《 4日目 》 札幌へ向かう
夜中から雨音がするのには気付いていたのだが、朝になれば止んでくれるものと思っていた。なのに、ずーっと降り続いている。朝食も済ませて、出発の時間になっても密度の濃い雨粒がずっと落ち続ける。昭和新山登山口から路線バスで移動、洞爺湖温泉からは札幌行き高速バスに乗り込む。
この路線は山の中を抜けるため霧が深く、5m先は真っ白。ゆっくりとバスは進む。乗客はあまりいなくて、乗ってもすぐ途中で降りていく人がほとんど。途中のサービスエリアで休憩の際には、いかにも北海道な「あげじゃが」がおいしそうで、食べたかったのだけど生憎ながらお腹がすいていなくて断念。有難いことに、徐々に天気は回復し完全に晴れてきた。定山渓の温泉街を抜けてしばらくすると、急に都会になる。札幌という街は大きいようで、その後も時間をかけて中心に向け進む。
昼過ぎ札幌駅に降り立つ。バスの車窓からは、時計台・すすきの・大通り公園などが見えていたから、既に観光をした気になっていた。ホテルのチェックイン時間はまだだが荷物だけでも預けたい。駅から10分弱、あちこちでの買い物のおかげでいつの間にか荷物の重量は増えていてなかなか遠い道のりだった。時間外だが運良く部屋に入れてくれることになり、ほっとする。
ひとしきりくつろいだあと外出する。まずは観光地図の入手。札幌ほどの都会になると、建物の規模がひとつひとつ大きいから、なかなか観光案内所が見つからないのよね。やっと見つかったと思ったら意外とこじんまりしてて、最初に駅に入ったところのすぐ近くだったと、ひとめぐりしてわかる。よさそうな地図を探したが…棚には手ごろがないのだ。係りの人に他のはないかと尋ねて受け取ったものに、明日行く予定になっている場所が全て載っていてよさげ。では、続いておみやげ探し っと。お菓子よりもおかず・おつまみに興味が行く。売り子さんがおつまみ用ホタテの燻製を手売りしている。つい話を聞いちゃって、ちゃんと聞いた人にしかくれない試食品ももらって、味もよいので購入。値札からは大分負けてもらえた^c^。
軽く食事をしたいのだけど…。うーーんうまくいかないなぁ。バスの途中のサービスエリアにあったような「あげじゃが」とか、つまみぐい程度でいいのに、駅前はちゃんとしたごはん屋さんしか見当たらない。とりあえず、シンプルなオムライスで満たす。お腹がちゃんと空いていたら、もちろん「スープカレー」にするつもりだったよ。
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