も含めて暴力否定主義、子供のころから取っ組み合いのけんかの記憶はほとんどありません。真相は―自分が弱かったから―かもネ。


2017.02.09(
) 日進月歩の科学

◆日曜日の楽しみの一つはNHKĒテレの将棋の時間。特に用事がない限りたいてい見ています。ところが平爺の将棋の知識は駒の動かし方がわかる程度。子供のころ、駒はボール紙で作り、近所のガキたちで遊んだ経験があるだけ。わからないなりに野次馬的興味で楽しんでいるというところです。

その将棋にちょっとした話題がありました。プロ棋士が対局中に席を外し、スマホて将棋ソフトを参考にしていたとの疑惑を持たれ、出場停止処分になったという騒動です。しかし不正を行われたという具体的な証拠はなく不問となり、将棋連盟会長が責任を取って辞任ということで決着となりました。

◆囲碁・将棋が人工知能(AI)と対戦したら・・・そもそもCPがいくら発達しても、複雑すぎる囲碁や将棋が人間の頭脳に勝てるはずはないと思われていたのはつい最近までの話。ところがAIが人間の頭脳を超えるところまで来てしまったのです。
盤面の広さや手の多さから「最後の砦(とりで)」とされてきた囲碁までも、人工知能の発達によってプロ棋士が敗れる場面が現実化。先般囲碁界の重鎮、趙治勲名誉名人を相手にCPが勝ったというニュースが報じられました。

◆建造物の設計や工場での組み立て作業のロボット化は昔の話、身近を見ても掃除ロボットに受付ロボット、介護や介助ロボットも出現・・・車の運転もPCまかせが現実のものとなってきた時代。
この先人間のやることはますます少なくなっていきそうな気配。考え・判断することも必要なくなっていくかもしれない。脳は次第に退化し、体力も必要なくなって体も次第に矮小化していく・・・もしかして子供はすべて対外受精して体外で育てる・・・産みの苦しみからも解放される・・・・そんなことを連想してしまいます。人は進化していくのか退化していくのか、それも分からなくなってくる?
故菅原文太さんの「科学の進歩は、もうこのくらいでよか~ないか」がまた脳裏によみがえります。

2018.02.08(
) 春よ来い

先月下旬に積もった大雪もかなり融けてきましたが、日影の路地はタイヤに踏まれ、固く凍りついていて融けるのに時間がかかりそう。凸凹状態で凍結した路地は恐る恐るの運転です。

♪どこかで芽の出る音かする・・・♪

立春が過ぎたとはいえいちばん寒い時期。平爺の生まれたのは2月半ば、暖房もまともにない真冬でのお産、大変だったとおふくろがよく話していたのを思い出します。おむつ洗いも寒風の吹きさらす川辺。当時の女の人はアカギレでひび割れた真っ赤な手をしていたのを覚えています。

寒さ厳しい地域の人々は、どれほど春を待ちこがれていることか。外は寒くても家の中はぬくぬく、時代は変わったな~・・・・。昔を思い出すとしみじみとそう思います。ありがたいことです。昨日のボランティアは春の歌をいくつか。
   ♪ 春は名のみの 風の寒さむさや・・・
   ♪ 春よ来い 早く来い・・・
   ♪ 春が来た 春が来た・・・・  など


少しづつ日も長くなってきました。

  ・いちばん遅い日の出・12月 午前6時59分 今日の日の出 午前6時44分
  ・いちばん早い日の入・12月 午後4時31分 今日の日の入 午後5時20分 

居間の中にまで届いていた日脚が、今は広縁まで後退しています。日中の時間が長くなってきたのがわかります。寒さは厳しくてもそこはかとない春の息吹を感じます。

2017.02.07(
) 重い課題を背負う超高額医療問題

《2月5日 上弦の月

◆先日のテレビで肺がんなどの超高額医療薬「オプジーボ」を取り上げていました。時代の最先端を行く夢の新薬で、日本の製薬会社が開発、保険適用となっているそうです。新薬の出現を、明日か明後日かとぎりぎりの心境で待つ患者や家族にとってはまさに夢の実現でしょう。ところが大きな問題が立ちはだかっていました・・・それは超高額の医療費をどう負担していくかです。

◆オプジーボの価格は、100mgがワンボトルで73万円。肺がん患者の体重1kgに対して3mgが必要で、仮に体重67kgの男性が2週間に1回、1年間の治療を続けた場合、かかる薬価は約3500万円にも及ぶとのこと。そのほとんどは保険、つまり国庫負担です。

医療費負担が年を追うごとに国家財政を圧迫している中、こうした超高額医療費の負担はまさに“財政危機”と表裏の関係にあるわけです。その先にあるのは国家としての医療福祉の崩壊という恐ろしい事態。

