■ 第二日 その1
釜山上陸
夜中は揺れがひどく、寝付けるのか心配したが快眠。一旦朝5時頃目が覚め、窓の外を見ると星希号は既に釜山港の前まで来ている。
下船時刻の8時まではじっと入港を待ち、乗客はそれまでゆっくり眠れるというわけ。
下船時刻になりとうとう韓国の地を踏むことに。入国審査・税関検査は荷物を機械に通すくらいで、日本出国と同様スムーズ。
早速、すぐのところにある釜山銀行にて両替。日本円のT/C(トラベラーズチェック)を両替したんだけど、
T/Cに限って一回ごとに固定額の両替手数料が別途必要となり、両替額が少なければ少ないほど現金より割高になる。
ひとまずこれだけは使い切るだろうという額だけやってみるが、どうも…納得行かないような気も。
日本以外に中国ともう一国の通貨だけの措置で、すべての銀行がそうなのかどうかもわからないけど、なんか目論見があるんだろう。
その後構内の観光案内所にて地図をもらい、いろいろ確認。
このあとすぐソウルに移動するけれど、帰りに釜山でも何日か過ごすつもりだったので、
宿のこと・温泉のことなど聞いておく。係りの人は見事に日本語堪能で非常に有難い。
釜山駅へ移動
港から徒歩20分ほどで釜山駅に到着。駅舎は最近立て替えられたそうで、とても広々として近代的。
列車を予約している10時までに少し時間があるので、構内のコンビニ(セブンイレプン)で朝食を調達、
店前のベンチにてサンドイッチと牛乳を食す。途中で、物乞いのおじさんが帽子を差し出して来るが、
断るしぐさをするとすぐにどこかに行ってしまった。
KTXに乗り、ソウルへ
いよいよ本日のメインイベント、韓国の新幹線・KTXに乗り込む。自分の指定席を探し出すと、
なんとそこには既に座っている人がいる。その方(アジア人ぽいおじさん)にチケットを見せると、
ダブルブッキングであることがわかる。おじさんはすぐさま、まわりのお客さんと交渉して座席を確保してくれた。
この方、とてもいい方で、既に列車が動いている最中もこちらを何度も気にかけてくださる。
自分はロシア人で樺太に住んでいるという。母国語以外に日本語も韓国語も流暢で頼もしかった。
どうやら韓国ではこういうトラブルは結構多いらしく、
同じ車両に次々と乗ってくる日本人客はことごとく同じ目に合っていた。
誰かが呆れて車内係員を呼び止め確認したが、なぜだか座席は不足することはなく、全員が座れた。
席に着くと、隣の人から何語かわからない言葉で声をかけられる。
何も答えないでいると今度は日本語でもう一度話しかけられた。隣の人も日本人で、先の言葉は韓国語だったみたい^^;
仕事でよく韓国に来ているんだそう。今回は休暇を使って遊びに来たとか。
車中ずっと韓国のことを教えてもらいながらソウルまで移動する。
こちらでは若い人はみんな英語が上手いと聞き、韓国語が話せなくてもカタコト英語でなんとかなるか〜
なんて甘い考えもインプットされる。
車内では韓国語・英語・日本語・中国語による放送があり、ワゴン販売もあって、かなりリラックス。
でも今のところ在来線の車両を改造して使っているそうで、
特急なら3列使用のところをKTXは無理やり4列座席なのでどことなく狭い感じはする。
ちなみに、KTX専用の線路を建設中で、それが完成すれば車両もひとまわり大きくなり広々とするとのこと。
3時間ほどでソウルに到着、お隣の人とおじさんにお礼を言ってお別れする。
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