■ 第一日
国内移動
あっという間に出発の朝を迎える。なんと言っても有難いのは出発時間が遅いこと。
昼前に自宅を出て駅まで。GWの渋滞で少々道路は混んでいたが、さほどの遅れもない。
新大阪までの列車では気持ちは元気なのに身体は疲れていたのか、緊張感のとれないまま居眠り。
新幹線でも2時間半うとうとしたがあまり目覚めがよくない気がした。
あっという間に小倉、乗り換えて17時頃には下関に到着。
昼間列車に乗った頃から降り始めた雨は、下関ではほとんど止んでいて傘なしで港まで歩けた。
だいぶ早めに来たからか、10分足らずの道すがら人通りは少ない。
下関国際ターミナルの建物に入ると、意外にも出国を待つ人がもうそこそこにいた。
乗船書類とともに、翌朝のための入国書類、税関への書類などをもらい一通り記入し、乗船手続き。
国際航路
どうも、まわりを見渡しても韓国のパスポートを持った人が多くて日本人がほとんど見当たらない。
商売なのかお土産なのか大荷物の人も多いし、品のいいおばさまの団体さんが旅慣れた感じで並んでいたり
独特の雰囲気が漂う。
国際船は初めてなので少々不安もあったが、そこは旅人、何事にも挑戦なのだ。
19時(20時に変更になっていたかも?)の出航で18時前から乗船開始。チケットの半券を係に渡す。
続いての出国審査は係員と何の会話もなく、パスポートを渡して機械に通してもらうだけ。
随分と形式的だこと。いくら隣の国とは言え、これなら海外旅行の認識がなくなりそう。
いよいよ船内へ。2等室のあらかじめ決められた番号の部屋で、
10人くらい入るとこにお客さん5人ほど、みなさん日本人のよう。
船内探索にしばらく時間を費やしたあと夕食のため食堂へ。
メニューは日韓両方。うどん・ハンバーグステーキなど日本人が選びがちなものと、一通りの韓国料理。
船は韓国籍の「星希号」という。なのになぜだか、レストランでは日本円しか使えない。これには首をかしげる。
旅は目的地への移動から始まっている派なもんで、選ぶのは早速現地食。
「ユッケジャン」の名に惹かれて頼んだら、見たところ辛そうで…。頼んでしまったのだから仕方がない、食べてみる。
…メイン料理のスープは、おいしいんだけどとにかくひりひり。一緒に付いていた4品も、
それぞれ味は違うけれど、にんにくの芽、みつばの胡麻和え?がとても甘く感じた。
生のとうがらし(青)に間違ってかぶりついてしまうというハプニングがあり、
10分くらい水を飲みっぱなしで大汗たらたら…あぁ〜こわい。初日から病気になるかとひやひや。
しばらくしてなんとか治まり、それでもメイン料理くらいはちゃんと食べようと努力する。
だって辛いだけで味はすごくおいしいんだもの。
入浴(どうも浴室のことを沐浴というらしい)後、ロビーのソファで、ガイドブック片手に翌日以降の予習などしながら
ついているTVも見てのんびり過ごす。ちょうどやっていたのは韓国の番組で、大河ドラマ風。
日本の侍役も登場してて一応チョンマゲ風(もしくは戦国時代の普通ぽい縛り方)のつもりらしいんだけど、
なんだか、日本のドラマでは見かけたことのない不思議な髪型だ〜^^。
番組タイトルは人名、うろ覚えなのでここには書けません。
途中、CMの合間に、「イルボン(日本)・・・」と聞こえたので注目すると、
韓国の国旗と話題の竹島が重なり合って映されている。どうも「竹島は韓国のものだ〜」と言っているらしく見えるのだが。
昔日本でも、「北方領土はわが国の…」なんてのをやってたと記憶してる、その手のCMのような気がした。
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