《 3日目 》 昭和新山・有珠山
天気晴れ。まずは昭和新山目指して歩き始める。
宿の向かいは農作業体験ロッヂ。夏には親子連れがたくさん来そうだ。
ひまわり●所々で見かける黄色は菜の花ではなくひまわり。観光客向けに植えているよう。丈の低いかわいいタイプで畑一面真っ黄色。
何台もの観光バスが追い越してゆく。歩くにつれてかなり深い森に入り、薄暗いので少々心細い。と、突然前が開ける。昭和新山が目の前に!道路標識が見え、ロープウェイのロープが見え、やがて山に囲まれた土産物屋の集まる街に。所要約20分。
しばらくはいろんな角度から昭和新山(406.9m)を眺めてみる。それまで桑畑だった平地からこんな小山が出来てしまったのだから驚きだ。民家も、それまで通っていた鉄道も壊されてしまったそう。当時の状況を克明に観察・記録したという三松正夫氏の銅像が、山を観察していた時の姿で立っている。記念館もあり、後ほど寄ることにする。
ここは、有珠山山頂までのロープウェイの始発点でもある。間もなく出発とのことであわてて乗り込む。移動中の景色がまた格別なのよね。ロープウェイを降りると、少し肌寒くあわてて上着をはおる。出たところが「昭和新山・洞爺湖展望台」で、洞爺湖と土色をした昭和新山、その周りの木々、そして平地には集落、その向こうが太平洋…。そんな風景が広がる。少し坂道を上って「火口原展望台」へ。こちらからは洞爺湖は見えなくなって、太平洋がはっきりと。周りをうろうろしていて、別の道を見つける。「これより先は登山の装備のない方お断り。この遊歩道(片道40分)は登山道につながっています。」の注意書き。でもさ、この場所よりは少しだけ低い山の尾根伝いの道がずっと見えていて、ハイキングできそうなんだけど…。きっといい眺めだよ。うーん行きたい。「銀沼大火口」の看板の前で随分と悩む。地図持ってないし道案内の看板も出てないし、どうしようかな。。。ちょうどそこに旅行会社の添乗員さんらしき人がいるから聞いてみよう。…下った場所には交通の便がないし、ほんとに登山だそうで、聞いて泣く泣く諦めた。次回、下調べしてもう一度挑戦したいな。
ロープウェイで下り再び土産物屋街へ。熊の木彫り実演販売に惹かれて店内くまなく見て回ったのだけど、適度なサイズに出会えず残念。となりの店では岩盤浴の石を売っている。少し話を聞いてみる。札幌で今大流行しているのが岩盤浴。道南のある地区で掘られたものが一番だとされているそう。土地の所有は、地下5mまでしかできず、それより地下となると採掘許可が下りれば誰でも掘ることが出来るそうだ。今裁判でもめていて、結果によっては、この石の値段も大きく変わってくるのだとか。まぁ、いろいろ話聞かせてもらったし、ひとつ購入。お米に入れて炊いたり、飲み水に入れたり、お風呂に使ったり。粉末は直接肌に触れないようにして貼り付けておいたら肩こりも取れるらしい。
三松正夫記念館へ。資料が一杯なのでざっと見る。写真が一番わかりやすいかな。資料の中に手塚治虫氏が漫画の取材に来たというのがあり、ちょいと気になった。帰りに販売物を見てみたら、手塚氏のその時の作品が載っている雑誌もあるというので、購入。『月刊 手塚治虫マガジン 2005年3月号』の『火の山』という作品。
|