( ガン告知  手術  手術後の経過  手術から13年後 )

退院後の経過
2004.06.03
(術後8日目)
2004.06.03、術後8日目、予定どおり退院しました。入院は9泊だけでした。
夕刻、外を30分ほど散歩、やはり外の方が気持ちいい。
手術創のま保護なしで入浴しました。

2004.06.04 22:30排尿就寝・・・・翌朝4:00までに3回トイレに起きるがこの間漏れはなしです。

早朝と夕方、合わせて1時間の散歩以外はパジャマでベットの生活で、まだ病院の続きです。
昼間は体を動かしたりしたときに2、3滴漏れる程度です。予想していたほどひどい尿漏れはまだありません。
ときどき血尿が視認できますが気にしません。

2004.06.06
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2004.06.10
(術後15日目)
≪6/6≫
なぜか前夜は腰、背中が痛くてほとんど寝られませんでした。
昼間も痛みが引かず、散歩にも出ずに一日寝て暮らしました。
≪6/8≫
背中の痛みは軽くなりました。
昼間の尿漏れは2、3滴のチョロが何回かあるだけです。尿取りパットが濡れて重くなるほどではなく、2回取り替えただけです。散歩で体を動かしいてるときだけ漏れ回数が多くなるようです。

≪6/10≫・・・術後15日目
ウオーキングをつづけています。朝と夕で1時間〜1時間半ほどです。
夕方のウオーキングのときが特に漏れ回数が多くなります。
下腹部の手術創と会陰部の前立腺摘除部分(感覚としては肛門あたり)に痛みがあります。長く座っていたときや、ウオーキングの後に強く感じます。
以前のように日課の早朝ジョギングのできる日が待ちどおしい。

2004.06.15
(術後20日目)
普通だとそろそろ退院するころです。腹部の手術創がまだ少しジクジクしています。

●朝夕合わせて2時間ほどのウオーキングをつづけています。
●ベッドに横になる時間もありますが、庭木の剪定をしたりして体慣らしを進めるように心がけています。

体を動かしたあとは会陰部あたりにしみるような痛みを感じます。
2、3滴の漏れがやや回数多くある日や、また少ない日があり一定ではありません。一度にたくさん漏れるということはありません。方向としては日々改善している気がします。尿取りパットは1日に2回取りかえるだけで十分です。
夜中のオシッコは4〜5時間は持ちますし、寝ている間に漏れていることも皆無です。明け方まで目を覚ますことはありません。

前立腺の手術は尿漏れとの戦いだと書いてあるHPもありましたが、私の場合はどうやら「戦い」ほどの酷さはなくてすみそうです。

2004.06.18
(術後23日目)
通院
術後はじめての通院日。
手術の際に採取した組織検査の結果等を聞きました。
 ・リンパへの転移は認められなかった
 ・ガン細胞の一部に『低分化型』のものがあった。
  様子を見て内分泌治療を考えるが、多分大丈夫でしょう。
 ・ガンは皮膜を超えていなかった。

手術前の生検では中分化型だったガンが、一部低分化型があったというのは以外でした。悪性度がいちばん高いわけですから、ガン細胞がわずかでも残っていた場合の進行、転移などが懸念されます。
PSA検査のために採血しました。悪い結果が出たら、次回通院の7月28日前に治療に取りかかるからすぐに知らせてくれるとのことでした。(その後1周間たっても報せがありませんから、案ずるほどの悪い結果は出ていないと推測しています)
(6/18日実施のPSA検査の結果は7/29日に聞きました。0.6でした)
●尿・・・夜間は6時間前後持ちます。尿意を感じて目が覚めることはありません。

2004.06.21
(術後26日目)
ジョギング開始
ウオーキングの途中にジョギングを20分入れてみました。術後はじめてです。そのあとかなりの血尿があって驚きました。病院へ電話をすると「粘った血でなければ心配ない」と言われました。
昨夜は7時間半排尿なし、今日も午前中は漏れほとんどなし。
以前直腸切除の手術をしているので、尿失禁が改善しないことも考えられる言われて心配でしたが、どうやら良い方向へ進んでいる感じでほっとしています。

2004.06.24
(術後29日目)
山歩き再開
1ヶ月半ぶりに小さな山へ登ってきました。体重は3キロほど減っていますし、体力も4、5才老けたような衰えを感じます。今日の山は足慣らし、ぼつぼつ元に戻していきます。
夜は排尿ゼロ、昼間の漏れも気にならない程度にまで改善してきました。

2004.07.02
(術後37日目)

自転車に用心
▼尿漏れはかなり改善してきましたが、日によっては2、3滴の漏れが何回もあ
 ることがあります。 2歩前進1歩後退というところでしょうか。
▼6/29日はランニング48分。体力の衰えを感じます。開腹手術というのはけっこう
 ダメージが効くようです。
▼7/2日、往復1キロほど自転車に乗りましたが、会陰部が痛くてかばいながら
 漕ぎました。そのあと尿漏れが多くなりましたが、自転車のせいかもしれない
 と思っています。自転車はもう少し控えた方がよさそうです。

2004.07.12
(術後47日目)

ほぼ術前に戻る
▼日中の尿漏れはごくわずかですが、日によっては少し多めのときもあります。尿パットは1日1回の取替えだけです。庭に出て軽い作業をしてもほんとど漏れはなくなりました。
▼ほぼ毎日、40分前後の早朝ジョギングを励行。術前の状態にだいぶ近づいてきました。
▼会陰部に感じた痛みも気にならなくなってきましたが、6日ほど前に1時間余の自動車運転のあとは少し痛みがありました。

▼ジョギングをしていると体力の衰えを感じます。やはり全身麻酔による手術は体力負担の大きいことを認識します。体力が戻るにはまだ時間がかかりそうです。

2004.07.26
(術後2ヶ月目)

