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プリント基板のことを少し説明しましょう。

デジタル機器はLSIなり、IC、 抵抗、コンデンサーといった部品を
配線ボードの上に載せ、各々の足をハンダ付けして出来あがります。
そのボードをケースに収めればパソコンだって出来あがるってわけです。

プリント基板とはそのボード、板ってわけです。
LSI、IC、 抵抗、コンデンサー……こういうモノをディスクリート部品と
言いまして、それら部品の性能もより小さく、より高性能のというように
これも又、日進月歩の世界ですネー。それらを乗せるボードも又そうです。

たとえばパソコンで、CPUのクロック周波数が上がります。これはパソコン
性能の一指標であります、しかし、そのCPUスピードをパソコン全体の
システムパフォーマンスとして発揮できなければ、いくら高価で高性能の
CPUを自分のパソコンに入れてみても、都会の万年渋滞の道路で高価な
スポーツカーを乗ってるようなモノなのです。ヤッパ、イタリアの
アウトバーンあたりでポルシェは乗りたいというものです。 そう
わかりやすく言えば、このアウトバーンに相当するモノがデジタル機器では
プリント基板ということなんです。

パソコンの仕様を見るとき、CPU速度、RAM容量、HD容量は誰もチェックします。
それにチップ・セット、そう、それががプリント基板なのです。
DOS-V パソコンではこのチップ・セットもまた、インテルがほぼ独占してまして
その設計も又、CPU速度が上がればそれは、それなりのボードを作らなければ
全体としてのパソコン性能は上がりません、勿論、速度に対応した
各種ドライバーICが必要になってくるというコトでもあります。そんな周辺
部品は結構、日本企業は得意です。私も休みが明ければ、即、高速対応の
パソコン液晶ディスプレイのドライバーICの設計に入らなくてはならない。

マア、そんな世界なんですが、IT革命なんですねー……


 

時代がLSIの時代になる前ですけど汎用ICの時代がありました。

巷の喫茶店にゲーム機が置かれた頃を覚えていますかネー、
最初のゲーム機ってピンポンゲームのような単純なヤツでしたけど
そのうちにパックマンとか、ギャラクシーとか、そして社会問題化した
ポーカーゲーム機などですけど……

これらの開発が一時期、凄かったのだよね。

汎用ICを使っての製品作りでした、私はこの基盤の設計をヨーロッパから
帰ったときに覚えたのです。
ゲーム機だけではなかったけど、プリント基板の設計というのが
とにかく忙しかった、そしてそれを出来る人間ってほとんどいなかった。

やっていた人間はみんな素人でした、電気のことなど何も知らなくて
金になるからってことで入ってくる人間が多かった、だから
その業界の人間って皆さん電気のことを知らない山師ばかり、おかしな
業界だったネ、私も2ヶ月ばかし日吉の知り合いのところに見習いに行って
即、独立自営出来たから、全くいい加減なものだった。

電子回路の設計をする人はその道のプロですから電気のことはよく知ってます。
回路を設計してもそれをプリント基板にしなくてはいけません。
そこでプリント基板の工場ってのは沢山あったけど、そうした工場で
基盤を設計できる人を抱えていないわけでして、だけど電話帳には出ている、
「プリント基板製造」ってことは電子回路の設計をする人にとって自分の
設計した回路をプリント版にしてくれると信じているわけネー。

ここが大きなミソ、プリント基板の工場の親父は電話での仕事は来るが
それを版下フイルムにしなくてはいけないわけよネ、でなかったら受けた
注文をこなせない、受ければ飛び込みの何百枚という注文だし、多少の
価格はふっかけても、相手は価格のことなど何も知らん連中だしネ
大手の仕事を安い価格で請け負っているより数倍美味しい。

イヤイヤ、困った、どこかに版下フイルムをつくれる人間は
いないかと、そうなったら値段ではない、出来るかどうかの問題なのです。

そんな折りでした、私がプリント基板の設計を覚えたのがネー。