◆科学の進歩は人類に限りなく利便や幸せをもたらす一方で、背負い難い負担をも押し付けてきます。いったい人類はどのような未来を描いて科学の進歩を考えて行けばいいのか。 否応なく向き合わなくてはならない局面に立たされていると言えるでしょう。

     **************************************** ****
      下記はWebから拾ったものの抜粋です。

   ●『財政制度等審議会なおいて、日赤社医療センター國頭英夫部長は高額薬と財政の問題に警鐘を
    鳴らしています。「肺がん患者は2015年、推定13万人いる。うちオプジーボの適応患者は
    10万人くらい。少なく見積もって5万人に1年間、この薬を使うとすれば1兆7500億円か
    かる。このほかにも高額な薬は出てくる。これで保険制度がもつかというと、私はもたないと
    思う」と述べた。

   ●こうした高額医薬品は今後どんどん開発される見通し。「高額療養費制度」によって医療費の大半
    は公費で賄われています。高額な薬が増えれば、それだけ国の財政を圧迫します。

   ●慶応大学の土居丈朗教授は、「2025年には団塊の世代が75歳以上になる。ますます医療と介護
    の費用が増大することがわかっている。今のまま同じように医療が受けられるようにするならば、相
    当重い税金や保険料などの負担がわれわれの肩にのしかかり、今の現役世代がその負担を負うことになる」
    と話して、若い世代への負担が重くなりすぎることを懸念しています。


      **************************************** ****

◆われわれは超高額医療の問題を他人ごとにするわけにはいかないところに来ているのだと思います。
(「オプジーボ」の薬価を審議会で約半分にすることが決まったというテレビ報道がありました)
追記-こうした新薬の開発費用は1000億円もかるとのことです

2017.02.06(
)  どっちでもいい話

「煮る 炊く」・・・どのように使い分けるのでしょうか?

冬には珍しい空(珍しくはないかな?)

ご飯を煮るとは言いません。これは炊く
豆や大根を炊くとはいいません。これは煮る

味噌汁を炊くとか煮るとは言いません。この場合、我が家は「作る」と言っています。ルール、決まりごとのようなものがあるのでしょうか。
そこでweb検索。

関東地方では「炊く」は米の場合だけ
   大根などの野菜類は「煮る」
   西日本のある地域は、野菜を煮ることを「炊く」というとか。

◆広辞苑
  【煮る】水などを加え、火にかけて熱をとおす。
   【炊く】火で食物を煮る
   【焚く】火を燃やす、火をつける。


どっちでもいいことをもっともらしく話題にする平爺は『煮ても焼いても食えぬヤツ』、『煮え切れないヤツ』に思えてきました。


2017.02.0
() 訓話

毎月初に書き替えられる寺院門前の言葉、今月は

「私はいつも自分の都合を中心にして えらび きらい 
   見捨てる」
-竹中智秀

竹中智秀という方は、Web検索すると京都・大谷専修学院長とのこと。竹中さんが次のように語っています。
私たちの生活の中で「えらばず・きらわず・みすてず」の実践はとても困難だ。すべての行為に選ぶがつきまとう。何故ならば、何処かしらで、人や物を選んだり、嫌ったり、見捨てて生きているからだ」と。

「えらび・きらい・見捨てるは」もちろん人との関係です。素直に読み・解釈すればだれにでも当てはまる懺悔のことばのような気もします。

平爺は、どちらかと言えば好き嫌いが強いタイプ、そう自覚しています。それは、きっと相手からも同じように跳ね返ってきていると思います。微妙な差はあっても、平爺に限らず誰にでも当てはまるのかもしれません。だから前記のような訓話が生まれるような気がします。

敢えて言えば、そのことを意識している人と、意識していない人の差ということでしょうか。短い言葉の中に、意識することの大切さを諭しているいような気がします。

仏のような心に至るのは所詮かなわなくても、気づかぬ我が心を垣間見させてくれた言葉でした。


2017.02.04() 節分 ・立春

立春と節分を混同していましたが「立春の前日を節分」というらしい。今年は立春が4日だから節分は前日、つまり昨日3日か節分たったということです。

節分と言えば豆まき、あの掛け声は地方によって違いがあるようですが、鬼が先というのが一般的のようです。こどものころ、歳の数だけ煎った大豆を食べると縁起が良いと言われたのを思い出します。