本格登山へ

尿洩れ大幅改善
▼手術からちょうど2ケ月になります。関心事の尿漏れは著しく改善して、日によっては尿とりパットをつけるのを忘れていることさえあります。腹圧のかかるような姿勢とか、重いものを持ち上げりしたとき以外は、ほとんど洩れはありません。他の方のケースとくらぺても、私の場合は状況がよかったようです。
夜間もオシッコのために起きることはまったくありません。

▼7/23日には6時間行程のややハードな登山も消化してきました。脚力の衰えは感じますが、そのほかで気になることはありませんでした。

▼18年前の直腸ガン手術、人工肛門のときにくらべると、精神的にも障害等の点でも比較にならないほど楽です。直腸ガンのホームページでは、書いても書いても書き足りないほど書くことがたくさんあったのに、前立腺の場合は気楽過ぎて書くことがありません。ずいぶんちがうものです。

2004.07.29
(術後64日目)

術後2回目の通院
今日は術後2回目の通院です。
6月18日(術後23日目)に採血したPSA検査値の結果を聞いてきました。
PSAは0.6だったそうです。もっと下がっていると期待したのですがちょっと残念です。

ホームページの体験記を見ますと、術後3週間でたいていの方は0.01以下に下がっているようですが、それと比べても非常に高い数値です。ガンが取りきれずに残っている可能性も高いと思います。
担当医の言なよれば、まだ下がる可能性はあるとのことですが、今はその言葉に期待したいと思っています。

2004.07.31
(術後66日目)

尿漏れとサヨウナラ
術後約2ヶ月、最初はパンツ式紙オムツ、次は尿取りパット、そして女性用生理用品のパットという具合に尿漏れに対処してきましたが、術後66日をもって尿漏れ対策は終りました。
腹圧がかかったりして時には2、3滴の漏れがありますが、この程度は気にすることもありません。
非常にスッキリした気分です。

2004.08.23
(術後89日目)
尿漏れが再開
術後2ヶ月ほどで尿漏れとはサヨウナラ、オムツとも縁が切れたと思ったのに、10日ほど前からまたチビリが再開してしまいました。どうしてなのか理由はわかりません。
何もしていないとき、また寝いてるときなどの漏れはありませんが、腹圧のかかる姿勢(しゃがむ、中腰で重いものを持ち上げるetc.)のときなどにチョロッと出てしまいます。
捨ててしまおうかと思った紙オムツをまた着けています。

2004.11.01
PSA検査
術後5ヶ月が過ぎました。
わずかの尿漏れは残っていますが、日常生活にはほとんど支障は感じません。手術以前と同様の生活です。念のために女性の生理パットを当てることもあります。

本日の検査でPSA0.1未満ということでした。
今のところ順調です。これから数値を観察して、場合によっては薬(ホルモン)による治療を行うという話でした。

2005.01.17
PSA検査
術後8ヶ月弱、検査の結果PSAは0.1未満で良い数値でした。
このまま順調にいってくれそうな気がしますが、楽観し過ぎるとしっぺ返しが怖いので、逆転の心がまえだけは常に持っているつもりです。

2005.03.11
人間ドック
人間ドックでPSA検査も行いました。数値は0.1未満で順調に推移しています。
ちょうど1年前に前立腺ガンが告げられたわけですから、あれから1年が過ぎたわけですが、今はガンの転移・進行などについて考えたこともありません。
どこか膝小僧をすりむいて治療した程度の感覚しか残っていません。

2005.06.17
PSA検査
前立腺摘出手術から1年が経過しました。
尿もれはめったにしなくなりました。尿漏れ皆無と言ってもいいくらいです。排尿頻度も術前とほとんど変りません。夜中に尿意をもよおすこともありません。

本日のPSA検査結果は0.1未満でした。
担当医「あなたが一番かなあ・・・」
これはこの担当医がオペした患者の中で、私の回復状況が一番良好という意味です。

2005.09.16
PSA検査
(術後1年3ヶ月経過)
PSAの定期検査のため通院。
数値は0.1未満で変化はなく良好です。
これで安心という区切りはありませんから楽観はできませんが、順調に推移していることに胸をなでおろしています。

2007.06.27
(術後満3年)
早いもので手術から3年もたちました。現在は6ヶ月ごとにPSA検査をやって経過をみているだけです。数値はずっと0.1未満です。

日々の生活も術前とまったく変わりません。もちろん尿洩れもありません。ただしタタミの上に座って何か作業のようなことをすると、まれにチョッロっと2,3滴洩れることはありますが、この程度は問題のうちに入らないでしょう。

登山、ランニングなどハードな運動も以前と同様です。前立腺摘出手術というのは、私のその後の生活にとっては何の支障も、障害も残ることはありませんでした。これは直腸ガン切除、人工肛門という大きなショックで、精神的に抵抗力がついていたということが原因しているのかもしれません。

2009.03.08
(術後4年10ヶ月)
前立腺全摘手術から5年近くがたちました。
6ヶ月ごとのPSA検査はつづけていますが、つい最近の検査結果の数値も0.1。

尿漏れはほとんどありませんが、ときとして特に腹圧がかるような姿勢をとらないときでも2、3滴洩れてしまうことがあります。これは手術の影響なのか、加齢によるものなのかはわかりません。
日常生活は以前とまったく変わらない日々です。
 2017.03.25
(術後13年)
毎年受けている ドックで、PSA値の上昇傾向指摘される―術後0だった数値が3.6。
指示により転移検査を実施。懸念された肺・骨への転移は認められず。8月の血液検査では0.18まで下がっている。当面の心配はなくなった。

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