目まぐるしく時代は変り、昨今各家庭で豆まきをする習慣もすたれ、となり近所からも「鬼は外・・・」の声は聞こえてきませんでした。

代わりに幅を利かせるようになったのが恵方巻(えほうまき)で、節分に食べると縁起が良いとされている。これは大阪中心のしきたりがコンビニを介して1990年以降一挙に全国へ普及したらしい。スーパーなどにさまざまに太巻きがずらり・・・。

作法は「節分の夜、恵方(今年は北北西)に向かって無言で、頭で願いを念じながら太巻きをガブリと丸かじり。
今を去る40年ほど前、大阪勤務の折にその習慣を知ってびっくしたのを思い出します。


2017.02.03(
) また一つ知りました

◆胸椎圧迫骨折の完治にはまだ時間がかかりそうです。強い痛みは引きましたが、鈍痛や違和感は依然として残ったままです。
たとえ一歩であってもという執念?でウォーキングは途切れないように続けています。わずかと10分ほどの日もあります。それもなるべく患部に負担をかけないように細心の気づかいで。

◆週1回の認知症介護施設ボラは1回休んだだけで続けています。貧乏性の平爺にとって、じっとしているのは思いのほか大変なことです。そのボラでは利用者の方々と必ず歌をいくつか唄います。懐かしのメロディや童謡・唱歌ど。もちろん伴奏も何もなし、イチ・二・サン・ハイの掛け声だけ。とにかく皆さん歌うことが大好き。

目下、やることが無くて時間を持て余している毎日。その時間つぶしにミニラジカセにメロディを録音、それで歌ってみました。が、これがまったくうまくいきません。歌はちゃんと歌えるので当然伴奏があればさらにうまく歌えると思ったのは勘違いでした。

伴奏に合わせるということが難しいようです。生の声で歌うと、6人でも8人でもそこそこ合わせることができる。それがラジカセではダメ、認知症対応の難しさをまた一つ知りました。

人と人とが生で接する、これがいちばんということでしよう。


2017.02.02() どや顔署名

春待つボタン

稀有なる実行力の持ち主なのか、それとも制御不能のただの悍馬なのか・・・連日のニュースやワイドショーで注目を集めているトランプ新大統領。革命家気取りの単なる異端児でなければよいのですが。品性のない傲慢不遜なあの赤ら顔がテレビに映るだけでも辟易とします。

南海に浮かぶ小さな島国の長とはちがって、かりそめにも軍事、経済、科学・・・あらゆる分野で絶大な力を持つ超大国の大統領、もう少しバランス感覚のある人格者が大統領になってくれていたらと思います。

人類の英知が築き上げてきた世界秩序はどう変わっていくのか。危惧する声も多いようです。中東7か国の入国拒否に対する世界的なブーイング。そんな重要なことが大統領令でできてしまう。そうした国の体制もわれわれには理解できないところ。(閣議だけで憲法解釈を変えてしまう日本も50歩100歩か)

こうしたことが次々と起きてくるとしたら、その先には何があるのか。そんな国と安全保障条約を結んでいて大丈夫か、素朴な疑問さえ浮かびます。太平洋戦争に突入していった当時の日本のように・・・・。

追記 もしかして“署名マニア”・・・フラッシュライトを浴び、どや顔で大統領令に署名することが楽しくて仕方ないだけ?


2017.02.01() 加速する傍若無人ぶり

あっという間に睦月は過ぎて今日から如月。「きさらぎ」とは、寒さで着物をさらに重ねて着るからだとか。平爺・老妻ともに如月生まれです。心なしか陽ざしも幾分強くなって、庭の雪もだいぶ少なくなってきました。

◆「権力」・・・松下幸之助の言

権力者にとっても自他の権力の強さを知ることは至難の業であり、往々にして誤った判断に導かれて過度にその地位を強化しようとして長期的な安定を損なったり、逆に過度の自信からその地位を失ったりするという現象にみられる。このうち現代政治にとってとくに重要な意味をもつのは、「権力者が多くの場合,自己の権力の強さを測定できないことからくる不安のゆえに、いっそう安定した支配あるいは抑止を求めて、過度の権力行使、ないし権力集中を試みる場合である・・・云々」

◆トランプが選挙で勝ったことは覆しようのない事実です。ところが蓋を開けてみるとそれは民主主義国家アメリカ合衆国とは相いれないような「トランプ専制政治」の始まりかと見まがう独裁的政治手法。世界はあっけにとられ振り回されっぱなし。

痩せても枯れても今のところは世界に冠たる一大強国、テロ組織でもない限り正面切って異を唱えることは難しいのが実情。歯がゆいが、苦虫かみつぶしたように切歯扼腕しているほかはないというところでしょうか、あのアクの強い傍若無人ぶりの相手に日本は正面切って向き合えるのだろうか・・・・ちょっと心配。

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